産後健診は、総合病院ではなく、かかりつけ医での受診となりました。



産後2週間健診は、母子共に問題なく終え。


その間、家庭内に新たな危機は起きてしまったけど。

可愛い赤ちゃんやたくましい子ども達に元気をもらい、比較的、穏やかな気持ちで過ごすことはできていました。


経済的な問題はかなり厳しいけれど、夫はずっと一緒にいてくれたので、その点はすごく助かりました。

夫も夫で、赤ちゃんと過ごすことでツライ気持ちが癒やされているようでした。

赤ちゃんのお世話をすることで、夫も、自分の存在意義を感じることができ、本当に、赤ちゃんのお陰でなんとかなっているような状態でした。



そして、あっという間に産後1か月となりました。



よんちゃんの時は、産後健診がすごく辛かった。


コロナ禍でもあったから、大きな総合病院にひとりで向かった。



でも、今回は違う。


私の腕の中には、温かい赤ちゃんがいる。


そしてこの子と、たくさんの思い出の詰まったかかりつけ医に行ける。


この病院を初めて受診したのは、もう10年前になる。



二度と、妊娠出産でここに通うこともないのかと思うと、とても感慨深いものがありました。



夫に同伴をお願いし、赤ちゃんと共に、慣れ親しんだ病院に向かいました。

受付を済ませ、健診の順番を待ちます。



あの時。

死産後、お腹の血腫が消えなくて、産後ひとりでかかりつけ医に行った時。


診察待ちをしていたら、赤ちゃんを抱いた家族がいた。


私は辛くてうつむいていたけど、やっぱり、赤ちゃんは可愛くて。



いいな。

いいな。

赤ちゃん、かわいいな。


そう、思っていた。



今度は、その私が、赤ちゃんを抱っこして、ここに座っている。




しばらくすると、私の順番がやって来ました。


一旦、赤ちゃんは同伴していた夫に預け、ひとりで診察室に入ります。




先生から体調の確認をされ、そのまま、内診に移りました。


内診台に座り、内診ができる体勢になりました。


脇にはエコー画面。



もう、赤ちゃんが映ることはないけれど。


この画面を、何度も、何度も、祈るような気持ちで眺めた。




5人の赤ちゃん。



妊娠初期の心拍確認。


出血時の心拍確認。



それぞれの子に、それぞれの思い出がある。



どの子も、ここのこの経膣エコーで心拍確認をした。


全てが、ここで始まった。



そう思いながら、赤ちゃんのいない、空っぽのエコー画面を眺めていました。



先生も、なんだかいつもより念入りで。

なんなら、先生の内診は、今まで痛みを感じたことなど全く無かったのだけど、初めてちょっと痛かった。



内診の終わり際、先生から、


うん、キレイだね。

問題ないよ。


と、コメントをいただいた。



私の子宮はいろいろと困難もあったから、先生も、最後は心配しないようにと力がこもったのかな。


やっぱり、私自身も心配はあった。

癒着はまだ先にならないと分からないけど。

総合病院の先生の様子から、私の子宮の状態は良くないはず。


だから、かかりつけ医の先生の対応はとてもありがたく感じました。




内診も終え、ついに、先生とお話をする最後の機会となりました。



先生から、


前回はいろいろと大変だったけど、無事に産めて良かったね。

めち子さん自体の健診は、今日で最後です。

最後になにか聞いておきたいことはない?


と、聞かれました。



私はそこで、


あ、そういえば、避妊の話、ちゃんと聞いてないな。


と思い出し、先生に対して、総合病院で指摘されていた避妊について質問をしました。



先生も「あぁ、そうだったね」みたいなゆるい感じ答えました。


私が「◯◯先生(総合病院の担当医)がおっしゃっていたので…」と言うと、かかりつけの先生も「◯◯先生がね。」も相づちを打ちます。



その後、資料を見せながら丁寧に説明をしてくださいました。




そしてついに、産後健診は終了。


産後うつのチェックシートも問題なし。

赤ちゃんの状態も、助産師面接も、すべて問題なし。


先生にこれまでのお礼を伝え、赤ちゃんと夫の待つ、待合室に向かいました。




あの頃の私と、全然、違う。


よんちゃんの親子健康手帳は、産後1か月健診を最後に、ずっと、何も記載されていない。


でも、この子の親子健康手帳には、また、新たな記載が増えた。



そしてそれは、これからも続く。




かかりつけ医の卒業はやっぱり寂しい。


なんなら私は、毎回、かかりつけ医ロスになる。

(総合病院はならない。笑)



最後の出産。

無事に、全ての過程を終えることができて、本当に良かった。


そしてその卒業が、大好きなかかりつけ医で良かった。




赤ちゃん。

元気に生まれてきてくれて、本当にありがとう。


あなたのお陰で、ずっとやりたかった夢が叶いました。



これからも一緒に、家族みんなで、1日1日を大事に生きていきましょう。



まだまだ、いろいろと課題山積だけど。


私には、可愛いあなた達がいるから大丈夫。




産褥期もあけたしね。



つわりからずっと、安静続きだった。


我慢してきたこともいっぱいある。


今までできなかったこと、思いっきり、やりたい。



想定以上に、やらなければならないことが増えてしまったけど。




大丈夫。


私なら、きっと、大丈夫。




よんちゃん。


お母さん、頑張りましたよ。



これからも、私たち家族のこと、見守っていてください。


私たちも、あなたの事を思い続けるよ。