常位胎盤早期剥離既往がある場合の妊娠。


再発の可能性は、既往歴がない場合の10倍だと聞きます。


あっという間に赤ちゃんの生命を奪う。

母体も一気に状態が悪化。

亡くなるケースもある。


やっぱり、こんなに残酷な経験をした後の妊娠はいろいろと覚悟が必要だった。

妊娠してからは毎日、毎日。

1分、1秒たりとも気が抜けなくてずっと苦しかった。



前回、死産をして直ぐに当時の担当医から


「次の妊娠では管理入院」


との説明を受けていたから、きっと、それなら大丈夫だと思うことができた。


でも、結局、私の場合は管理入院というようなものはなくて、実際のところはどうなんだろうな…ずっと「ある」前提で進んでいたのにな、という思いは残ったままになりました。


いろいろと調べたけど、早剥既往歴者の詳しい妊娠経過はあまり見つからなかったし、私の管理入院のケースが少しでも誰かの参考になればと思って、その点に関する話は記録に残したいと思います。




2年前の令和3年、当時の担当医は


妊娠35週ころから管理入院


と、説明し、その当時に話した看護師さんからは


2ヶ月くらい管理入院できる


との話もしていただきましたが、実際、私が総合病院で経験した入院については、先に書いたとおりでした。




今回、かかりつけ医に転院後も、管理入院の話は出ました。



産後の診察時、かかりつけの先生から、


そういえば、結局、いつから管理入院になった?


と、たずねられました。



そこで私は、


結局、特に管理入院はありませんでした。


と、答えると、先生は、


そうなの?

方針が変わったのかな…

以前は結構長く管理入院してて、患者さんもかわいそうだったんだよね。

それなら直前まで自由に動けて良かったね。


と、おっしゃいました。



それに対し、私は


私は管理入院したかったんですけどね。

やっぱり不安で…


と、答えると、先生も


そうだよね…


とおっしゃったのでした。




やっぱり、今までは長期間の管理入院があったのかな…


かかりつけの先生は、管理入院が長くなることに関して「患者さんが自由に動けずかわいそうだった」とおっしゃったので、そういう風に考えてくださる先生は、やっぱり優しいなぁと感じました。


そういう言い方だと、管理入院が無くなっても、なんというか、患者さん目線だと感じるし、こちらも不安が軽減するのになぁと思いました。

(担当医の先生の言い方ですと、なんだか見捨てられた様な気持ちになりました。)



また、かかりつけ医には、ここ最近まで総合病院産婦人科に勤務していた看護師さんもいらしたのですが、その方も


管理入院はいつからだったの?


と、たずねてこられたので、やはり、早剥既往歴がある場合は、基本的には管理入院をするんじゃないかなぁなんて思ったのでした。


今回入院した病院は、産婦人科部長があの様なお方だったので、こういう感じになったのかなぁと…



どんな妊娠経過にしても、その妊婦さんと赤ちゃんの状態によって医師の判断も異なるでしょうし、病院によって方針も違ってくると思います。


きっと、私のブログを読んでくださっている方の中には、早剥を経験して、また、いつか妊娠を…と、思っている方もいらっしゃると思います。


そんな方のこれからに、少しでもお役に立てたらなぁと思って。

私の管理入院を巡るお話について書かせていただきました。



今回、再発が怖くてたまらなかったけど。


再発することもなく、無事に産めて本当に良かった。



でも、早剥の後遺症というか、もう、子宮の状態は本当にギリギリだったから。



妊娠中期、かかりつけの先生が、


めち子さんの場合はずっと安静を心がけた方が良い


と、アドバイスしていてくれて、本当に良かった。



なんにも考えないで動き過ぎて、早産とか、陣痛が来てしまったら大変なことになっていただろうし。


妊娠期間中は何もできず、我慢も多くて辛かったけど。


管理入院はなくても、自宅安静を続けたからこそ、元気な我が子を抱くことができたんだと思う。




このブログを再開する時、また、再発して、最悪な結果になったらどうしようって、内心、不安もありました。


早剥既往歴のある方まで不安にさせてしまうと感じていました。



でも、そうならなくて、本当に良かった。



しかし、早剥は再発だけじゃなく、子宮へのダメージという点で考えても嫌な病気ですね。



結局、管理入院についてはガイドライン的なものを確認したわけでは無いし、きっと、それぞれの病院の方針とか、時代が移り変わって行く中でも変化していくとは思います。


それに、私はハッキリと伝えることができませんでしたが、自分から担当医に「管理入院したい」意思を伝えれば、それはできるとも思います。



次こそは元気な我が子を…と思っている、すべての方々にとって、少しでも心穏やかな妊娠生活がやって来て、無事に出産までたどり着く事ができたらいいなぁと、心から、思っています。




きっと、きっと、大丈夫。


早剥によって生まれてきた赤ちゃんが、チカラをくれます。


お空に帰っていった子も。

障がいが残ってしまった子も。


たくさんの大事なものを、私たちにくれたと思います。

この子達の存在は、愛でいっぱいだと思います。


考えていたら涙が出てくるけど。

起きてしまった事実は変わらないから。


私たちは進むしかなくて。


苦しくて進めない時は休めばいい。



前を向けた時、ゆっくり、歩き出せばいい。


きっとその時は、医療も支えてくれると思います。



どんな時も、私は応援しています。




きっと、大丈夫。