夫同伴で、担当医からの帝王切開説明を受けた私は、夫と解散後、手術前検査を受けるため、ひとり、待合室に残りました。



すると、看護師さんが、


めち子さん。

入院の説明をしたいので、お時間よろしいですか?


と、声をかけてきました。



看護師さんと2人で、個室に入ります。


まずは病棟内の説明をするとの事で、総合病院産婦人科病棟での過ごし方に関するビデオを視聴しました。



そして、出産・入院中の補足説明として、


◯入院開始日は13時半までに1階でPCR検査を受け、陰性確認後に入院手続きに入ること

◯帝王切開時と、生まれた赤ちゃんとの対面は夫のみ可能であること

◯それ以外の面会は、基本的にできないこと

◯入院中の荷物の受け渡しは看護師を通して行うこと

◯入院中、院内コンビニには自由に行けるとこ


等を話されました。



そして看護師さんが、私の受診記録を見て、


あ、めち子さんはうちの母親学級も受けてくださったんですね。


と、おっしゃったので、私は「そういえば」と思い、看護師さんに


先日の母親学級で「バースプラン」の話が出て。

私は何も言われていないのですが、帝王切開だからでしょうか?


と、尋ねました。



すると看護師さんは、


バースプランは、こちらから提出の促しはしていなくて。

もし、何か希望があれば可能な限り対応はできますよ。

何かありますか?


と、答えました。



そこで私が、


いや、無いならないで良いんです。

私は、とにかく、元気に生まれてくれたらそれでいいから。


と言うと、看護師さんは私の顔を真っ直ぐに見て、


そうだよね。

今回もずっと不安だったでしょう…

エコーとか、モニターとか、する度に怖かったよね。


と言ってきたのです。



私は、この言葉を聞いて


あ、この看護師さんは私の過去を把握しているんだ…


と気付くと同時に、これまでの不安を分かってもらえた気がして、涙が出そうになりました。



大きな病院だと、どうしてもスタッフも、患者さんも多いから。

私もなんてことない顔をして過ごしているんだけど。



自分の心の中に、ずーっと残っている苦しい部分。


そこに優しく触れられると、一気に感情が溢れ出てしまいます。



こちらの総合病院に転院して約4ヶ月。

スタッフさんからこの様な声掛けをいただけたのは初めてでした。




落ち着いたところで、とりあえず、入院前説明は終了しました。


残りの術前検査については、総合病院の1階にある各検査ルームで受けるように指示を受け、産婦人科外来を後にしました。




手術前検査は2点。


◯胸部レントゲン

◯心電図


検査自体はあっという間に終わりました。


ただ、さすがに総合病院…

それぞれの待ち時間が長かったです。



2つの検査を終えて会計。

会計も今までにない高さで8,000円程度でした。



この日は検査や説明もあったので、病院の滞在時間は午前いっぱいかかりました。



受付窓口で待つ、夫と長女の元に戻ります。


長女が誇らしげに「おじちゃんが「お利口さんに待ってたから」って言って、お菓子くれた。」と言い、たくさんのお菓子が入った袋を見せてくれました。


夫に聞くと、看護師さんと一緒に私たちを待つ娘を見て、こちらの病院にかかっている患者さんがくださったそうでした。


長女はニコニコしながら「帰ったらみんなで食べよう。」と言っていて、私も「こういう時もひとり占めせず、いつも兄弟仲良しで、我ながら子ども達も良い子に育って嬉しいなぁ。」なぁんて、思いました。



そして帰りがけ、長女が無邪気に「(院内コンビニに売ってある)肉まんが食べたい!」と言ったので、購入して帰りました。(待っている間、ずっと夫におねだりをしていたみたいです。)




よし!


次来る時は、ついに入院です。



よんちゃん、見守っていてね。



お腹の赤ちゃん、元気で待っていてね。