看護師さんが診察室の外から声を掛けるも、先生は現れませんでした。



すると、別の看護師さんが来て


先にモニターみたいです。


と、伝えてきました。



そのまま、車椅子でベッドに移動してNSTをすることになりました。




ベッドに横になり、NSTを装着します。



それと同時に、体温と血圧測定。


結果は、

 体温 36.6

 血圧 109 / 78 (うろ覚え…)

どちらも問題はなくホッとしました。



それにしてもNST。

すっごく、久しぶり。


たぶん、第二子以来だと思う。

第三子、第四子はやる機会がなかった気がする。

順調だったし、予定帝王切開だったからしなかったのかな。


6年振り??



装置をつけると、早速、懐かしい、あの


ドクドクドクドク…


と、いう赤ちゃんの心音が聞こえだしました。



すごく安心する。

良かった。


胎動は分かってたけど、やっぱり安心する。




看護師さんから、30分くらい測るので、胎動カウントもするように指示を受け、部屋には私一人だけになりました。



ずっと気になっていた張り。


可視化されてすごく助かった。



確か、モニターの見方、上が赤ちゃんの心拍で、下が私のお腹の張りだったよな…



ネットで検索をして、NSTの見方をおさらい。




赤ちゃんの心拍は問題なく。



お腹の張りも大丈夫だった。




良かった…



お腹が大きくなってからは、夕方以降はいつもお腹がずっとパンパンで、張りかわからなかったけど、この感覚は大丈夫なものだったんだ…



記録されたモニターを見て、一気にホッとしました。




一方、胎動カウントはというと。



どうも赤ちゃんは寝ているようで、なかなか動かない。




でも、生きているのが分かっているから。



とにかく、安堵の気持ちが大きかった。




次第に、気持ちも落ち着き、手足もポカポカしてきました。



ホッとしたから、ちょっと眠くなってきました。




胎動カウントは10分経って、ようやく10回でした。



10回目の胎動が終わった頃から、赤ちゃんは目覚めたようで元気に動き出しました。



ゴニョゴニョ動き、お腹も胎動による痛みを感じるようになりました。


でも、そんな時も、モニターの記録を見るとそんなに大きく張ってはいませんでした。


2回目の胎動カウントは、1分足らずで終わりました。




そっか、胎動で痛くなっても、この程度の張りなのか。



そう思うとホッとしました。



受診して、何が良かったかというと、赤ちゃんの無事が分かったことはもちろんだけど。

NSTで張り具合を可視化でき、自分で判断できるようになったのは、今まで「張りの感覚」が分からなくて不安になっていた私にとって、大きな収穫でした。




モニター開始から30分くらい経過したころ。


先生と看護師さんがやって来ました。



先生は、


赤ちゃん、元気そうだね。


と言いながら、


痛いのはどの辺?


と言って、私の左腹部をグッと押しました。



正直、私は妊娠して以降、いつも恐る恐るお腹を触っていたので、結構、強めに押されてびっくりしてしまいました。


まぁ医師だから、程度も分かるんだろうけど…




そして先生は、


うーん、何だろうね。


と言うので、私も、


なんかすみませんでした。

痛い部分はちょうど、赤ちゃんの胎動がよく当たる場所で、それで痛かったとかなんですかね…


と、言うと、先生から、


それはちょっと分からないけどね。


と言われていてしまいました。




そして先生は看護師さんに、


帰宅で。


と伝え、そのままどこかへ行かれました。




エコーとか他の検査もするのかなぁと思いましたが、今回は、モニター検査のみで終わりました。





私が看護師さんに対し、


夜間にすみませんでした。


と伝えると、看護師さんは、


良いんですよ。

そのために病院はあるんですから。


と、優しく答えてくれました。




そして私が、


先生、眠そうでしたね…


と話すと、看護師さんは


先生、寝起きだったのかもしれませんね。

寝起きは機嫌が悪いんですよ…

私が若いスタッフだったら良かったのかもしれませんけど。


と答えました。



そこで私も、少しでも看護師さんのフォローがしたくて


そうなんですね。

じゃあ私ももっと若い患者だったら良かったですね。


と冗談交じりに伝えたところ、看護師さんは


なんか、すみません。


とだけ言い、モニターの装置を外してくれました。



内心、私も、


いや、看護師さん…

そこはフォローして欲しかった…


と思いましたが…



とりあえず、この日はこれで終了。



来た時は、看護師さんから車椅子で診察室に連れてこられた私。

帰りは、ひとりで歩いて病院の会計窓口に向かいました。



赤ちゃんが元気で良かったけど…


モニターのお陰で、張りの判断もできるようになってかなり収穫もあったけど…




なんか、それ以上に、悲しい気持ちになりました。



やっぱり、家で様子見しておけば良かったのかな。




先生もずっと眠そうだったし。


そりゃ、眠いのは分かるけど…



でも、看護師さんが、しかも初対面の私に対して、あんなセリフを言うってことは、きっと、先生はスタッフにもそんな態度なんだろうな…



もちろんね、赤ちゃんが無事ならいいんだけど…



なんだかな…



私、めちゃくちゃ過敏な妊婦になってるんだろうか…




なんて、考えながら。


暗い院内をトボトボと歩いて行きました。




受付に到着すると、夫が会計の方とお話をしていました。


夜間受診だから、金額が高くなるかなぁと気になりましたが、支払いは次回の妊婦健診時に一緒に支払うこととなり、この日はそのまま帰宅となりました。




外に出ると、空気がヒヤッと冷たくて。



夜空は澄み切って、星がキラキラと輝いていてました。





よんちゃんが生まれて、ここで過ごした数日間。




毎晩、全然、眠れなくて。



ずっと、この場所から、この星空を見ていた。






あぁ、なんか、辛いなぁ。