よんちゃんを常位胎盤早期剥離で死産してから約2年。

いつか、また、妊娠したいと、ずっと思っていました。


そして、無事に妊娠。


今回の妊娠は、過去4回の妊娠と全然違う。

妊娠経過もだけど。

それ以上に、私自身の出産への覚悟が、全然違う。


なんとしても、無事に産みたくて。

なんとしても、二度とあんなにツラい思いはしたくなくて。

なんとしても、赤ちゃんの誕生を楽しみに待つ子ども達の笑顔が見たくて。


赤ちゃんを産むため、自分に出来ることは何だってしたいと。

心から思って過ごしてきました。



たくさんの壁はあったけど。

ありがたいことに、妊娠経過は順調に進んで。



血液検査とか諸々の検査は全てクリア。


血圧測定も毎回問題なく。

体重は、ずっと安静に努めて生活する必要があったから、食事を中心に気をつけて過ごし、曲線内やや低めの増加量。

尿検査も一度だけ蛋白がプラスマイナスになったけど、その他の項目は後は全てマイナス。


親子健康手帳上の成績は、過去一番です。

我ながら、自分でできる部分は頑張ったと思う。



妊娠20週からは総合病院に転院。



かかりつけ医と比べ、スクリーニングとか、何か精密な検査や特別な指導があるのかなぁと思っていましたが、特に大差はなく。



妊娠28週を迎えました。



早剥は、妊娠28週ころ(妊娠32週ころと記載しているものもある)から発症しやすくなるそうです。


これは医師から言われたわけではなく、自分で書籍やネットから得た情報ですが。

(私は既往歴があって再発しやすいので、総合病院でも説明や指導があるかなと期待していましたが、結果的には無かったので、自前の知識ですみません。)


この時期は羊水が急激に増えると同時に、お腹の赤ちゃんがどんどん成長して子宮が大きくなるため、お腹が張りやすくなるようです。

羊水の急増とともに、子宮の内圧のバランスが崩れやすいのではないかとも考えられているようです。


また、早剥の発症ピークは「妊娠34週ころ」との情報も。

早剥既往歴がある場合は、前回発症時の「2週間前」に起きやすいとの情報もありました。


私は、前回、妊娠37週で発症しています。

そうなると今回は、妊娠35週ころが特に注意ということかな…



しかしながら早剥。

発症したら一刻の猶予も許されない。



あれ?


と、思ったら躊躇なく動かないといけません。

そうやって動いたとしても、元気に産まれる保証もない。



だから、早剥が起きやすいと言われる妊娠28週以降は、全く気を抜けないなと思いました。


妊娠期間中は、ずっと、この妊娠28週を一区切りと考えて過ごしてきました。



そして、いよいよ、その時期に突入。


 

妊娠28週を迎えた時、私は


ついに、この時が来た。


と、改めて心に覚悟を決めたのでした。




お腹に張りはないか?


痛みはないか?



ちょっとでも痛みがあると、凄く不安になる。



胎動を感じないと、不安で不安で。


胎動を感じるまで何も手につかない。



夜は特に怖くなる。


よんちゃんの早剥は、夜中に発症したから。



夕食後はお腹もパンパンになる。


たくさんガスも出るから、お通じの悪さが影響しているのだろうけど、お腹の張りと区別がつかず、更に不安になる。



毎晩、毎晩、布団に入る時。

お腹に手を当てて張りや胎動を確認する。


張ってないかな?

ちゃんと、胎動あるかな?



お腹の赤ちゃんに、


また明日、元気で会おうね。

生きててね。


と、話しかける。



赤ちゃんは元気にゴニョゴニョ動いている。


それで安心する。



でも数分後には不安になってしまう。



赤ちゃんがしゃっくりをしている時は安心する。

生きているのが継続して分かるから。




夜中にトイレ等で目が覚めた時もそう。


まだ夜中だとガッカリし、不安になる。


二度寝する前に胎動を確かめ、胎動を感じるまで眠れない。





あの日、早剥が起きた日。



私はよんちゃんの胎動を感じていたのかな。


お腹の張りばかりに気を取られていて、私はよんちゃんの胎動のことは覚えていない。


覚えていないから、胎動があったのかも、無かったのかも、分からない。



だって、生きていることは当たり前だったから。



早剥が起きる前も、生きていることは当たり前で。

胎動があれば、お腹をポンと触って、私もコミュニケーションを取っていたけど。



これはとても自然で、毎日が当たり前だった。



自然過ぎて、意識していなかった。




でも、これは、よんちゃんの時だけダメだったとかではなく、私は今までの妊娠期間、上の子の時も全てをそうやって過ごした。


長男も、長女も、次女も、そうだった。




長男は自然分娩だったから、陣痛も経験している。


陣痛中も、やっぱり、張りばかり気にしていた。


だから、胎動のことは覚えていない。


覚えていないから、胎動があったのかも、無かったのかも、分からない。



だって、生きていることは当たり前だったから。




前回、よんちゃんは亡くなってしまったから、私は自分の行動を後悔しているけど。

よんちゃんが生きていたら、なんであの時、胎動を意識しなかったんだろうって、後悔もしていないんだろうなって、思う。



結果は違うけど。


陣痛を経験した時の私も。


早剥を経験した時の私も。


同じ意識、同じ行動を取った。



むしろ、よんちゃんの方が痛みが弱い割に立ち上がりは早かった。



でも、よんちゃんを失ってしまった以上、私の中には大きな後悔があって。


絶対に、絶対に、同じような思いはしたくなくて。



もう本当に、日々、戦々恐々として生きてる。


あと9週間、あと8週間…

と、カレンダーを眺めている。


毎日、怖くて、怖くて、たまらない。



どうか、どうか、どうか…


無事に出産までいきますように。



もうすぐ管理入院。


でも、入院しても安心はできないと思う。



きっと私は、産声を聞くその瞬間まで。


心から安心はできないと思う。




お願い。


どうかお願い。


無事に、無事に、生まれますように。




私の胎盤。



私の子宮。



頑張って。





よんちゃん、頑張るからね。



見守っててね。