昨日は寝付きが悪く、朝はゆっくり寝てしまいました。


夫から声をかけられて目覚めます。


慌てて皆の食事を作り、バタバタと準備をします。


服装もよく分からなかったので、とりあえず落ち着いた格好に着替えました。


仏間に行き、よんちゃんを抱き上げます。


「一緒にお寺さん行こうね。」


よんちゃんが亡くなって1か月が経過し、ひと通りの行事は全て終わっていました。

だからここ最近は、淡々とした生活を送っていました。


ですが今日は違います。

あぁ、やっぱりこれが現実なんだよなぁと思い、車の中で小さくなったよんちゃんを抱きしめて泣きました。


お寺さんに到着しました。

涙を拭って車を降ります。


娘達と手を繋ぎながら砂利道を歩きます。

長女が紫陽花を見て「キレイだねぇ」と言っていました。


お坊さん達が迎えてくれました。

私はそこでまた、涙がこぼれそうになります。

そのまま皆で中に入りました。


お坊さんから今回の経緯等を聞かれ、夫が簡単に説明をしました。

お坊さんからは「大変でしたね。」と声をかけていただきました。

持ってきた骨壷については49日を過ぎたら納骨した方が良いとのアドバイスをしていただきました。


それから本殿へ行き、お花とお菓子をお供えして供養をしていただきました。


供養をしていただく間は、私も涙が止まらずたくさん泣きました。

あの日のことを思い出していました。


なんでなのかなぁ、悲しいよ。

なんでこんなことしているんだろう。

今ごろ6人で賑やかに生活しているはずだったのに。

どうしてここでお経を聞いているんだろう。


そう思って泣きました。


子ども達3人はとても退屈そうで、寝そべったり私に話しかけたりしていました。


終わりにお坊さんから、御札をいただきました。

御札は普段、お財布等に入れて持ち歩いて下さいと言われました。


また、今後はたまにお寺に来てお線香をあげてください。

その時は、少しのお花とお菓子だけお供えで持ってきてくださいねと言われました。

そこには、たくさんの子ども用のお菓子がお供えされていました。


私はこういった経験もなく、ろくに下調べもしていなかったので、お金はお財布に入れたままでした。

そこでお手伝いの方に事情を説明すると、お布施の封筒を用意して、お金の両替もして下さりました。

また、今後来られる際は、お布施は要りませんからねとも教えていただきました。


知識不足の私、なんだか申し訳なかったです。


そうして水子供養は終わりました。


特に何か特別なお説法があった訳ではありません。

でも、何かありがたい話を聞きたくて行ったわけでもありません。


やって良かったとも、やらなくても良かったとも思いませんでした。

いくつか見たサイトに、水子供養は親御さんの気持ちを断ち切る意味もあると書いてありましたが、そんなよく効く薬のような変化もありませんでした。


でも、それでいいんです。

そんなにすぐ、前向きになれるはずないんですから。


お寺関係の方には怒られるかもしれませんが…

すみません…


よんちゃんの骨壷を受け取り、私たち家族は帰りました。


帰り道、夫は「たくさんのお菓子がお供えしてあったね。同じように辛い気持ちを抱えている方があんなにいるんだね。」と言っていました。


また、骨壷の納骨についても話しました。

お坊さんのお話は充分理解できました。

でもまだお墓も出来ていない(夫は次男な上、実家が遠方)し、どうしても離れがたい。

私としては、私たち夫婦のどちらかが他界した時に、一緒に納骨したいと伝えました。

夫も「そうだね」と言ってくれました。


私達がまじめに話している中、4歳の長女が


「面白くなかった…」


といいました。


なんだか笑ってしまって。


そうだね、退屈だったね。

今日は一緒に行ってくれてありがとうね。



※お寺関係の皆さん、度々申し訳ありません…