私が長男を妊娠したのは、ちょうど8年前でした。
私はこの時からずっと同じ産婦人科がかかりつけです。
2、3歳差で4人の子供を授かったので、結果的にほぼ毎年、通い続けていました。
よんちゃんが亡くなったあの日。
私はまず、かかりつけ医に行きました。
結局、救急搬送されたため、料金は未払いで、自分の靴などもそのままとなっていました。
よんちゃんとお別れをした数日後、私は未払いの件等でかかりつけ医にお電話しました。
すると、キチンと話が伝わっていたのか、事務の方から助産師さんにも取次いでいただきました。
少しお話しをして、また落ち着いたら伺いますと伝えました。
助産師さんも「またゆっくり話しましょう。」といってくださいました。
まだよんちゃんとお別れしたばかりで辛かった私。
まだ、帝王切開の傷も癒えていなかった私。
かかりつけ医を離れても見捨てられなかったという安堵感で嬉しかったのです。
それから約1か月経ちました。
産後1か月健診も無事に終え、ある程度ひとりで出かけられるようになりました。
私は、お世話になってきたかかりつけ医に行くことにしました。
病院に行く前、一度、お電話をした方が良いと思い、病院に電話をしました。
事務の方が出られ「いつでも良いですよ、荷物も受付で預かっています。」と言われました。
今回は助産師さんへの取次ぎもなく、あっけなく終わりました。
(事務の方自体は丁寧に話してくれました。)
急に不安になりました。
あのときは死産からすぐだったから助産師さんも気にかけてくれたけど、1か月も経ったし、もう忘れられてしまったのかな。
そもそも、総合病院に転院したから手を離れた患者なのかな。
会計して、そのままそこで荷物を渡されて、さよなら、だったらどうしよう…
行くのが怖くなりました。
数日、行くのを躊躇してしまいました。
でも、ちゃんとしておこう。
先生には、しっかりお礼も言いたい。
いつもお忙しい先生。
別に診察もない。
会える保証もない。
他にもたくさんの患者さんがいるから、こちらから会って挨拶がしたいなんて言い出すこともできない。
先生に、お手紙を書くことにしました。
ポストカードに一言二言、簡単にお礼の気持ちを書きました。
先生と、他のスタッフそれぞれにお礼の菓子も購入しました。
先生のモノにはその手紙も入れました。
いつまでも怖がって行かないままではいけない。
心を決め、ひとりで病院に向かいました。
久々に通る道。
よんちゃんが亡くなった日を思い出します。
私はこの道を通ったとき、元気なよんちゃんともうすぐ会えると、希望でいっぱいだった。
夫と笑っていた。
あの日から、あんな風に誰かと会話をしたり、笑ったり、していない。
思い出して、涙が出ました。
かかりつけ医に対する不安もありました。
かかりつけ医を離れてから1か月以上経ちました。
今日は予約もなにもしていません。
健診も何もありません。
いったい、どんな対応をされるのだろう。
本当に会計窓口だけで終わってしまったら、お礼を渡して帰るしかないかな。
ずっと通っていた病院。
そんな終わり方、悲しいな。
せめて先生、手紙、読んでくれるといいな…
不安で、押しつぶされそうでした。
いろんな思いでいっぱいいっぱいでした。
道中、ずっと涙が止まりませんでした。