私にはプロのカメラマンである友人がいます。


夫婦そろって学生時代からずっと交流があり、妊娠中もよく連絡を取っていたので、今回の件も報告していました。


すると、向こうからラインがあり、亡くなった人をキレイに写真撮影するポイントを教えてくれました。


○蛍光灯を切り、窓際で自然光を利用して撮る。

○可能であれば朝日がキレイ。

○使い捨てカメラ等のフィルムもいい。

 荒かったり暗かったりするが、光を通して写すからまた違って感じられる。


ということでした。

本当は駆けつけたかったとのメッセージも添えられていて、すごく嬉しかったです。

調べたところ、都会の方では死産の赤ちゃんをプロのカメラマンが撮影するというものもあるそうですね。

もし、この様な悲しい出来事が起きてしまった方で興味がおありでしたら、お住まいの地域にあるか調べてみたら良いかもしれないですね。



それまでも夫と私は何枚か写真を撮っていました。

でもやっぱり顔色が悪かったりして、それを見てはまた悲しくなったりもしていました。


でも、友人のアドバイスを元に撮ると、なんだか不思議な、とても静かでキレイな写真が撮れました。


入院中は夜の殆どを眠れませんでした。

そこで私は、朝焼けの時間帯になるたび、よんちゃんの撮影会をしていました。


もうすぐ、この姿カタチが消えてしまう。

余すことなく、撮ろう。


そう思っていました。


よんちゃんにカメラを向けると、アイディアも湧いてきます。


思い切って、ニューボーンフォトも撮ろう。


私は、よんちゃんをオムツ1枚にしました。

紙おむつではあんまりなので、上から私が手術時に使った真っ白な簡易パンツ的なモノを履かせました。


なかなか、いい感じによんちゃんの準備が整いました。


窓際にフワフワしたタオルケットを敷き、そっとよんちゃんを寝かせます。


仰向けやうつ伏せで丸まっているポーズ。

指を加えてもらったり、肘を枕にして横向きに眠るポーズ。

ちょっと小物を持たせたりもしました。


いろいろなニューボーンフォトの画像を参考に、よんちゃんを同じ格好にして撮りました。


身体の細部も撮りました。

全身や顔、頭、手のひらや足、脇や耳、男の子の部分まで。

全部撮りました。


元気に生まれてくれていたら、これから過ごす上でいろんな方向から子供の身体を見ることができた。

でも、それができない。

だったら今、残しておきたい。

そう思って、上から、下から等いろんな方向から、いろんな場所を取り続けました。


とても穏やかな時間でした。


どのよんちゃんも、本当にキレイでした。


ちなみに使用したカメラはスマートフォンで、ちょっと画質加工のできるタイプのアプリを使用しました。


結局、写真は100枚を超えました。

もう撮っていない部位やポーズはないな、と思えるほど、たくさん撮りました。


あとは、ふたりでベッドに横になってsnowアプリで写真や動画も撮りました。

頭に耳が生えたり、動画は音楽やお花が降ったり。

よんちゃんは相変わらず動かないわけですが、ちょっとだけ賑やかな感じがしました。


よんちゃんは楽しかったかな。

私は、いつも悲しむばかりでする事のなかった病室での時間の中で、あっという間に時間が過ぎたと思うほど楽しかったよ。