当ブログが初めての方はこちらからお読み頂けたらと思います。
久し振りに主治医の先生との面談をしました。
さち、妹さん、そして僕の三人です。
オフクロさんも来る予定でしたが、体調不良のため泣く泣く断念でした。
我々家族としては、訊きたいことがいくつかありました。
主に三つです。
① 治療中の菌血症、敗血症、血栓のこと
② 今後の治療のことで放射線治療をするのか
③ セカンドオピニオンのこと
妹さんが今回初めて先生と面会するということで、いろいろと突っ込んで
訊いてくれていました。
とても真っすぐな性格なので、納得するまで食い下がる姿にはこちらも
いろいろと助かりましたよね。
ちょっとその部分は訊きづらいかなぁというところも訊いてくれて・・・。
①に関しては、人間には皮膚に菌が付着しているので、菌血症や
敗血症、血栓などは起こる可能性はある。
その部分を理解してくれないと治療は出来ませんということ。
これはその後に、さちの治療の書面に書いてあり、さちが署名してました。
②の今後の治療に関しては、第5クールを終えてすぐに放射線治療を
開始しましょうという説明がありました。
この時にMRIの画像を見せてくれまして、がんはほとんど消えているから、
叩けるうちに叩いておきましょうと説明がありました。
この「がんはほとんど消えている」ということを聞けたのはとても嬉しく、
希望の光が見えた気がしました。
放射線治療に関しては、さちも妹さんもネガティブなイメージがあって、
できることなら受けたくないという方向でした。
後遺症や副作用が怖いというイメージですよね。
僕自身は、当ブログにも登場しているAくんが放射線治療を受けている
こともあり嫌だとは思っていなく、がんが消えるならばやって欲しいと
思っていました。
放射線治療はがんの部分をピンポイントでやるのではなく、
頭全体にやるということでした。
それには理由がありまして、実際に脳の悪性リンパ腫が消えた70才の方が
いらして、抗がん剤治療まではやったのですが、放射線治療はやはり
やりたくないという理由でやらなかったそうです。
その後、約半年経って頭の中の違う部位に悪性リンパ腫が出たとのことで、
結局はそれを消すために放射線治療をすることになったと説明を受けました。
こういうケースがあるので頭全体にやるということでした。
やはり再発は怖いし、せっかく消えたのに再発の告知を受けるというのは、
物凄くショックなことだと容易に想像がつくので、放射線治療は受けた方が
いいのではないかと思いましたよね。
ひとつの答えは出たな、という気持ちでした。
「放射線以外の治療は無いのですか?」と訊いたところ、骨髄移植だと。
ただし、さちの場合は白血球が減りやすい体質なので骨髄に関しては
リスクが高いので勧めませんとのことでした。
最後に③のセカンドオピニオンのことです。
これに関してはセカンドオピニオンはもちろん聞いて下さい、資料も用意します
ということで、いくつか適する病院名も出してくれてとても前向きな感じでした。
僕は「Aくんの病院はどうでしょうか?」と訊いてみましたが、
「○○病院は脳の悪性リンパ腫はやっていないと思いますよ。」
という答えだったので、それ以上訊くことはなかったです。
そして、
「いずれにしろセカンドオピニオンは放射線か骨髄のふたつになるでしょうね。」
ということだったので、それならもうこちらも答えが出たなという気持ちでした。
そして今は白血球の数値が低いから第5クールに入れない状態なので、
いったん退院しましょうという話になりました。
僕はゴールデンウィーク明けでコロナ患者が多くなると怖いから、出来れば
安全な病院に居てもらいたいと思っていたのですが、治療を受けない場合は
病床をあけなければならないとのことで、退院できる体調になれば
退院しましょうということで話が落ち着きました。
最後にさち本人からも、
「カテーテルを痛くならない先生にお願いしたいです。」
と訴えていました。
4月から主治医の先生のチームが変わったということは書きましたが、
変わる前のチームの中の某先生がとても上手だったそうです。
それは主治医の先生も、〇〇先生は本当に上手で・・・、と話していました。
16時過ぎに始まった面談も1時間以上かけて、いろいろと画像も見せて
もらったりしまして、こちらの納得のいくものになりました。
再入院する日をデイルームで相談していたところに主治医の先生が
来てくれたので、僕はその時に、
「セカンドオピニオンは聞きませんので先生に託します。」
と話して病院をあとにしました。
この日は、時間をかけて話せたのと、今後の方向性もはっきりしたので、
とても中身の濃い話が出来て良かったと思います。
特に妹さんが強くいろいろと訊いてくれたのが、今まで聞き出せなかったことも
聞くことが出来たので納得することも出来ました。
あとは、さちの体調が良くなってまずは元気に退院してもらうことです。