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2月19日から2月28日までの一時退院というのはとてもタイミングが良かったです。
土日が2回あることと、天皇誕生日の祝日が重なったので
さちと一緒にいる時間が多くあるからです。
この日は僕も疲れていたのか、一度はいつも通りに起きたものの、
二度寝がかなり長く珍しくお昼頃まで寝てしまいました。
お昼を食べてからは、がん保険の書類を書く練習をしました。
こういう書類は慣れていないのと、さちが思い通りに字を書けないから
試してみたのです。
抗がん剤が効いたお陰か、以前よりもかなりしっかりと名前も住所も書けました。
あとは実際の原本にちゃんと書くことが出来ればOKですね。
(その後、僕の代筆でもOKということが分かりました)
ふたりでテーブルに座り、コーヒーを飲みながら、様々な書類に目を通して
入院中のこと、手術の前後の話を聞きました。
それは僕の知らなかった部分なので、改めてメモったり、
その時のさちの揺れる気持ちを知って僕も切なくなりました。
一昨日書いた「手がブランブラン」することもこの時に聞きました。
さちも入院してからバタバタと一気に脳の手術になり、その後も大変な状況が続き、
それでもこうやって生きて帰ってきてくれたことがとても嬉しく思いました。
こちらも、さちがこういうことになって全てが突然のことで戸惑いながらも
一日一日を過ごしていきました。
陰影が更に広がっていたらとか、あの日に手術が出来なかったらとか、
ひょっとしたらさちは更に悪い状態になっていたかも知れなかったのですから・・・。
この話をすると本人もさすがに驚いていました。
それぞれの立場で全く違う恐怖を味わっていたんだなぁと思います。
それでもこうやってまた一緒にコーヒーを飲む時間を作れるというのは、
何気ないことなのですが、とても幸せな時間なんだと改めて感じました。
こういう時間をもっともっと作っていきたいと思っています。