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「はじめに」

 

 

 

お母さんとは朝の8時に病院の駐車場で待ち合わせました。

妹さんが運転して一緒に来ました。

 

さちのいる階まで行き、景色のいい面会スペースで待機していました。

この日は会えないと思っていたのですが、手術に向かうさちと会うことが出来ました。

 

突然の流れのまま脳の手術をすることになって、とても不安そうでした。

いくら全身麻酔とはいえ頭蓋骨を削るというのは、やはり恐怖だと思うのです。

髪の毛もその部分だけ剃らなければならないだろうし、その傷が残るようだと

可哀想で・・・。

 

お母さんはさちの顔を見た瞬間にハグしていました。

 

面会スペースにいる時に、

「代われるもんなら代わってあげたい。」

と話していたのは本音だったと思います。

 

僕も、お母さんには申し訳ないのですが、内心では、

「代われるもんなら、代わって欲しい。」

と思いました。

 

手術は約3時間ということでしたので、近くのカフェで時間をつぶすことにしました。

まずは手術の成功と、悪性リンパ腫でないことをひたすら祈りコーヒーを飲んでいました。

 

さちの妹さんは、ワクチン接種をしていないということもあって面会謝絶でした。

そのことにとても後悔していたようです。

 

僕がもしワクチン接種をしていなかったら、どんなことになっていたのだろうか?

と思います。

もともとワクチン接種には肯定的では無かったのですが、こういうことがあると、

受けておいて良かったと思いました。