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「はじめに」

 

 

 

 

携帯は、会社用とプライベート用のふたつを使っています。

もっぱら使うのは会社用ばかりで、個人のものは事務所のデスクに置きっぱなしです。

 

この日の午後は事務所には、僕と会長(僕の母)とふたりでした。

 

個人用の携帯に見たことのない番号から着信がありました。

病院からの電話だったので、内心「いい話じゃないな」と思いながら話の内容を聞きました。

(着信履歴だと、13時49分になっています)

 

事の大きさが分かってきたので、すぐにスピーカーに切り替えて、オフクロと一緒に

その先生の話の内容に聞き入っていました。

 

その内容をまとめると、

 

「言葉がうまく喋れない状態が早いスピードで悪化してきていまして・・・。

 1月20日の木曜日に脳の細胞を取る脳外科手術をしたいのですが、

今日の木曜日で急な話なので、ご本人が戸惑っておられるので、

ご主人にお電話しました。」

 

というものでした。

 

僕自身も突然の事だったので、

「そういう話でしたら、本人とも相談したいですし、直接お話も聞きたいので、

今からでも行きましょう、行きますよ。」

と言いました。

 

が、ここでまたコロナの邪魔が入るのです。

 

「今すぐはコロナですから、今日はちょっと・・・。

明日か明後日、一度お越し頂くことになると思いますので、またご連絡致します。」

ということでした。

 

僕とオフクロが絶望的な気持ちになったのは言うまでもありません。

 

その直後にさちにラインを入れて、電話できるかどうかの確認を取ったら、

向こうから電話がきました。

 

話すのが大変そうでしたが、思いもしない脳の手術に僕たちは戸惑いと動揺を

隠せない状態でした。

 

この時はいったん電話を切りました。

そして夕方にまた電話があって、

「明日の午後来れる?」

ということだったので、

「15時でいいかな? 15時に行くよ。」

 

もうこの時点で僕は手術はしなくてはならないだろうなと、覚悟はしていました。

この手術をしなければ原因がわからず、今の治療のままではどうにもならないという

先生のお話しだったので・・・。

 

何かの渦に巻き込まれていくような、そんな感覚になりました。