しっとりと、じっくりと、今から雨がやってくる
そんな時間は、嫌いじゃない。
降り出すと少し厄介な雨を、かわすように、
立ち尽くした屋根の下で、霧がかった空を見たとき、
無性に、自分の中のモヤを見る。
すぐにでも晴れそうな、
それでもどんどんなにかが噴き出してきそうな、
そんな感覚に、ケータイをつい手に取る。
わたしはこういう風景を撮るのが好きなんだ。
と、ケータイを覗き込みながら思い、
だれか見えない相手に、これを見て何を感じるか、教えてもらいたくなる。
雨が降り出す前。
混沌が渦巻きだす時間なのか、
秩序が発生しだす時間なのか・・・・
それはその時々で違うけれど、
雨が苦手でも、愉しみ方を知らないだけなんだということを知る。
滋賀・日牟禮八幡宮
神さまが教えてくださったことは、
「どんなことでもたのしみなさい」
ということ。
どんなことって・・・・あんなことも、こんなことも。
そして、大切な人たちが教えてくれたのは、
「時間の流れ方」
時間って・・・・いろいろある。
久しぶりにじっくり誰かと回った参拝旅行で、
神恩感謝じゃない祝詞。初めて耳にするフレーズに酔いしれて、
その神職さんのゆっくりした読み上げに、虚ろになる感覚に
いつもなら身を正すのだが、
今回は、そのままゆだねて過ごす。
水の中を漂うようなその感触に自分を置きながら、
神を堪能。
時間の流れと、想う、貴重な時間。
そんな日常にもこそ何かのヒントがある。
日々是好日
徒然あるままに
ありがとう。