未完成 中編 | だっちゃきaスト時々Da-iCE

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想太くん贔屓目でDa-iCE小説も(* ´ ェ `*)♥
読んでくれる皆様に愛とリスペクトを♡

いったい僕ら






どこへ向かうんだろう
















きみに会いたいその一心で待ち続けた

みに教えたかったから





くだらない誤解で俺たちが離れるのは間違ってる

こんなにもきみを大切に想ってるのは俺以外には

いない


俺だけがきみを幸せにできる




きみはまだ少し子どもだからまだそれが分からない

だから、ちゃんと俺が教えてあげなくちゃ


ほらね、きみには俺が必要なんだよ










そんな簡単なことただそれだけ




なのに


俺がして来たこの行動は権力を纏ったこの人曰く



『迷惑行為』

『付き纏い』



という事になるらしい





きみから相談を受けたと

きみが迷惑をしていると

きみが俺に会いたくない






そう言っていると何度も

何度も繰り返された







「これは警告だから、逮捕をする訳じゃない

ただ、警告を無視する様なことがあれば

その限りじゃ無って事は覚えておいて」

















酷く無駄な時間を過ごしたせいで

今日はきみに会えなかった






世の中にはどうしてこうも無駄なことが

多いんだ





それというのも些細な誤解で別れを選んだ

きみの過ちのせいだ






全く






きみは、どうしてこんなにも俺を苦しめるのか









少しの苛立ちもきみへの愛の証だからと

俺はこんなにも我慢してるのに
















きみは






なんて未完成なんだ












「誰?そいつ」





また無駄な時間を取られるのを避けるため

会社前をやめる事にして駅で待っていると

見知らぬ男と歩くきみを見つけた



この間きみのせいでどんな目にあったかも

知らないで








「もう、来ないでって私何度も言ってるでしょ?

警察からも近づくなって言われたでしょ?」








さすがの俺も苛立ちが増して頭痛までしてくる





「子供みたいにいつまでも拗ねんなよ」


「拗ねてなんかない、もう会いたくないの!

何で分かってくれないの?!」







こんな仕打ちをするきみに溜息が漏れる






「分かってないのは…」









俺のいるべききみの隣に立ってこちらを見る男を

一瞥する






「…そいつのせい?」


「え?」


「そいつのせいで俺に会えないの?」


「そんなんじゃない、彼はただの同僚で

私が困ってるって話したから、心配して

駅まで一緒について来てくれただけ」


「困ってるなら俺を頼ればいいじゃん」


「あなたの事で困ってるのに?!」






ただ黙って俺たちのやり取りを見てる隣の男に

大丈夫かと声をかけられ優しく微笑んで見せる

のに


それを欲して止まない俺へは望まない表情しか

見せない






「何度も言ってるよね?私はより戻す気ないし

あなたと関わることはもうしたくないの」


「まだ分かんないのか?お前には俺が必要って

俺以外に幸せにできる奴なんていないのに」


「分かってないのはあなたの方でしょ?」


「俺は分かってるよ、ちゃんと分かってるから

早く誤解ときたくて会いに来てんじゃん」


「誤解してるのもあなたの方でしょ?」






本当にきみはまた子どもで俺の愛の大きさも

分からないらしい


こんなにも頼りないきみだから俺が傍にいて

守ってあげないといけないんだ








「私が離れたのは誤解なんかじゃない…

あなたが変わっちゃったからだよ?」



「俺は何も変わってない、変わったのはお前だろ?」






あんなにも温かくて幸せだった時間を壊しておいて

その責任を俺になすり付けるなんて






「お前はまだ子供だから分かんないかも知んない

けど、ちゃんと俺がそばにいて守ってやるから」


「そんな事、望んでない!」


「気付けよ、お前には俺が必要なんだ」


「何でそうやって決めつけるのよ!」


「俺には分かるからだよ!!お前には俺しか

いないんだよ!」


「そんなのあなたが決める事じゃない!」


「お前が決めらんないから俺が決めてやって

るんだろ?俺以外はお前に相応しくない」



 



怒りに満ちてたはずのその瞳が違うものになる

まるで怯えてるかのように震えだした







「あの、彼女がこんなに嫌がってるの本当に

分からないんですか?」






それまで俺に対して一言も発さなかったきみの

隣の男が、よろけたきみの肩を支えて俺を見る









知らないうちに降り出した雨が顔に当たる




それだけでも不快なのに、部外者のその言葉は

もっと不快で





それ以上に、この俺のものなきみに易々と手を

触れている事が不快極まりない






泣き出し小さな手のひらで顔を隠すきみと俺の

その間に、この男が存在してる事が許せない




存在すること自体許せない











周りの音が一斉に消えて





ただ許せない気持ちだけが存在を強く主張する

















なにがいけなかったんだろう

なにが間違いだったんだろう














気付くと足元に、その男が倒れて













雨は赤く染まった地面を打ち付けてた