隆「そう言えば今年の文化祭アレやんでしょ?
最終日」
日「あ〜後夜祭だろ?何か生徒会と実行委員が
頑張って先生たち説得したらしい」
秀「後夜祭?」
練習をしてる後輩たちを日陰に避難して3人で
眺めてると隆弘がスマホに文化祭のポスターを
写した
隆「何かさ、ベタにキャンプファイア囲んで〜
フォークダンスだって」
日「参加はカップルのみとか書いてんじゃん!
残念だったな、秀太(笑)」
秀「は?」
隆「まぁ、友達とか取り敢えず誰かと一緒なら
参加OKらしいけど」
日「良かったな、秀太」
秀「は?」
隆「でも、これキッカケで告る奴増えるな」
日「確かに」
秀「ふ〜ん(´-ω-`)」
隆「あ、何さ、その興味なさそうな返事」
秀「だって興味ねぇし、フォークダンスとか」
そんな事よりも、真司郎のタイムを嬉しそうに
計ってるまいのが気になって仕方ない
日「俺なんて千晃ちゃんとイチャつける待望の
企画だって胸がときめいて仕方ねえのに」
隆「本当だよ!!実彩子とイチャつく正当性を
得られるこんなビックチャンスなのに」
秀「アホか…フォークダンスやろ?」
日「おいおい、隆弘どうするよ?」
隆「はぁ〜、まっっったく分かってないね」
日・隆「「これだから彼女いない奴は」」
大げさにため息をついて嬉しそうに俺を指差す
コイツらのこういう時のシンクロは凄まじい
秀「…いるし」
日「あ?何が?」
隆「え、だから彼女だろ?」
日「ああ、そっか」
隆「そうだよ、何言ってんだよ光啓~」
日「ああ、悪りぃ悪りぃ(笑)何か、秀太が
彼女いるとか言うからさ」
隆「だよな(笑)秀太が彼女いるとか言うから
いけねんだよな」
秀・日・隆「「「………」」」
日・隆「「はぁあああ?!!!!!!!
∑(๑°口°ll๑)
∑(๑°口°ll๑)
」」
さっきまで上から目線で話してたくせに何か
知らねえけど、2人して怯えた目で俺を見る
秀「んだよ、いちゃいけねえのかよ?!」
日「や、や、や、そんな、滅相もない!」
隆「え?え?え?いつ?いつ?いつ?!」
秀「教えねえ」
つか…………近くね?(´-ω-`)
ストップウォッチなんか渡しゃいいやん
何でくっ付いて覗いてんだよ
隆「おーい!秀太!!聞いてんのかよ!!」
秀「あ?」
日「あ?じゃねーよ!何、秘密主義炸裂さして
んだよ!」
隆「そーだそーだ!俺の事は包み隠さず知って
るくせに自分だけ内緒とかずりーぞ!」
秀「お前が勝手に話してくんだけだろ!」
嬉しそうな笑顔向けてるまいに、昨夜みたいな
腹ん中のモヤモヤが膨らむ
眉間に寄ってくシワが自分でも分かる
隆「よーし!こうなったら、長谷ちゃんの方に
聞きに行こう!٩(*>▽<*)۶」
日「そーだな!秀太よりは落とせそうだし!」
秀「あぁ?つーか相手誰とか言ってねえし」
隆「そんなん長谷ちゃん以外いるわけねえし」
秀「んなの分かんねえじゃん」
日・隆「「はぁ〜」」
隆「もしもし秀太くん?」
日「俺たちの友情舐めんなよ?」
2人に両サイドから肩を組まれる
隆「お前が長谷ちゃんに惚れてんのなんてな?
俺らのが先に気付いてんだよ」
日「後、さっきから真司郎にイラついてんのも
バレっバレだからな」
秀「あ?勝手に気付いてじゃねえよ」
日「さ、コレで晴れて俺も自由の身٩(*>▽<*)۶
もう邪魔してくんなよ、お兄様」
秀「誰がお兄様だ、エロハゲ!!」
日「人のエロ事情に口挟んでくる暇があんなら
長谷ちゃんと濃厚な時間作れよ❤︎お兄様」
隆「そうそう、女子はいいぞぉ❤︎柔らかいぞぉ
実彩子なんてさ…」
日・秀「「お前の話は聞いてねえ!!」」
隆「?!!∑(๑°口°ll๑)」
隆「何だよ~!聞けよ~!・゚・(。>д<。)・゚・」
日(お前のは生々しすぎんだよ)
秀(実彩子が可哀想やろ)
日「千晃ちゃーん!秀ちゃんがイジメる〜」
千「キャッ///」
合宿最後のメニューも終わってお疲れ様でした
の声と同時に日高先輩が抱きついてくる
秀「日高てめっ!!(╬⊙д⊙)」
日「暴力反対っ!暴力反対!」
千「もぉ!ケンカしないのぉ!」
背中からハグしてくる日高先輩をその後ろから
秀ちゃんが蹴って2人で暴れてるから右へ左へ
振り回される
千「もぉ、目が回るってば秀ちゃん!」
秀「うるっせ!日高に言え!!」
日「あ~!!長谷ちゃん助けてー!」
ま「へ?!」
日高先輩のその声に驚いて目を丸くするのが
ボサボサになった前髪の隙間から見えた
隆「いやいや長谷ちゃんでもさすがにムリやん
野生に帰ってる秀太止めんの(笑)」
日「秀太テメっ!ガチで蹴んじゃねえよ!」
隆「長谷ちゃん、いいの?秀太で本当いいの?
超凶暴な野生児だよ?!!」
ちょっ!隆弘先輩!!!∑(๑°口°ll๑)
日「長谷ちゃーん!引き返すなら今だよ!!」
日高先輩まで?!!!!∑(๑°口°ll๑)
ちょ、ちょ、ちょっと2人とも~!!!!!
まいちゃんと秀ちゃん今ビミョーな関係なの!
デリケートな関係なの!!!
オロオロ(゚ロ゚;))((;゚ロ゚)オロオロ
せっかく今日は颯くんが何も言わないって安心
してたのにぃ!!
ドウシヨ!!(。艸゚;*三*;。艸゚)ドウシヨ!
秀「うるっせぇなぁ!!」
ほらー!!!秀ちゃん怒ったー!!
ΣΣ(°Д°;≡°Д°;)
どうしよ、どうしよ、どうしよ!!!!
もう完全にボサボサになった髪の毛が視界を
塞いで、まいちゃんの顔が見えない
秀「まいが良いっつってんだから良んだよ!」
………え?
日「うーわ、言うねぇお兄さま」
秀「うるせっ!」
………怒って…ない?
(怒ってるけど)
隆「かぁ〜っこいいお兄さま」
秀「おめーまで呼んでんじゃねぇよ!」
え?
え?
え?
日高先輩と隆弘さん2人に髪の毛もみクシャ
にされた秀ちゃんが
チョット赤くなって…怒った顔してるけど
本当に…怒ってるんじゃないのが伝わる
こ、これって……
千「まいちゃん?」
ま「//////////////////」
目の前の状況に頭が追い付かなくて
さっきまで…背中にあった、日高先輩の温度が
秀ちゃんに移ったのに何だか身体が重い
答えを求めて、見つめた先にいるまいちゃんは
見たことない位に真っ赤になった顔を恥ずかし
そうにジャージの袖を伸ばした手のひらで隠し
ながらも、何とか私と視線を合わせて
小さく頷いた