アシタノヒカリ ep 千晃4 | だっちゃきaスト時々Da-iCE

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想太くん贔屓目でDa-iCE小説も(* ´ ェ `*)♥
読んでくれる皆様に愛とリスペクトを♡

付き合ってる頃のデートはいつもお互いの
家だった



部屋の中では必要以上にくっ付いて来て



 
何もかも初めてな私が赤くなって戸惑うのを
少し意地悪な顔をして楽しそうにしてた
 






 
恋人でも友達でもない、今の私たちには
いつも間にテーブルがある
 
 





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日「ゴメンな、嬉しくて調子乗りすぎた…
千晃の体調ちゃんと考えてなかった」






勝手に鬱ぎ込む私を心配して、エレベーターの
中も辛くかったらと肩を貸してくれた



その、懐かしい香りと安心感に目眩がする
 
 
 
 
 





 
 
 
「日高さんの彼女さんですか?」

「日高さんとデートしてもいいですか?」

「好きなら好きって言った方がいいんじゃ
ないですか?」

 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
彼女の屈託ない笑顔と悪意ない声が繰り返す


みっくんは私の事が好きだと言ってくれるのに
私は気持ちを返すこともなく、ただ甘えてる



その度に自分のズルさを思い知る






日「鍵…開けれる?」


千「…………」


日「貸して」





カチャ







日「ほら、ちゃんとベッドで寝るんだぞ?
本当…ゴメンな、快気祝いとか言っといて
又、具合悪くさせて」


千「…………」


日「…辛そうだな、ちょっと上がるぞ」






そう言うと私を抱き寄せて家の中へと入ってく







日「とりあえず…水飲んだ方がいいよな」






冷蔵庫のミネラルウォーターを出してグラスに
注ぐとソファに座らされた私に手渡す






日「ほら、飲んだら少し楽になるから」


千「ん…ありがと」







こくん







乾く喉を冷たい水が通る


心配そうに覗き込む大きな瞳が近づいて私の
おでこへそっと触れた





 
日「もしかして熱ぶり返したかな…」


千「…………」



日「熱くはないみたいだけど…」
 
 
 
 
 

 
離れようとする、その手を掴まえた







 

日「千晃…?」
 
 
千「………」
 
 
日「どーした?何か…」
 
 
 
 
 
 
 
その言葉を言い終わる前にそっと唇を重ねる
 
 
 
 


 
日「ち…ぁ……」
 
 
 


 
自分でも何でこんな事したのか分からない
 
 
私の好きなのは想ちゃんだし
今も想ちゃんだけだし
 
 
 
 
だけど…
 
 
 
 
 
 
もう一度重ねると、今度は首に腕を絡めた
 
 
 
 
 
戸惑って身体を引き離す言葉を失ったみっくん
の顔と耳が赤くなってる

 
 
 
 
 
 
日「ど、どうした?///


千「…………」


日「ヤッパリ病み上がりの身体にアルコールは
ダメだったよな、ゴメンゴメン、もう帰るわ」






視線をそらして絡めた私の腕を優しく解くと
立ち上がって背中を向けた


後ろ姿でも真っ赤になってる耳が分かる






日「っ!!」






立ち去ろうとする背中へ抱き着くと身体が
緊張してるのが伝わる





日「千晃……///」


千「…………」


日「俺は、想太じゃねえよ…」






そう言って、さっきの様に又優しく腕を解く






日「…勧めたの俺だし、俺の責任だけど
でも、酔っぱらってこんな事したらダメだ」



千「…………」



日「俺は…想太じゃねえから…

想太じゃ……」






何度もそう繰り返す、みっくんへいつまでも
返事をしない私に振り返ると



もっと真っ赤になって驚いた表情を見せた






 
コートとニットを脱いだ私がブラウスのボタン
外してたから








日「ちょ、ちょ、千晃、落ち着けって///
脱ぐなら俺が帰ってからにしろ!

お前、ちょっとマジで混乱してんぞ」







四つ目のボタンにかけた手を掴まれると体温が
熱いのが伝わる






千「そうかも…しんない」






ボタンに掛けていた手を離すと、掴まれた力が
ゆるんだ









そのまま…







みっくんの背中に腕を回した












日「…や、千晃…お前、落ち着けって///
俺は想太じゃないぞ!な、落ち着け」


千「分かってるよ…」



日「…え……」



千「みっくんだって分かってる」



日「千晃…//////」









今度は唇に向けて背伸びをした





真っ赤な顔の揺らぐ瞳を真っ直ぐ見つめると
押し黙ったみっくんは…








壊れそうな程、強く抱きしめて



噛み付く様なキスを降り注いだ
 
 
 
 







 
もう、ずっと昔の記憶が蘇る
 
 
 
 
 
 
私に触れる指
 
私に触れる唇
 
私に触れる髪
 
 
 
 
 
 
 
 
何も…
 
 
 何も考えたくない
 
 
 
 
 
 
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何処までも誘う私へ、覆い被さるその体温が
上昇するのが伝わる
 
 
 


 
日「千晃…もう…これ以上は…」
 
千「良いよ…」
 
日「え?」
 
千「このまま…」
 
日「千晃…///」

千「抱いて…」
 
 
 
 
 
熱くなった肌が触れ合う心地よさに身を委ねて
目を閉じた
 
 




お互いの着ているものが剥がれ落ちると身体の
奥深くが反応して、求め合う





薄く開いた瞼に記憶の深くに閉じごられてた
表情が見えると

もう一度キツく瞼を閉じた
 
 
 
 
 

私に入ろうとするみっくんに、自分の意志と

関係なく身体が強張る
 
 



 
 
日「千晃…?」
 
 
千「……来て」
 
 
 
 

 
広い背中に腕を回して、キツくしがみつくと
 
みっくんの加速してる鼓動が伝わってきて
自分の鼓動も更に加速する
 
 



 
 
日「……っ……」
 
 
 



 
小さく声が漏れると身体を貫く痛みと体温に
奥の方が反応する
 
 
 

 
 
 
 
知らないうちに頬を伝った雫を拭う大きな手に
閉じていた目を開けると

切なそうに覗き込む、みっくんがいた



 
その瞳に自分の中の何かが弾ける音がした
 
 
 


 

 
 
千「止めないで」


日「千晃…」
 
 
千「お願い、何にも考えらんなくして」
 
 
 
 
 



 
言葉は、もう何も欲しくなくて自分から唇を
塞いでひたすら求めた

 
 
 
 
 
荒くなるお互いの息遣いと

お互いの肌のぶつかる音と
 
 





それ以外には存在しなかった
 
 
 
 
 
何も、存在しなかった
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
失いかける意識の中、硬く閉じた瞼の裏に映り
続ける私の中に入っている人は
 
 
 
 
 
 
 
 
 
もう、2度と抱いては貰えない人だった
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


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私は… 
 
 
いつだって自分のことばかりだ
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
神様…
 
 
 
 
 
 
やっぱり私は酷い女です
 
 
 
 
 
 




 
 
強欲で…残酷な女です
















でも…


大好きな人をコレ以上、失うのは






もう嫌だったの