最終回です。
母との和解
(正確に言えば母親の関係との和解)
天下統一しなければならない理由が
織田信長(母)にもあった。
天下統一しなければやってられなかった。
そして、
そこには不器用でわかりにくい愛が
確かにあった。
子育てが楽しかった
子供たちが宝だった
めちゃくちゃ可愛かった
愛していた
なんで、伝わらないの?
と、母は言っていた。
ふざけたことぬかしやがる。
冗談じゃない。
あんな暗い顔してか?
あんな我慢してか?
あんな頑張ってか?
認めてなんかやんねーからな
って思ってた。
本能寺の変かましてやるわ
みとけよ、って。
(これぞ復讐)
でも、
何度も何度も母と死闘を繰り返してるうちに
あ、本当にそう思ってくれてたんだな、
って府に落ちた。
なんでかって?
私が今こうして生きてること
が何よりの証拠なんじゃないかと思う。
摂食障害と診断された時、
母は一生懸命「摂食障害」という病気を
理解しようとしてくれていた。
たくさん泣いて
たくさん本を読んで
自分もカウンセリング受けたり
夫(私からみたら父)に何度も歩みよって
私の病気は家族の病気でもある、と
伝えてくれたり
食べる・食べない
痩せる・太る
目に見える症状が本質的な問題ではない
ということを。
お金なんていくらかけてもいい、
あんたが元気になってくれさえすれば
と。
小さい頃も
毎日、寝るときに本読んでくれたの
嬉しかったな
お母さんが作るご飯が美味しくて
それでも嫌なこと、ムカつくことの方を
鮮明に覚えてる。
話を聞いてくれない
自分の価値観を押し付けてくる
自分の過ちを認めない、謝れない
父が不倫したのも自分のカルピスの薄さが
原因のひとつなのに
私は頑張った!悪いことなんてしてない!
の一点張り
もう、泣く子も黙る精神的DVの数々、、、
言い出したらきりがないほどの毒親っぷり。
許せない感情がうずまく。
だって私、悲しかったんだもん。
大好きなお母さんが辛そうな姿を見るの。
お父さんとお母さんに仲良くして欲しかった
ただ、それだけだったのに。
でも
仕方なかった、んだよね。
お母さんだって
どうしていいかわからなかったんだ。
わからないなりに頑張ってやってきたんだ。
人間そんな完璧にできない。
落ち込む時だって
何もかも嫌になる瞬間だってあるだろう。
だけど。
私はいつも自分の母には完璧を求めていた。
大事な娘なんだったら
もっと愛してよ!
もっと話聞いてよ!
なんでわからないの!
なんでわかってくれないの!
こんな苦しい思いさせてんだから
私が思い描く
私が欲しい愛情を
私が納得いくまで
私に尽くせよ
って。
(やべーな)
母をコントロールしようとしてたのは私だ。
許したくないから
母の駄目なところばかりを焼き付けて
反抗してた。
しかも、
母を許したら
私が今まで死ぬほど辛かった
過去を自分を
受け入れなきゃいけなくなる
いやだいやだいやだいやだいやだ
そんなの嫌!!!
絶対いや!!!
自分のココロにめちゃくちゃ反抗した。
で。やるだけやって気づいた。
それが前の記事でも書いた
お母さん、捨てよ。
だったわけ。
それはどういうことかって言うと、
お母さんを恨んで憎んでいて
辛いのは自分。紛れもなく自分。
お母さんを恨んで
自分の辛い過去を握りしめて生きていくのと
私が笑って幸せに生きていくのと
どっちが大事なの?
ねぇ、どっちが大事なんだよ
さえか。
あ、捨てます、お母さん。
って感じだったな。
もちろん、そこまで行くのに
かなりの時間と労力を使った。
何度も何度も
お母さんを憎んで恨む人生を選んでたけど。
捨てよって決めてから変わった。
欠けたココロがあったかもしれない。
ダイヤモンドだって不安な時はある。
うまくできない時だって
やつあたりしてしまう時だって
間違える時だって、、、
だって人間だもの。
月は丸いことに変わりはないけど
見る時によって
満月だったり半月だったり三日月だったり。
でも、そもそも丸い。
丸いかたちは変わらない。
あ、そうか。
母はダイヤモンドだった。
私が認めたくないだけだった。
母は母で
好きではない、けど
仲良くもない、けど
祖母(自分の母のことね)には感謝してる
もう、それだけ。
と言っていた。
うちの弟も。
オレ、あいつ嫌いwww
でも恨んでない、別にwww
つか、どうでもいい。
自分が幸せなら。
さえかもできるよ(*´ω`*)
と。
嫌いでもいいんだ。
わかりあえなくてもいい。
ただ、母という一人の人間を理解する。
あのクソババアのわけわかんない意見も
尊重してみる。
なんであいつ、
私の言ってることわかんねーんだ!
って傲慢だよね。
つまりはさ、
私の言ってることは正しい。
あなたは間違ってる。
それに気付いて謝れよ!
ってことだもんね。
もし、それが正しかったとしても
正しい間違ってるの言い争いをしてても
平行線だ。(クソババアの場合)
そうなんだね、私はそうは思わないけど
それだけ。
ダイヤモンドだって合わない人はいる。
それが自分の母親だったとしても。
そして、それでいい。
~おしまい~