元義母は料理上手な人でした。
基本何でも作れるし、本当においしい。
対して私は料理オンチ。
レシピ見ないと作れないものの方が多い。
下手なのは自覚している。
しかし、全然料理をしない人間にとやかく言われると腹が立つ。
元旦那は料理に文句をつけることが多かった。
『味薄くない』
『これ何入れたの?』
『なんか違う』
文面で見ると大したことないかもしれないけど
料理を箸でツンツンしながら言う。
明らかに(´Д` )みたいな見下した顔で言う。
私だってレシピをあれこれ見て
元旦那の好きそうなのを作ってみたり
毎回おかずは最低3品作ったり
バランスを考えたりしていた。
それでも毎回↑みたいなことを言われたら
私もイラっとするわけで。
そもそも私は
出されたものに文句を言うなと育てられてきたので
作ってもらったものに文句を言う神経が理解できなかった。
でも
元旦那だけじゃなかった。
元義父がそもそもそういう人だった。
元義母が作った料理。
私は本当に美味しかったし、せっかく作ってもらったものだし
文句を言うなんて頭にはないんだけど
元義父は↑の元旦那のような発言をよくしていた。
だから元旦那の発言も
遺伝というより育った環境のせいだろう。
自分の父親はずっとそうやってきたんだから
それが当然だと思って生きてきたんだろう。
しかし、私は元義母ではない。
料理を作るたびにあれこれ言われすぎて
ある日爆発した。
『文句を言うなら自分で作れ。
作ってもらったもんを食うなら文句を言うな。
そもそも、家に帰ってすぐにご飯が出てくるのは当たり前じゃない。
それがわからないなら家で飯を食うな』
元旦那は
『お前の料理の腕の向上のために〜』
とか言ってたけど知らん。
私は褒められて伸びるタイプだ。
何年も一緒にいてそれくらいわからんのか。
私が爆発してしばらくはおとなしかったけど
だんだんと元に戻っていった。
ある日
『うちの母親が死ぬ前に、すき焼きと茶碗蒸しの作り方は習っておいて』
と言われたが
『私とこの先一生添い遂げるかはわからないし、死ぬまで添い遂げたとしても私の方が先に逝くかもしれないんだから、自分で覚えたら?』
と言ってやった。
そして元義母からはすき焼きも茶碗蒸しも習わなかった。
実際もう一生添い遂げること無くなったしね。
離婚した今、子供達には
『人が作ってくれたものに文句を言うのはクズ』
と教えてます。