大阪府岸和田市にある

認定子ども園 春木カトリック幼稚園での
職員研修のご依頼をいただきました。

我が子がお世話になった幼稚園の系列園、
初めて集団を経験していく頃の私達が
お世話になった先生方との再会でもあります。


緊張した空気を変えるため
早急に ずっと歌っている「宝もののうた」
を先生方に体験していただきました。


その日のパートナーを大切によしよし。
今、目の前にいる
いろんな毎日を重ねているパートナーを
全身で労う、認めることを経験してほしいのです。
何より
言葉で大切だと伝えてもらう気持ち
その安心感を体感してほしいのです。

お歌を、お伝えするためのモデルは
ご依頼くださいました園長先生と。

先生方が少しでも楽しくお仕事できるように、と
心砕かれるお気持ちが
ご依頼いただいた時から溢れているのです。


気力も体力も要するお仕事の中で
子ども達や保護者の方に向き合う毎日。

だからこそ
先生方が、とても大切な存在なんだと
お伝えしたいのです。
お互いの良き理解者、仲間であることは
大切です。

チームワークのエネルギーは
ぐるぐると循環するので
保護者の方
子ども達にも巡ります。


初めてのワークに、びっくりされていましたが
やっぱり朗らかに
とんとん
よしよし
いーこ いーこ されている姿はいいものです。


もっともっと緊張がほぐれるように
握手のワークを。

一層賑やかになる先生方。
限られた、短い時間の中で、全員と握手をする‥
という表向きのミッションですが
実は
限られた一瞬に
どれだけ相手と大切に向き合うか
が問われるワークに
トライしていただきました。

先生方、パワフルです!
なんと私も握手の渦に巻き込んでくださいました。
「ありがとうございます」の言葉も添えて。

しっかり目を合わせて
にっこり握手される先生がとても多いのが
印象的。
エレガントな握手に惚れぼれ。

あらゆることは連動するので
余裕のないこんな場面にこそ、その方の在り方が
出るのです。
一瞬、一瞬をどうぞ大切に。
その瞬間を子ども達は見ています。


ぐっと緊張がほぐれたところで
一冊目の絵本。

もうこれしかないです。


がっつり先生方の心を、ぞうが掴んでいました。

やっぱり大人気絵本。


絵本は読み手の個性が出るのが楽しい。

「読むとき、絶対呼んで!」と

先生方にお願いされる園長先生の

気持ちが嬉しくなります。



以前、系列園の研修でもご紹介したのが


クラス替えで緊張していた、うちの息子が

担任の先生に全服の信頼を持てた絵本です。


あまりおねだりなどしない息子が

「お母ちゃん、この絵本買って!

 これ、先生読んでくれたねん!

 これ、買って!」


この絵本読んで下さるってすごい‼️と

私もしびれました。


この毒気たっぷりの絵本に

先生方クスクス。


この絵本は読む人を選びます。

この絵本に眉をひそめるのか、

子ども達に読むのか

大人をジャッジするのです。


この絵本と

息子が心惹かれた先生の口癖は

今も、まだ生まれていなかった娘も含めて

親子の合言葉なんです。


安心して年中さんを過ごせ

やっぱり、ゆったりと優しい先生に

親子で迎えられ

年長さんの一年を過ごせました。


息子は先生に読んでもらった

ラプンツェル が好きになり



階段に座って、ラプンツェル気分で

「ラプンツェルやラプンツェル

  お前の髪の毛、下げとくれ」と

一人二役で。


作者のホフマンが大好きになり、先週長野での

原画展に行ってきました。


幼稚園で物語に出会って帰ってきた息子が

私に、彼が感じた物語に

出会い直させてくれることは

とてもしあわせなことでした。

先生方との再会が本当に嬉しくて。



絵本は、こんなふうに強烈に人の記憶に

残ります。


そんな思いを乗せて

この日、紹介したのが



私が就職して初めての研修で出会った絵本。
当時、学生時代の家庭教師を続けていました。

その時の生徒ちゃんが
お父さんになって、
今年の冬に
我が子のために私を探してくれました。
  (このエピソードはまた改めて)

再会した時
「先生、ぼちぼちいこか 読んでくれた」と
しみじみ話してくれたエピソードを
先生方にお伝えしました。
「ぼちぼち いこか」
というタイトルは
私にも、お父さんになった彼にも
おまじないのように響きます。


研修後の感想に
 こんなに絵本って人の記憶に残るのですね。
 その子の大切な一冊になるかもしらない。
   私も大切に子ども達に
       読んでいこうと思います

胸熱くなりました。
どの子も
家で絵本を心地よく楽しく読んでもらえるとは
限らないのです。

親ではない大人に読んでもらう一冊が
大切な一冊になることがあります。

読んでもらった一冊が
大人になってもエールになることがあるのです。



絵本の中の素敵な大人にも
沢山出会っていただきました。


 ぼろぼろの本は私のバイブル


魅力的な主人公達は共感力たっぷり。

いろんな人の気持ちがわかるのです。

自己肯定感の高さにも励まされます。





季節外れのクリスマス絵本ですが

どんどん泊まりに来る人達を自分のペースで

受け入れていくお母さんの在り方を

お伝えしました。


自分が、ぐっすり眠れて

次の日をご機嫌で迎えられるように

自分に無理を強いません。


自分がほっとできる時間

機嫌よくいれるためのものは、

持っていていいのです。


限界を越えてしまわない

無理を重ねない勇気こそ大切にしてほしいのです。

長く元気に続けていけるように。


でないと

どこかで人にも無理を強いてしまう

機嫌よくいる人に、腹をたててたり

弱い立場の人にその苛立ちが向かってしまうのが

一番怖いところです。




準備をしている時から

この絵本を手に取り

思いを伝えて下さる先生も。



私はこの絵本に出てくる先生が大好きです。


大人になって

先生はという立場にあっても

間違っていた

と思ったら、ちゃんと謝る先生の姿は尊いです。


おかあさんにお電話して、

お話しされるところも

どれほど、日々疲弊しているお母さんの心を

ふくらませたかが

二人の子どもを抱きしめ

「お母ちゃんのたからものやで」の言葉から

伝わってきます。


自分の自己肯定感も

相手の自己肯定感も上がるのが プロの定義。


間違わない

ことでは、ないのです。


間違う という貴重な経験

トラブルこそ、成長したり、絆を強めるチャンス

なので。

許されるってすごく嬉しいことです。



謝れない人は

人を責めます。


ごめんね

の言葉は相手を肯定する言葉であり

新たな関係を作っていく尊い言葉です。



自分の子ども時代を振り返っても

間違うことがイヤなのが

間違ったり、できないことを責められるのが

辛くて怖かいから。



若い先生方のお顔を見ていると

パワハラという言葉のない時代

初めの職場で辛い経験をして

壊れてしまったことを思い出しました。

一人の先生だけが、助けてくれました。

 私もそうありたいと思っています。お手本。

 


その後の職場で、

療育のことなどわかっていない私に

先輩方は、手当てのように思いやり深く

接してくださいました。


恥ずかしいほど未熟だった私の疑問、混乱に

職員みんなの問題として、考える職場だったので

学びとして重ねていけました。


上手くできなくても

苦手や突拍子のなさも見守り、

沢山挑戦させてもらえました。


糸口になりそうな本を貸して下さる先生も。

  今の仕事につながっています。


未熟さや、苦手を責める先生はいなかったです。

子育てと同じで

その姿勢は今も私のお手本で

否定、批判ではなく

励ましと肯定の中で人が育つことを

教えてもらいました。


先輩同士でも

助け合ってお互いをとても大切にされていました。

お手本です。



当時の私のように

新人の先生が、のびのび経験を積めますように‥。

胸を借りてくださいね。



初めて後輩を持つ先生が

ご自身のがんばりを実感されたような涙


ずっと涙ぐみながら聴いてくださる先生


びっしり感想を書いて下さった先生


とにかく楽しい時間だったと

涙目で笑って下さる先生‥。


おしゃべりが止まらない時間となりました。



朗らかで

柔らかで、ご褒美みたいな

とてもしあわせな時間でした。


助けあう、認めあう姿を

私達大人は

子ども達に、沢山見せていきましょう。

子ども達は、とってもよく見ているので。


きっと「ありがとう」の言葉が飛び交いますね。

ありがとう

の言葉は

芽生えた自己肯定感を自尊心へと育てます。

大人も子どもも。


そんな大人の側でいることで

大人も子どもも

自己肯定感、自尊感情が護られるので。



どこの園でも最後のケアで

園長先生が一番泣かれるのが愛おしいです。



また毎日が楽しくなるような

何より、ずっと心に残る絵本をご紹介し

先生方と一緒に読める日を楽しみに

学びを重ねていきます。


また絵本の感想

特に、いないいないぞう🐘

聴かせてください。


心から

ありがとうございます‼️


  🍀通わせるのにも働くのにもいい園です🙆



ご紹介した絵本は

どれも絵本屋つきのあめ から

お届けいたします。