ちょっと怖そうな表紙。
小さな ほこらと
御神木 のある始まりから
ひんやりします。
日本の夏。
絵本の夏。
遊ぶ友達がいなくて、たいくつなかんた君が
表紙にある、おまじないをとなえると
風がふき
こっちゃこい こっちゃこい
こっちゃきて うたえ
と奇妙な声が聞こえてきて‥
穴の中に落ちていく‥
やってきた三人組の影が
この黒い影
なかなかのインパクトで
子ども達が持ち堪えられるぎりぎりな感じ。
この絶妙な怖さが魅力です。
読んでくれる大人とは勿論
一緒に聴いているクラスの友達や兄弟姉妹と
きゅっと距離が近くなり
心の手と手を取り合って
読み進めていくと
人は、まとまっていくのです。
三人のばけもの達は
主人公のかんたより身体も大きく
というより大人なのに
いやだ！
ばけものなんかと あそぶかい！
って言われると
おいおい泣いたり
順番争いでケンカしたり‥。
大人げなくて。
ともすれば
従順さや
みんな仲良し
正しさやルールを求められがちな子どもには
このあたりから
怖さが 抜けていきます。
大人も
声に出して読むとスカッとします。
三人のばけもの達は
とっても魅力的。
空飛ぶ風呂敷を首に巻いくれて
空を飛んだり
飛んでる飛んでる！
モモンガみたいに^ ^
宝のたまをビー玉みたいにぶちまけたり
読んでいて一番楽しいのは
もんもんびやっこ と飛ぶ
なわとび。
横長の絵本がこのページだけ
縦描きになって
のっぽの もんもんびゃっこ と
やまをけとばし
つきをひっかけろ！
と、
思いっきり手を繋いで飛ぶ場面は大迫力。
おたからまんちん の頭の上で
ご機嫌さんでなわとび！
イメージの世界の心地よさが伝わってきます！
かわいい！
とにかく
遊園地より激しくたっぷりどっぷり
遊びきるのです。
おもちのなる木は
こんな和の色。
そうそう
こんな感じ
お腹いっぱいになって
お月様を見てると
あんなに楽しかったけど
たまらなく こころぼそくなって
心のよりどころ となる人を
思わず呼んでしまうのです。
まだ こんなに小さいもんね。
大人になっても
思わず呼んでしまう甘やかな記憶があると
しあわせですね。
こんな綿菓子みたいに甘くて柔らかな
親子だけでは創れない空間と記憶を
子ども達に創造させる先生方は
プロフェッショナル。
思わず呼んでしまう 大好きな人に
お友達と先生方とで創ったこの空間を見せて
歩くって
どんなに心ふくらみ誇らしく思えただろう
と胸熱くなるのです。
何より
なにより
先生方の笑顔が嬉しいです。
中央の先生は偶然再会した娘の先生
忘れられない優しい先生。
研修でお話したこと
読みあったことを受けとっていただけて
すごく嬉しい。
優しくされて優しさを刻みます。
仲良き大人を見て
仲良しを知ります。
ご機嫌な大人のそばで
子ども達は安心して過ごし
泣いたり笑ったり
ケンカして
仲直りを学び
もっとかわいくて
もっと賢さを刻むと思うのです。
講座生達、みんな色々あったけど
全員高校生、中学生、成績優秀！
講座生ゆうせいは聖母幼稚園卒園生です。
この物語を共有したこと
大人になっても忘れないと思うのです。
990円税込
絵本屋つきのあめから
お届けします。
同じく長谷川摂子さんと降谷ななさんの
こちらの絵本は
もっと涼し気な真夏の物語。
おすすめです🍉
おっきょちゃんとかっぱ
990円税込
絵本とエピソード
職員研修、保護者向け講演会
平和を考える絵本講座など
ご希望の絵本講座もお届け致します。
園にぴったりの絵本を選んでのお届けも
致します。
お問い合わせ下さいませ。