真冬に読む絵本は

静かなのに

じっと春を待つように辛抱つよくて

凛々しく

美しいです。



随分前にご紹介した絵本が

また深まりました。


過去のブログにも書きましたが

この絵本の紙の選択が好きです。


ページをめくる時に

雪を踏みしめるように感じること。


きゅっきゅっ

しゅっしゅっって。




あらすじとエピソードはこちらを

『真冬のファンタジー絵本の美しさはこわいほど。小さな兄ちゃんの気持ちがツーンときます。』寒い冬の物語を読みあえるのもあとしばらくです。冬の雪深い物語を前々回もご紹介していますが真冬の絵本「月夜のみみずく」はこちらから雪の絵描き方様々な雪の世界にひ…リンクameblo.jp

こわいほど美しくて

可愛いいのに凄みがあり

甘口でない物語が

好きなのか

苦しいのか

わからなかったけど



やっぱりこの物語が好きって

思えたのは

私が少し前進できたから

脱皮できたからかと。



以前苦しく

主人公のうさぎの兄ちゃんふうちゃんが

痛々しかったけど


私が思っている以上に

ふうちゃんは大人で

本当に賢くて


ちゃんとしあわせで

満たされている

感じられるようになりました。


我慢を強いられている子ではなくて


ずうっとまえに

おそらく亡くなっているお父さんを

誇りに思い


きっと悲しみや寂しさはなくならないけど

だからこその

思いやり深さや

愛されたしあわせに満たされているのです。



悲しみを乗り越えて

という表現より

悲しみを

それも ぼく

という自然さで

生きている

生きていく子なんだなぁと思うのです。



お父さんのことは

想うだろうけど

お母さんと妹のてんちゃんとの

日々も穏やかで


お母さんの愛情も実感できるのでしょう。


きっと

お母さんにしかわからない悲しみや

心細さもあるはずですが。



お母さんは

お父さんがふうちゃんに贈った

車のおもちゃを


病気の妹のために

ゆきぐも

あなたの いちばん だいじな 

             おもちゃを

 わたしにくれるなら」


と言われて

あげたことを悲しむかもしれません。



叱られるから

水路に落としたと

嘘をついたのではないと

今、思えます。


お母さんを思いやれる

優しさと強さは

ふうちゃんがしあわせに生きていく

魅力となったなぁって


誰かを護るための嘘は

嘘 ではなくなりますね。



長患いをしていたふらふらの

かつての私に

息子は子どもだったのに

とても優しくて

護ろうとしてくれました。


妹が心強く思う

楽しくて優しいお兄ちゃんでした。



それが

痛々しく申し訳なく思う私に


「気をつかっているのではないよ、

 大切にしてくれてるのよ」


と軌道修正してくださった方の言葉を

素直に受けとめられるようになりました。


ありがとうね。



息子も娘もすっきりとした

がんばりやの大人になって


兄に昨年の私のあれこれ、決断を話した時は

「お母ちゃん もうそれでいいよ

 もう無理せんでいいよ」

とねぎらってくれて

ほっとしました。




挿絵を見ると

お父さんからもらった車は

雪の精の ゆきぐも にあげたけど


壁には写真が沢山飾られています。

心地よく温かな部屋は

子ども達が楽しく過ごせる部屋でもあります。


編みかけの毛糸玉から

てんちゃんやふうちゃんの

セーターやマフラーも

お母さんが編んだんだろうなぁ


編み物をするお母さんのそばで

兄妹安心しての暮らしぶりに

うっとりします。


他の車や汽車のおもちゃもあります。



ふうちゃんがベットサイドで本を読んでやり

てんちゃんはぐっすり眠っていて


ゆきぐもにあげた車は

一番大事ななおもちゃだったけど


もっと大切で愛おしい妹と

美しい雪景色を見て


元気になったふうちゃんと

雪の日を楽しむ兄妹は

ずっと

この雪の日のことを

憶えてられるなぁと思うのです。


今を大切に

今を変えて

しあわせな未来を味わう

そんな生き方をするんだろうなぁ

と惚れぼれします。



おもちゃをもらった ゆきぐもは

すてきなおもちゃをもらったわ


とつぶやいています。


嬉しかっただろうなぁ。

よかったね


って思います。


ゆきぐも は少し寂しそうにも見えるので。



絵本の読みが深まるのは

嬉しいことです。


真冬に読む絵本は

格別です。



今年もリモート絵本講座で

心ふくらむ絵本を読みあっていこう思います。



よかったら

ご参加ください。


真冬の絵本

いい物語がたくさんあって豊かです。


たとえば








❄️2022 1/23(日)   14:00-15:30

    2022 1/30(日)   14:00-15:30


 参加費  ¥1500


   参加される方に合わせて絵本を選びます。

 希望日を明記してご予約くださいませ。


 zoomが初めての方は

 お手伝いしますので安心して えい!っと

 ご連絡下さいませ。


 少人数の小さな集まりです。


 取り急ぎのお知らせです!



 リモート絵本講座のブログが

 なかなか追いつかずにいるのですが

 昨年末も

 本当にしあわせな時間をいただきました。


 今年も続けていこうと思いますので

 よろしくお願いします。



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今日の絵本も

絵本屋つきのあめより

お届けします。








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