家族ってなんだろう

を考えたこの日

 

しあわせな家族の物語として

 

この絵本の作者、ウイリアム・スタイグの

とびっきりの絵本を読みました。

 

 

とにかく痛快で

子どもから見た

大人の困った姿やその生態が

容赦なく続くのです。

 

60歳から絵本を書き始めたスタイグの

90歳過ぎてからの作品に

改めて励まされます。

 

表紙の男の子は

「大人って自分ばっかり運転してて

 ちっとも運転を変わってくれない」

って怒っているんです。

 

 

こんなふうに

大人への不満が止まらないのです。

 

おとなって、しかるのがすきみたい

 

とか

 

おとなって

やたら体重をはかるし

 

おとなって

あちこちが いたいみたい

 

 

 

いかが?


 

大人って やりたいほうだい



おとなって

税金をはらうのが きらいみたい

 

 

見られてます。

聞かれてます。

 

こんな絵本を90歳過ぎても

書ける感性が大好きなんです。


絵本と出会った時

大笑いできたところが

切ない自分を感じました。


随分受け入れてはいるけど

父の老いをまの当たりにすると

戸惑う私がいるのです。



90歳過ぎてこの絵本を書いたスタイグに

笑い飛ばされそう。


笑い飛ばしてくれます!


 

大笑い

苦笑いで読みあえた後は

 

 

スタイグの自伝絵本です。

 

スタイグの生きてきた日々が

作品にすべて込められています。

 

大きな戦争を生き抜き

スペイン風邪も生き抜き

決して万全な家庭ではないけど

笑い飛ばし

 

 

極上のブラックなユーモアで

走り抜ける作品は

おとなと子どもを

仲良しにしてくれます

 

 

 

 

可愛い息子だから

少し苦労したほうがいいと

 

蹴飛ばして旅に出す

この物語も

この世で一番ワイルドな物語。

 

完璧とか

世間体などみじんもなくて

 

先回りしたくなる親心を

なだめてくれます。

 

親の人生と

子どもの人生は違うんだよ

と。

 

 

血のつながりだけが

すべてではない

親が身勝手であっても

しあわせに向かっていける物語も

読みました。

 

 

三にんぐみが久しぶりの方も

初めまして の方も

三にんぐみのかっこよさに

うっとり

です。

 

最後は

自分の力でしあわせを掴む

姫物語を。

 

あなたが自身の境遇の幸・不幸を

ただ喜び、あるいは恨むことから

抜け出して

積極的にそれぞれの光と影を、

それが織りなすひだの深さを

味わう日がやってきますように

 (「大人になるっておもしろい?」より引用)

 

この言葉に

ぴったりの物語です。

 

 

魔法など待たずに

逞しくエレガントな姫にため息が出ました。

 

 

生きていくために

物語 は必要である

と、つくづく感じ

 

主人公達に

いえ、作者に強く励まされた時間でした。

 

 

 

 

何かが弱かったり

欠けていたりしたら

それでおしまいなどということはないと

私は信じています。

 (本文より)

 

リモート絵本講座を始めた1年前より

抜け出せている 自分と

 

講座の後に

確実に力強くなられている

お一人おひとりのお顔を

思い起こしています。

 

 

勇気を出して

また一つ挑戦しようと思っています。

 

 

 

 

 

 

 

流れ星清水真砂子さん

「大人になるっておもしろい?」に絵本を重ねる

 第11信

 「世界は広く、

  そして人はなんてゆたかなのだろう」

 

 2021/7/25(日)14:00-16:00

   受講料 2000円

 

 

 

クローバー聴講をメインに参加される方もお受けしています。

Zoomが心細い方も初参加が心細い方も

サポートさせていただきます!

心優しい方ばかりの

小さな集まりです。

 

 

りんご個人での読みあい、選書などの御依頼も

楽しみにお待ちしています。

リモート絵本講座で読んだ絵本も

読みますよ。

 

いろんな参加の形

リクエストが嬉しいです。

ありがとうございます。

 

講演会などの御依頼もいただいております!

御依頼お待ちしています。

 

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