草の香りを思い出せる絵本です。

 

シャーロット・ゾロトウの絵本は

まだ子どもが時間を忘れて遊べた時代に

一瞬で連れて行ってくれて

 

こんなふうに子どもと過ごしたい

沢山遊ばせてやりたい

と思う大人にヒントをくれます。

 

 

表紙を開くと

きみどり色の中表紙。

 

 

草の匂いがふわっと薫るようです。

 

 

ねえさんは いもうとおもいで

姉妹だけど

お母さんみたいに

 

なわとびしていても

いもうとの様子を見ていて

 

自転車の前かごに

いもうとを乗せて

 

道を渡る時は

手を取って

 

 

お裁縫の針には

糸をとおして…

 

 

なんでもしてくれる

ねえさん

です。

 

ねえさんは

いもうとには

そうしてやらないと、って

思っています。

 

 

 

いもうとが泣くと

 

肩に手をかけて

 

ハンカチをとりだして

「さ、かおをふいて」と。

 

 

 

ある日

いもうとは一人になりたくなって

 

ねえさんが

おやつのレモネードとクッキーを

ならべているうちに

 

しのびあしで

家をとことこ 抜け出し野はらへと。

 

 

 

ねえさんが探しにきてるのに

 

野ぎくのしげみのなかに

だまってすわりこみ

 

ひとり を経験します。

 

 

ねえさんの声が近づいてきて

 

通りすぎても

 

野ぎくにうもれて

空をながめているのです。

 

 

 

ねえさんは

 

泣き出してしまいます。

 

 

いもうとは

泣きつづけるねえさんの肩に手をかけて

 

 

いつも

ねえさんがしてくれるように

ハンカチをとりだして

 

「さ、かおをふいて」

と。

 

 

どうやって

泣きやませたらいいかも

教えてくれたねえさんと

 

 

たすけてもらうばかりでなく

たすけあってゆくようになったのです。

 

 

 

私のまわりには

素敵な姉妹さんが多いです。

 

皆さん曰く

沢山喧嘩して大きくなったと。

 

対等でないと喧嘩はできないですね。

 

 

 

ピンクときみどり色の

可愛らしい姉妹絵本。

だけど

幼い二人には

一人

を経験して

その数分間は

おそろしい時間で

罪悪感を感じることにもなった時間。

 

しばらくは

誰にも言えなかったのでは

と想像するのです。

 

 

姉妹二人で

抱えた秘密かもしれません。

 

後から

少し大きくなった時

それぞれに

思うことがあるかも

なんて

考えてしまう

憂いも感じられる

グラデーション豊かな物語です。

 

 

年齢を重ねた、ねえさんといもうと 

それぞれに

胸の内を聴いてみたいです。

 

 

シャーロット・ゾロトウの絵本は

清水眞砂子さんの世界観と

とても合います。

第八信「心を明け渡しをしていませんか?」

の問い

もう少し言うと

秘めて守るということ

秘密は秘密のままに

という

単純明快ばかりではない美しさが

感じられるのです。

 

 

 

 

酒井駒子さんの挿絵も素敵です。

 

 

 

 

 

第八信を読みながら

気をつけないといけない大切なことに

気持ちが引き締まります。

心新たに講座の場を守っていきます。

 

 

 

 

チューリップ清水真砂子さんに絵本を重ねる

 第八信

 「心の明け渡しをしていませんか?」

 

 2021/4/25(日)14:00-15:45

   受講料 2000円

 

クローバー聴講をメインに参加される方もお受けしています。

Zoomが心細い方も初参加が心細い方も

サポートさせていただきます!

心優しい方ばかりの

小さな集まりです。

 

 

りんご個人での読みあい、選書などの御依頼も

楽しみにお待ちしています。

リモート絵本講座で読んだ絵本も

読みますよ。

 

いろんな参加の形

リクエストが嬉しいです。

ありがとうございます。

 

講演会などの御依頼もいただいております!

御依頼お待ちしています。

 

 

 

 

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