今日は絵本ではありませんが
貸していただいたので
絵本のように時代や場面、文化に
滑りこめる雑誌のご紹介です。
昨年のものではありますが
ページを開けた時から ある世界 に
いざなわれます。
朝ドラの とと姉ちゃん で
この雑誌のエピソードをご存知の方も
多いでしょう。
雑誌広告が一切ない雑誌です。
その志の高さで読んでいる間、ずっと
心地よい時間にひたることができます。
内容は本当に豊富です。
今回の号では
料理家のホルトハウス房子さんのお家の
大切に使ってこられた雑貨や食器の紹介。
お皿に並べられたピックが8本。
木製のものはアフリカ旅行で
路傍の少年が削り出したサバンナの
動物達。
5センチ足らずの小さな細いスプーンは
高峰秀子さんからのプレゼントで
塩や胡椒を食卓で振りかけるのに活躍するとか。
合成樹脂のさくらんぼのようなピックは
ヨーロッパの何処かで購入され
オードブルを召し上がる時のため‥‥。
銀製のトウモロコシの二つは
アメリカならではのもので
茹でたトウモロコシの両端に刺して
持ち手にされるとか‥‥！
このページだけでも
うっとりするエピソードです。
紹介されるひとつ一つにエピソードがあって
大切に使い込まれた誇りに満ちているのです。
記事をたどりながら
一枚一枚の写真を見ていくと
博物館の展示を見せていただいているようです。
お料理の記事は豊富で丁寧で
寝る前に読むとお腹が空いて困ります。
私が近々作ってみたいのが
春巻きの数々！
気楽に作れるように と
具材を生のまま、くるくると巻くのです。
海老とミニトマトとレモンの皮の千切りを
半分に切った皮で巻いて揚げたものは
コロンと丸くて
はちみつと唐辛子
青じそとお酢 のソースが添えられています！
ビールに合いそう‼︎
お弁当にもかわいい‼︎
お塩で食べてもチリソースも合いそう‼︎
とわくわくです。
パセリとひき肉
かぼちゃとチーズ
人参と黒砂糖‥‼︎
美味しそうな組み合わせとソースが続きます。
その他カレーも色々
お料理の基礎の記事も
気ぬけごはん と名づけられた連載‥‥。
お気に入りは
暮らしのヒント集 とあって
1ページ19個のマス目の中に
ちょっとした記事。
ふと目についた項目を読んでみてください。
たぶん、ああそうだったということに
なるでしょう。
と添えらていて
例えば
世の中に取り返しのつかないことは
ほとんどありません。
今日の失敗は明日の糧。
ちょっと反省したら、ゆっくり
眠りましょう。
沁みます。
ちょっとだけ何か読みたい時に
気持ちが整います。
どの記事の文章も とても美しく
必ずほっとするイラストが添えられています。
ドラマの中で唐沢寿明さんが演じられた
花森安治さんの作品にも
巻末で出会えます。
私は読者の方の投稿記事もとても好きで
以前に読んだ忘れられない記事があります。
その方が、いつもきれいにネイルをしている
お友達に
「いつもきれいにしてるね」と言ったら
「爪を見ると励まされるような
気持ちになるの」
と。
「この気持ちだ‥‥！」と
想いを代弁されるようでした。
私も自分に許している小さな贅沢で
仕事に差しさわらない、ささやかな
ネイル なるものを楽しんでいます。
そう つるん とした爪先を見ると
気持ちも ちょっとだけ つるん とするのです。
そして何より嬉しい偶然は
何度かご紹介している
小児科医の細谷亮太先生の
「いつもいい事探し」が連載されている事です！
今大人気の絵本作家
ヨシタケシンスケさんの
イラストとも出会えました。
とってもとってもぎっしりで
一冊の中のエピソードとの出会いが
とても楽しみです。
素敵だなぁ と思う方と出会えます。
何か読むものがあってごろごろできる日
読むのを楽しみにベットに入る日
読んだ感想を語りあえる日って
私はとてもしあわせ です。
今日の物語はこれでおしまいです。
楽しい連休をお過ごし下さいね。
ごきげんよう。
