今月の男前べっぴんわくわく講座は
先月大人も子どもも夢中で
空を見上げた凧揚げに再び挑みましたが


とにかく風が強くて強くて

風に凧をさらわれ必死で追いかける子が
続出です。

連凧はあげる前から絡まり

あげく、ちぎれて海岸通りの塀を飛び越え
木の枝に絡まった凧もあります。

大人も協力するのですが
風がすごくてどうしても取れないのです。


子ども達は素手だし危ないなぁと。
どんどん体も冷えてきます。

お天気のいい日に私が取りに来るから との
判断を伝えたのですが


「言われたら聞く」の掟を越えて
知恵を絞る子ども達の姿がありました。



「今日は仕方ないわ。
   危ないし、この突風やから、おしまいにしよう。もういいよ。」と

何度目かの声かけをしていたら

じょう君がすごい形相で
とてつもない物を持って走ってきました!


私は心意気に打たれました。



どこで見つけてきたのか
とにかく
とにかく長いんです。




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「ええのん あったぞーー!」

ひっくり返ってる私と目も合わさず
仲間のもとに走ります。



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あれこれ手を尽くし
協力して



塀の向こうから
この笑顔で。




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ちぎれた凧を持って走ってきました‼︎

もう泣きそうです。
映画のワンシーンの様でした。


お母さん達が

「はるままさんとさくらさんの凧
   戻ってきてよかった…!」と。

先月の凧揚げで
悲しみや望郷の想いを何とか
抱えようとされている
読者さんのお名前
はるまま
さくら

と書いて揚げた凧なのです。


子ども達ありがとうね。

子ども達は本当に成長しました。

塀の向こうと海側にも
子ども達が別れているので
木のそばにお父さんがついて見守ってくれていました。


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やっぱり、空を見上げてます。

長かった枝を折りながらも
奮闘していたら
ふっと風が止んだ瞬間があって
凧が はらり と落ちてきたとか。

この日の経験は本当に貴重でした。
誇らしいです。

凧揚げどころではない強風の砂浜で
子ども達は流木の山を見つけて


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ただ ただ遊びを拡げていきます。
いくらでも遊びが見つかるのです。


棒は男のロマンで
(何故か男の子は幼い頃から棒が好きです。 )

水たまりは子どものロマンです。


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放っておいたら日没まで
遊ぶでしょう。


大人が限界で
公園でのおやつを誘います。

公園は
国が違うように穏やかに感じられ

一番日の当たる場所で
ブルーシートを拡げます。

この日の大人の味のおやつは
我が家ては土手鍋 と呼んでいる

牡蠣
豚肉
お豆腐
長ネギ
えのき
こんにゃく を
お出汁で炊いて
白味噌で仕上げたものです。
お餅も入れました。


いつものことながら
現地での写真を忘れ 食べてしまいました。

想像してくださいね。
甘〜い白味噌が牡蠣と豚肉、長ネギで
深い味わいの冬のお鍋です。


とにかく寸胴鍋いっぱいに作り
ガムテープで密封して
バスタオルとブランケットで包んで持ってきました。

重いのでお父さんがずっと
赤ちゃんを抱くように抱えて移動してくれました。助かりました。


手が、かじかんで
ガムテープがはずせません。

大人が思わず鍋はだに手を当て
「あったか〜〜」と。


遊んでいた子ども達が集まってきます。
みんなでお鍋に触って
「あったか〜〜」。


蓋をあけると
ふわっと湯気があがり
ちょっとため息に似た歓声が。
 「ええのん作ってきてくれたなぁ」との
子どもの一言が嬉しいです。

お鍋周りに
大人も子どもも
きっちり膝をつき合わせ
何かの動物みたいに
ずいずい ずっころばし の体系で
お碗を持ち食べました。

「あ〜〜」って言いながら
食べるよし君が かわいい。

食べ慣れない牡蠣をおそるおそる
食べてる子もいます。

「挑戦してみようかなぁ」と
結果美味しく食べた子もいます。

無難な豚汁と迷いましたが
牡蠣の季節ももうおしまいかと挑戦してみました。

最後のひとしずくまで よし君が
おかわりしてくれて完食。

お母さんのみよちゃんが
「料亭 阪上 やわ。美味しかった〜〜」と
言ってくださり
おはずかしいばかりです。

思えばお酒に合うおやつを出してきたので
スナック葉志子 の
葉志子ママと言われた時代から始まり

小料理屋 葉志子 の時代を経て

料亭 阪上 まで押し上げていただき
ありがとうございます。


そういえば
息子の友達が毎日集っていた時は

学童 阪上

と呼ばれていました。

奴らに鍛えられ今があります!



お腹が満たされ
ふと 周りの親子からの視線を感じます。


でっかいブルーシートを広げ
お鍋のようなものを囲み
きゅって大人も子どもも小さな丸になり
不思議な汁物を「あ〜〜」って言いながら
ものすごいピッチで「おかわり!」と叫び
喋らず食べる集団…。

?なんでしょうね。


もう一つのおやつはかろうじて


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でっかい海苔です。

大人も子ども大好きで
「また 持ってきてな!」のリクエストに
応えました。

私のご近所さんの礼子さんからの
いただきものです。
講座の始まりから応援してくださってます。

子ども達は
海苔を片手に遊び始め

木の上で食べたり
シーソーで食べたり

水でふやかして
「分厚くなったで〜〜」と報告してくれます。

外で食べる
みんなで食べるって本当に楽しい!



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隠し絵みたいに子ども達が
鈴なりに木に登っています。
さて、何人いるでしょうか?



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シーソーにも鈴なり。

子ども達はいくらでも遊びます。


「お風呂行くよ〜〜」と
いつものお風呂屋さんに行って
ゆっくりあったまりました。


お父さん達に泡のでるシュワっとしたものなど
ご馳走したかったのですが
沢山公園で遊んで、お風呂もゆっくりで
時間ぎれ、
凧やタコ糸を沢山買い足してもいたので

みんなで好きなジュースを買って解散です。



この後寒い日が続いて
大阪にも雪が積もりました。


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去年もご紹介した
毎年やってくる小鳥のグレーちゃん。

みかんのおねだりをしてくれる
かわいい つがいの小鳥です。





常夏の国にも
雪の日の朝を…。


絵本も一冊。

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渡り鳥の絵本です。


寒い国でないと生きられない白鳥家族の
物語です。


春の訪れが近づいて
白鳥達は生まれた北の国に帰らなければなりません。

この白鳥の家族には
病気になって飛べない子どもの白鳥がいます。


厳しい自然の中で生きなければならない
白鳥のお父さんの心の葛藤

家族を守るために苦しい決断をしながらも
父性溢れる心の揺れに
気持ちが大きく揺さぶられます。


白鳥達は抱きあうかわりに
鳴き交わすことを知りました。


心は強く繋がっていられることを
白鳥の親子が物語の中で畳みかけてきます。

諦めない
諦められないで、あがいた先には
その時その時一番、おさまりのよい結果が
ある物ですね。

冬と春の境目の今 に似合う絵本です。


どんなに時代が進んでも
自然の力には、あがないきれません。

どうしようもない
あがないきれないものがある

その中で
精一杯の選択、決断をしていく
その結果を受け容れていく
そんなことを考えた冬の日と絵本です。


今日の物語はこれでおしまいです。


こんな日の経験や
出会った一冊のかけがえのなさを感じます。


ごきげんよう。