以前ご紹介した絵本ですが

{84894749-025A-476B-8D88-71B829C9F207}
(2016 11/23 計り知れないものをはかる
                                              すっごい絵本)


ある親子さんと 読みあえました。
特別な一冊となりました。


{75127455-CECD-4691-ADEB-B6D3FC71E5BB}

タイトルはこちらです。

メジャーの目盛りの所読んでくださいね。
見つかりましたか?


{96534CE6-DCCB-4684-9BFB-153ABE12C43C}

タイトル 「はかれないものをはかる」です。



その日は 四人の子どものママさんと
絵本を持って お家に行かせていただきました。

子ども達次々に帰宅します。

まず末っ子のてんちゃん。
六年生になりました。

出会った頃は二年生。
私は彼のお兄ちゃん りゅうちゃんの
家庭教師でした。

いつもリビングで勉強していたので
てんちゃんも 当時四年生のまなちゃんも
同じテーブルに集まってきた
一緒に宿題をしていました。

久しぶりのてんちゃんは眼鏡の似合う
お兄さんになっていました。

私達が絵本を読みあっている間
傍らで機嫌よく過ごし
スイミングの時間になると
 一人サッと用意し出発。


お母さんと絵本を読もうかなぁ と思っていたら
中二になった まなちゃんが帰宅。

お母さんと読み始めると
まなちゃんがおしゃべりしながら参加。
読みあい の始まりです。


天真爛漫 自己肯定感の高い まなちゃんと
読みあう絵本は 軽やかで
性格のよく似ている私とお母さんには 
眩しいばかりです。

私達との違いに笑うしかありません。

読み終わった頃
一緒に勉強した りゅうちゃんが帰宅。

彼の中二から高校受験が終わるまで
精一杯がんばりました。
何故か
「俺 あのおばちゃんと勉強するわ」と
お母さんと知り合ったばかりの私を
スカウトしてくれ
基礎の基礎から勉強しました。


まなちゃんとの楽しい読みあいの報告を
しながら りゅうちゃんとも
ひよっこり読みあえた しあわせな時間と
なりました。


蛇腹になっている1ページが
四分割されていて

あらゆるものを はかって いく物語。





例えば


     悲しみで濡れた僕が 乾く時間を計る。




主人公が
ぽろぽろ流す涙に服まで びしょ濡れで
服を着たまま 洗濯ロープに。

やはり涙色に濡れたパンツと靴下と共に
干されてる絵です。


「私は1日で乾くわ!」からりと笑うまなちゃんに
私とお母さんは びっくり!

私達 なかなか乾かないし
干すのも ままならないので

「1日でええの⁉︎」


りゅうちゃんは というと

「俺は干したりせえへん。
  泣いて乾かしてる時間がもったい。
  それやったら こんなふうに過ごす」


と 前のページの


       すごく元気な日のサイズを測る





の 主人公が全身で駆け出している絵を指しました。
  


まなちゃんのエピソードを交えつつ
読み進めます。




       過去のことは水に流すのに
                              必要な水量を量る。


涙雨が降るなか
バケツに涙を並々こぼす主人公の絵。


「俺は 流さへん。
   流さんと 置いとく。
   流さへん。置いとく。」

その表情の重みに
何か忘れずに 胸に抱えておこうと思う事が
あるんだな…と感じました。






         弱い者の声を聞きとる
                              耳の長さを測る。


うさぎよりも長い長い耳になって
眼を閉じる主人公の絵です。

「りゅうたは これが得意な子。
       これが りゅうた やねん。」とお母さん。

本当にいいお母さんでしょ⁉︎







     僕の希望と君の希望との距離を測る。






主人公がカップルで手をつなぎながら
それぞれの希望の星を風船のように糸でつなぎ
それぞれ手にしています。


まなちゃんは意味がわからなくて
お母さんに説明を求めます。


「自分の希望の星をそれぞれに持ってるのが
いいなぁ 
二人の希望の星が同じでなくてもいいなぁ
って思う」とお母さん。


お母さんの
いいなぁ と感じている気持ちを
私とまなちゃんで受けとめます。


その話をりゅうちゃんにすると


「お互いの希望の星が 一緒になったら
   もっとええやん」


絵を見ながら
りゅうちゃんの感じ方に心震えます。

自分とは違う感じ方をするりゅうちゃんに…。

なぜそう思うのか語るりゅうちゃんに
思ったよりずっと大人になっていた姿を
感じた私達でした。


シンプルな言葉を
確実に届けてくれるりゅうちゃんが
かっこよくって

「お兄ちゃん かっこいいなぁ」とまなちゃんに
言うと
「うん。」とにっこり。



りゅうちゃんは
読んできたページを振り返りながら




      積み重ねた いいわけのもろさをはかる。

に戻り

荒く積み木を重ねるように
一行一行重ねた言い訳の言葉の上で
バランスを崩して おっとっと となっている
主人公の絵を見ながら



「これはイヤやねん。
    言い訳したない。
    だから 俺は熱あっても仕事休むの嫌いや。
    絶対行くねん」と。

この夏りゅうちゃんは仕事帰りにぶっ倒れて
しばらく入院しお母さんは心配と不安に
打ちのめされました。

絵本を読み終え
無理を重ねた りゅうちゃんを一層感じました。




がんばりたい気持ち
がんばらないと と思う気持ちが
絵本を読みながらも伝わってきます。

「自分なんや。自分しだいなんや。」と
何度も繰り返していました。



これから経験を積んで
出会いを経験する中で

体調が悪くても逃げない精神力の
もうワンステップ向こう

それは
いい状態で仕事に向き合うこと

そのためには どうすればいいのか

を考えられる大人の男性になっている
姿を私は楽しみ待っています。

職員研修でも
「ふらふらになって頑張るのが正しいと思わないでください。
いいコンディションで仕事に臨むことが大切。
そのためには どうすればいいのかを大切に」と
お伝えすると
驚かれることが少なくありません。



まだ退院して日が浅いです。

焦らずじっくり体調を整えよう。


いい仕事をするために
体調管理が重要であること

倒れる前に休む事を自分に許す事の意味…。

新たな自分の見つめ方を
アプリを足すように自分に加えることを
知ってね。

中学時代
一つひとつ文法を覚え
数学の公式や解き方を憶え
問題を問いていったように…!

楽しみにしています。


動画をひとつ足し
今日の物語をおしまいにします。


りゅうちゃんの中学時代の文化祭の動画です。


素敵な音楽の先生のご指導で
楽器に触ったことのないりゅうちゃんはじめ
少年達にこんなに計り知れない経験を。


りゅうちゃん達が選んだ曲…。
楽器を用意し初心者の中学生に指導された先生、
今 それぞれがんばっている彼らを
応援しています!



新たに編集して動画貼ってみました。
彼らが選んだ曲は「アンマー」です。
何回聴いても泣けます。


1分しか載せられないけど。


工藤さんの絵本を
「かっこええなぁ」と りゅうちゃん。

嬉しいお母さんの気持ちを受けて
記念ブログです。


{B356FAFA-208E-4A15-B9D8-715EC94E9093}

{26F1AECD-5EEE-4DCF-A113-1F841E8A2DB9}



絵本屋つきのあめから
お届けします。