ごきげんよう。

1995年1月17日の早朝 幼かった長男が 明け方に目を覚ましたので 背中をトントンしながら 寝かそうとしていました。



空が 稲光りで光ったような気がして…
その後聞いたことのないような地響きのような音の後
大きな揺れがきました。

テレビが倒れ 一階からも ガシャン ガシャンと物が落ちる音…

息子の上に覆い被さり 揺れがおさまるのを待ちました。



しばらくしてテレビにあの高速道路が捻じ曲がった映像を見て唖然としました。




随分たってから 神戸を通りかかった際に被災したお家を見た時 テレビの映像で見るのと 全く違う…と思い

言葉が出なかったです。



今でも やはり 言葉にできません。





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怒っているみたいにチェロを弾くの女の子と

いぬの声みたいな 音でチェロを弾く男の子が

チェロの教室で出会います。


女の子は
神戸から 来ました。

男の子は 飼っていた 犬が亡くなり 泣いてばかりで…お父さんがチェロを買ってきました。



2人は チェロを背負った人が歩く人波と出会い
ついて行きます。

大震災復興支援コンサートの練習所でした。


音楽仲間の形見のチェロを弾く 60年も大切に弾いたチェロも 何もかも無くした おじさんと出会います。

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男の子と女の子も練習に参加します。


二人の音は
犬の鳴き声や 怒った声では なくなってきました。



コンサート当日

参加者は 1000人にも ふくらみました。




指揮棒が振られ

1000のチェロが 一斉に鳴り響きます。


女の子は 飼っていた小鳥にフロルの声を聴いているのだろうか

男の子は いぬを抱きしめて弾く。

おじさんが 微笑んでる。



1000の音が 響きます。




チェロを弾く…



人の形をした 楽器と言われ

人の声に 一番近いと言われる楽器の音を 重ねるまでの日を描いた絵本です。



私には きっと想像しきれないことが沢山あるでしょう。



せめて この絵本をと 思います。




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