欧州野球連盟(CEB)とドイツ野球・ソフトボール連盟(DBV)が、2018年に開催を予定していたヨーロッパ選手権を2019年に先延ばしし、翌年に控える東京五輪の予備予選大会として開催することに合意しました。2007年以来、12年ぶりに同大会が奇数年に行われることとなります。
今回のリスケジューリングは、予選ラウンドの開催にあたって調整を進めている世界野球・ソフトボール連盟(WBSC)からの要請に基づくもの。まだ正式なアナウンスはされていませんが、WBSCは2019年ヨーロッパ選手権の上位5チームと、アフリカからの最上位チームを合わせた6チームで、2020年3月に予選ラウンド(以下OQT)を開催したい意向を持っているとのこと。このOQTで優勝したチームが自動的に五輪出場、2位チームは他の大陸での予選を勝ち抜いたチームとの世界最終予選(ファイナルOQT)に進むことになりそうです。
次回のヨーロッパ選手権は、2015年9月にドイツがホスト国として指名され、ゾーリンゲン・アリゲーターズとボン・キャピタルズの両球団がサポートクラブとして協力することになっています。この大会では2次ラウンド以降の対戦形式も変わり、従来の1試合総当たり形式からノックアウト制(準々決勝、準決勝、3位決定戦、決勝)に変更されました。これは、大会での戦いをよりシビアなものとし、チームやファン、スポンサーにより良い環境を提供するためのものである、とCEBでは説明しています。
2019年ヨーロッパ選手権には、既に前回大会で10位以内にランクインした国々がエントリー済み。オランダ、スペイン、イタリア、ドイツ、チェコ、ベルギー、フランス、スウェーデン、イギリス、クロアチアがその面々となっています。残る2か国は、今年と来年に行われる予選大会でこれまで通り決定される予定です。