NPO法人の設立申請が認証されました | 欧州野球狂の詩

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 国際野球支援団体ベースボールブリッジは、去る2月4日に千葉県庁県民交流・文化課に対してNPO法人格の認証申請を行いました。このたび、その申請が県庁における公開の審査を経て認証されましたのでお知らせいたします。


 2012年9月8日に任意団体として旗揚げされたベースボールブリッジは、これまでイランに対する野球用具の送付や2度のトークライブの開催、国際野球に関連した情報発信といった活動を社会人サークルという立場で継続してきました。しかし、将来的な目標として掲げていた「海外の代表チームなどを日本に招いての親善試合の開催」「国際移籍を希望する選手に対する各種支援」「独自の硬式野球チームの管理運営」といったミッションの実現のため、また自らの存在やその活動の社会的価値をより向上させていくためには、なんらかの法人格の取得が必要不可欠であると判断し、今年度における最重要ミッションとしてNPO法人格の取得に取り組んできた次第です。


 任意団体からNPO法人へと改組すると、団体としてできることの領域は一気に広がります。例えば、銀行口座の開設や不動産の取得といった各種契約が、個人名ではなく団体名義でできるようになることがその一例です。ベースボールブリッジの場合、各国の連盟や球団などと団体名でプロジェクト実施に当たって契約などを結べるようになる他、任意団体の身分のままでは申請ができない公的な補助金も取得できるようになります。これにより、従来よりも遥かに広い活動領域において(紐付きとは言え)大きな予算を元手にプロジェクトを運用できるようになり、これは「野球を国際的メジャースポーツの一角として仲間入りさせる」という団体としての目標達成に向け、大きく前進できることを意味します。


 もちろんその反面、法人としての社会的責任や果たすべき義務も非常に大きくなることもまた事実。NPOには法人税や都道府県民税といった納税の義務が発生するほか、毎年の事業報告書の作成と所轄官庁への提出など、非常に多くの事務的な手続きを継続的に行うことが求められます。また、有給職員を雇うとなれば社会保険や厚生年金等への加入も不可欠。これらは任意団体として活動していた時には要求されていなかったものであり、マネジメント面ではこれまで以上にシビアかつシリアスになることが要求されることは間違いないでしょう。


 とはいえ、NPO法人格の取得は自分たちの活動を進めていくうえでは避けて通れないもの。ベースボールブリッジとしては申請の認証はずっと待ち望んでいた朗報であり、その先にあるNPOへの移行は必ず果たすべきタスクでした。現メンバーの中で、この知らせを否定的に捉えている者は1人もいません。もちろん法人としての責務が大きいことは皆承知の上で、これからの活動が大きくなっていくという手ごたえを感じている者ばかりです。


 今回の認証は、NPO法人格取得に向けての第一関門を突破した段階にすぎません。今後2週間以内に千葉県法務局に対して登記申請を行い、その後登記された旨を再度千葉県庁あてに届けることによって、正式に「NPO法人国際野球支援団体ベースボールブリッジ」としての活動がスタートします。例えるならば、今のベースボールブリッジは幼虫がようやくさなぎになった段階。これから大きく飛躍し美しく羽を広げるためには、ここからが本当の勝負です。団体としての第2章はもう間もなく始まります。これからも変わらぬご支援のほど、何卒よろしくお願いいたします。


 なお、ベースボールブリッジでは引き続き新メンバーの募集も行っています。性別や年齢、野球歴や国際野球に関する知識の有無など一切問いません。野球の国際的な発展のために自分も何かしてみたいという方、その夢をベースボールブリッジというチームで一緒に実現しませんか?活動への参加に興味のある方はお名前を明記のうえ、recruit@baseball-bridge.org までお気軽にご連絡ください。お待ちしております。