システムプリズマ開発です。


『レガシスタ』の、最強でも油断すると死ぬぜ的話題。


レガシスタでは
「これで最強だ!」とカスタマイズしまくって挑んでも、油断や慢心から一つのホコロビが生じ、その傷跡が広がりながら致命傷になりかねないようなゲームデザインを心がけています。
(クラダンでもそういうデザインをしていましたが、レガシスタではさらにこの部分を強調したゲームデザインに作り変えています)

実際にやってみていただくと実感出来る部分も多いと思いますが、今回はわかりやすい「毒」で例をあげてみます。


最強パーティできた!
さっそくランジョンで稼ごう!

お前らなんぞ敵ではないわ! ザコがああ!
アイテムも装備品もザックザク! 余裕余裕っ!

あっ、しまった、敵から緑毒「蝕まれた肉体」を食らった!
先端のHPバーから時間経過ごとにダメージを受けるな。
まぁHPもたくさんあるし放おっておこう……。

っと、また敵から毒を受けた!
黄毒「疑心暗鬼」!?
キャラチェンジができなくなった!
やばい。このキャラを後衛に下がらせて毒の進行を止めることができなくなったぞ……。

って黄毒「幻覚が見える」まで発症だ!
アイテムも罠もすべてが幻影にしか見えなくなった……!

これじゃ装備品集めもままならない! はやく解毒しないと……。

そうだ。識別されてないキノコを持ってたっけ……。
解毒効果があるかもな……。いちかばちか食べてみよう。

!?
ゲエー! これは「黒毒きのこ」だ!
やばい! 黒毒「激痛」まで発症!
ダメージを受けると、そのHPバーが一気に0になるぞ!?

うわ!「蝕まれた肉体」の効果が出る度にHPバーが0になる!?
HPバー破壊! HPバー破壊! HPバー破壊!
……死亡!

最強だったはずなのに、もうキャラが一人減ってしまった……。



といった事も起きます。

レガシスタの「毒」は普通のゲームよりもかなり強力です。
同じ色の毒症状が4つ重なっている状態で同じ色の毒を受けると問答無用で即死する仕様もあります。

そして普通のゲームには大抵存在する「魔法による解毒」も存在しません。
プレイヤーが任意に解毒できる方法はごく限られているのです。
(後衛になると毒の進行が停止しますので、毒の対処にはキャラ切り替えが重要です)

そんな強力な「毒」ですが、組み合わせ次第では上のようなコンボまで成立するのです。
(でも、毒は悪いことばかりではなく、良い症状を利用して有利に進めるプレイも存在しますよ)


どんな最強キャラであろうと、プレイヤーが油断すれば少しづつ戦力に「ホコロビ」が生まれ、小さなホコロビから致命的な状況に繋がる可能性があるゲームデザインにしています。
という一例でした。



ではまた。

※ 
レガシスタはサバイバル要素を強調したかったので「毒」にスポットを当てたゲームデザインにしました。
普通のRPGの「毒」は解毒も簡単で効果も大したことのない物が多いのですが、私たちが現実世界で接する「毒」は死と隣り合わせのもっと危険なものだと思うのです。

そして現実には「毒」は「薬」と表裏一体という側面もあります。
レガシスタはそんなイメージで「毒」の要素をゲームに組み入れています。

デバッグ中にはスタッフから
「これって毒ゲーっすか?」との言葉も飛び出すような変なゲームになっておりますが、これくらいの毒ゲーがあってもいいんじゃないかな、と思います。