システムプリズマ開発です。


『レガシスタ』の装備品について(2)
今回は装備品のHPである耐久度についてです。



【HPが42箇所あるARPG】

実はレガシスタはHPが42箇所もあるアクションRPGなんです。
1キャラにつき最大14箇所のHPが存在します。

最大3人パーティが組めますので、プレイヤーは一度の冒険で最大42個のHPを扱うことになるというわけです。


これを聞くと
うわ、めんどくさ!
と、思われるかもしれませんが、この要素があることで

「なんでRPGのキャラはHP1しか残ってないのに常に全力を出せるの?」

という、巷でみかける「RPGあるある」が解消されていますので、もうちょっと下の説明まで読んでいただければ幸いです。



【装備品のHP:耐久度】

わかりやすくご説明するために上でHPと述べましたが
厳密にはこのゲームで言うHPは

キャラクター自身の『HP』と、装備品ごとのHPである『耐久度』の二種類があります。

HPが緑色、耐久度が黄色のバーとして画面上部に表示されています。


キャラクターは緑色のHPが全て0になると死亡します。
逆に黄色の耐久度が0になってもキャラは死にませんが、装備品自体が機能停止します。

キャラがダメージを受けると、DAMAGEマーカーと呼ばれる赤い線が指しているHPか耐久度にダメージを受けます。

キャラの能力や技、魔法はすべて『装備品』にひもづいていますから、装備品の耐久度が0になるとキャラの能力値が下がったり、素手になったり、今まで唱えられた魔法が唱えられなくなったりするわけです。


【ゲーム中どんなことが起きるか】

ダンジョンに入ったばかりだとATK100、DEF100でガンガン暴れ回れていても、モンスターからダメージを受けたり罠にかかったりしてHPや耐久度が減るとATK50、DEF90のように能力が低下してしまいます。

さらに装備品の『杖』が壊れて今まで使えた魔法が使えなくなったり、『盾』が壊れてガードができなくなったりしているかもしれません。

そして減ったのがHPなら回復手段がありますが、装備品の耐久度はダンジョンから脱出するまでほとんど回復手段がありません。


つまり、いわゆる「RPGでのHPが減ると弱くなる」状態が起きるのです。


これじゃあダンジョンを進めば進むほどジリ貧になるのでは?

という疑問もあると思いますが、今作は3人パーティでキャラチェンジができますし、消費アイテムで一発逆転したり、レア品(名品)を見つけていればダンジョン内での装備変更もできますので、プレイヤーのやり方次第ではジリ貧の状況を解消しながら進むことができます。

工夫次第、事前準備&ダンジョン内での準備次第というわけです。

これがレガシスタが「サバイバルARPG」というジャンルを謳っている理由の一つです。



【耐久度があるから……OK】

アクションRPGでは「ステータスが高いから敵からダメージを食らわない」という状況が起きてしまうとゲームが成立しなくなると考えました。

ですから通常ゲームルールの設計時には、能力値に現実的なカンスト値を入れたり、無茶なステータスが生まれないようなシステム上の制限をかけるのが一般的です。



ですがレガシスタは

ATKもDEFも(頑張れば)一撃でラスボスが100回消し飛ぶくらいまで上がってOK!

としています。


でも、そんな「ATK&DEFが高い状態じゃあ絶対にダメージを食らわない&死なない」

というゲームにはしたくなかったものですから、いかにATKやDEFが高かろうが、その能力値を構成している要素である装備品が壊れる(機能停止する)ようにしました。


ついでにクラダンからの継続なのですが、レガシスタは少数単位のダメージ制を採用しておりますのでATK1でDEF9999に攻撃したときも最低0.01はダメージを受けてしまいます。
(実際はもう少し複雑なダメージ計算をしますので0.01ではなくかなり現実的に「チリも積もれば」となるようなダメージを受けます)

いくら能力値が高かろうが、そのリスクが存在しますので、


超運が良ければ低レベルでも超強い装備品を手に入れてよし!

敵とのレベル差によるダメージ補正は無し!

敵とは正々堂々ガチンコ能力で戦える!


というゲームに構成できました。
ステータスでは負けてないけど、敵のレベルが高いから補正でダメージが通らない、なんてことはないのです。


レベル1だろうが、運が良ければレベル1000に匹敵できる状態になってよし!
というスタンスです。


クラダンでの経験を生かして、かなり思い切ったドロップ品集め要素にしてありますので


アイテムドロップ大好き

キャラ強化大好き

ランダム要素大好き



な方は楽しめるゲームになっているのではないかな、と思います。


ではまた。