私は高卒でコンピュータ業界に就職しました。
私が通っていた高校は付属校だったので、8割方大学に推薦で行けるんです。
でも、ロクに学校にも行かずにマージャンに明けくれていた私は、大学の推薦枠からはずれてしまいました。
毎回毎回赤点で親同伴で呼び出される私に母親は、「優秀な弟に大学に行かせてあげたいから大学の進学を諦めてくれ!!」と言ってきました。
「諦めてくれたら車の頭金位は出してやるよ!!」と、付け加えました。
私は親がそう考えるのも無理はないと思い、「いいよ!!」と応えました。
その後、就職の道を選んだわけですが、なぜコンピュータだったのかというと、聞こえが良かったからなんです。
私は自分の進路を決められなかったので、高校も普通科です。
急に就職に切り替えたかと言って、どの道に進めばいいかすぐには決められるはずもなく、ただ皆が進学する中で、1人だけ就職というのもただカッコ悪いということだけが頭にありました。
正確にいうと、クラスにもう1人就職をする奴がいました。
彼は頭は優秀だったのですが、家庭の事情で就職を早い時期から決めていました。
彼はコンピュータ会社に就職を決めていたので、私もその影響を受けてコンピュータ会社に就職を決めたというのもありました。
でも、急遽就職に決めた私に殆どめぼしいところは締め切っていてロクな就職先は残っていませんでした。
コンピュータ、コンピュータと言いますが、コンピュータって実際に何をするんだ?とも思いましたが、後は就職してから考えればいいやと、それ以上深くは考えませんでした。
実際にコンピュータ会社でアプリケーションプログラムに出会った時、私は自分に向いていると思いました。
私が通っていた高校はレベルでいうと、中の上と言ったところですか?
私は数学が最も得意で好きな科目だったのですが、数学が活かせる就職先というものに皆目見当がつきませんでした。
ところが、コンピュータ業界は、まさに数学が活かせる業界じゃないですか!!
私は、こうして将来の天職めぐり会うことができたんです。