先日、みんなでお茶を飲んでた時に

(映画などで)動物ものに弱い


という話が出ました。


特に、犬。


ハチ公物語とか、南極物語とか、あぁいうのかな?


猫にはそういうのはないよね。

みたいな話になり・・・



実はワタシ

動物ものはそうでもないんですけど、子どもものに弱い、のです。


『火垂るの墓』

なんて、かわいそう過ぎて二度と見れないと思います。


これは、死んでいく妹もかわいそうなんですが、助けられなかったお兄ちゃんの気持ちを思うとやり切れなくなるのです。


小さな子どもが理不尽な思いをしているのを見ると、涙止まりません号泣



で、先日読んだこの小説。


自分を肯定できずにいる男女が再び歩きはじめるまでの話がオムニバス形式で語られます。


生と死のグレーゾーンが、仏教、数学、物理学などから描写され・・・


かなりや/穂高 明

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この第1話が、子どもの頃母親から虐待を受けていた高校生の話。

僧侶の息子である同級生の広海(ひろみ)から量子論の説明を受けた彼女が言うのです。




広海が出かけていくあっちの世界と、私が見ているこっちの世界を合わせたものが宇宙のすべてならば・・・。
そして広海が言うように、この世にあるものは存在する確率が高いだけで、たまたまそれを見た私達が「ここにこれがある」と認識しているだけならば・・・。
ママが幼い私にしたいくつかのことも、ママの中からたまたまそれが外にでてしまっただけのことだ。
誰にでも子供を虐待する確率はある。それが高かっただけ。そう考えれば私はやっていける。

この一文を読んだ時に、結構きてしまいました泣き3



作者の目は、本当に優しいです。


人間の弱さを引き受けて包み込む優しさです。


観察されるかどうかによって、光のようにも粒のようにもなる。


あるのは確率だけ。


量子力学は、興味があってちょっぴり勉強したことがありますけど、こう来るか~!みたいな感じで。



この作者、気になるので、他の作品も読んでみようと思います。




かずこチャオ