高校では、何ともいえぬアンニュイな日々を送りました。
進学校ですから、いわゆる成績の良い子ばかりの集まりなわけです。
なんだか、同じような人間ばっかりだなぁ・・・
入学して、またたく間に退屈に感じ始めました。
そのうえ、相変わらず運動は嫌いで、朝礼では貧血で倒れるわ、肩こり、片頭痛、神経性胃炎、腰痛に悩まされる日々。
(とても若者とは思えませんね)
とりあえず、部活は、誘われるまま軽音と演劇に入りました。
(アンニュイな割には掛け持ちしているのは、月が双子座のせい?)
しかし高校生活にも慣れた頃、またしてもある事件が起こりました。
交際を断った男子学生が今で言うストーカーとなり、何度も暴力を受けるという被害にあったのです。
生まれて初めて味わう、本当の恐怖![]()
親にも友人にも打ち明けられずに、高校の先生(男)に相談をすると、
「お前にも隙があったんじゃないのか」
と言われ、結局何の手立ても取ってもらえませんでした。
(教師という)地位や立場が、必ずしもその人の人格を保障しているものではない![]()
結局自分を守れるのは、自分自身しかいない![]()
のだと思い知らされました。
そしてこの時に、
人を傷つければ、必ずそれが自分にも返ってくるということ
暴力は、心の弱さの表れであるということ
そして、人間は本当に弱いのだ、ということ
を学びました。
受験期になると、国公立大学受験に向けてクラスの雰囲気が一変し、それにどうしても馴染めなかった私は、学校に行っても教室に入れないという状況になりました。
それでも一人っ子の性、親に心配をかけたくないので、朝は普通に家を出て学校に行くフリをして公園や喫茶店で、一人タバコを吸いながらコーヒーを飲み、実存主義や太宰治の小説を読んでは、生きている意味について考えていたのでした。
この頃出会ったのが、『あしたのジョー』です。
友人が貸してくれた全巻を3晩徹夜して一気に読み、すっかり傾倒してしまいました。
相手を倒せる拳の強さをどこまでも追い求めるジョーに、自分を投影させて強さを追い求めていました。
けれど、ジョーが闘っていた本当の相手は、敵ではなく自分自身。
私も、誰かではなく、自分自身の弱さに打ち勝ちたいと思っていたのかもしれません。
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1日も早くここから抜け出したい![]()
そんな思いから、滑り止めなしのオンリーワン受験というギャンブルを経て、
めでたく日大芸術学部演劇学科に合格し、東京進出を果たしたのが18歳。
そこは高校とは正反対、
なんでこんなに皆違うの?
という個性的な人々の集まりでした。
(つづく)
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