原題は『The Art of Loving』(愛の技術)
愛についての理論と習練の本です。
愛は技術である。
技術を習得する過程として、理論に精通すること、習練に励むことが必要である。
と、フロムは言います。

第1章 愛は技術か
第2章 愛の理論
親子の愛
愛の対象
兄弟愛
母性愛
異性愛
自己愛
神への愛
第3章 愛と現代西洋社会におけるその崩壊
第4章 愛の習練
以下、愛の習練 より抜粋
自分自身を「信じている」者だけが、他人にたいして誠実になれる。
なぜなら、自分に信念をもっている者だけが、「自分は将来も現在と同じだろう、したがって自分が予想しているとおりに感じ、行動するだろう」という確信をもてるからだ。
自分自身にたいする信念は、他人にたいして約束ができるための必須条件である。
そしてニーチェが言ったように、約束できるということが人間の最大の特徴であるから、信念は人間が生きていくための前提条件の一つである。
愛に関していえば、重要なのは自分自身の愛にたいする信念である。つまり、自分の愛は信頼に値するものであり、他人のなかに愛を生むことができる、と「信じる」ことである。 (P183~184)
信念と勇気の習練は、日常生活のごく些細なことから始まる。
第一歩は、自分がいつどんなところで信念を失うか、どんなときにずるく立ち回るかを調べ、それをどんな口実によって正当化しているかをくわしく調べることだ。
そうすれば、信念にそむくごとに自分が弱くなっていき、弱くなったためにまた信念にそむき、といった悪循環に気づくだろう。
また、それによって、次のようなことがわかるはずだ。
つまり、人は意識の上では愛されないことを恐れているが、ほんとうは、無意識のなかで、愛することを恐れているのである。
愛するということは、なんの保証もないのに行動を起こすことであり、こちらが愛せばきっと相手の心にも愛が生まれるだろうという希望に、全面的に自分をゆだねることである。
愛とは信念の行為であり、わずかな信念しかもっていない人は、わずかしか愛することができない。 (P189~190)
愛について、深く学んでいるところ・・・
かずこ

愛するということ/Erich Fromm

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