小説~HAL~意地悪な、魔女登場。 | COCONUT☆HEADBUTT!!

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よろしくお願いしまーす(^0^)

「・………………の?」


掠れた小さな声で、

王子が何かを呟いた。


「なんだ、しゃべれるんだ。

なんて?」


「…やっと…迎えに……来てくれたの?」


干からびた顔に、

さざ波のように笑顔が浮かぶ。


「迎えに?俺が?」


そう言うと、

王子は大きく頷き、

本当に、

嬉しそうに笑ったんだ。


「……僕ね、あんまり遅いから、

心配しちゃった……

もう来てくれないのかと思って……。

でも、やっと来てくれたんだね、

ガイザー。」


ガイザー。


確かに王子はそう言った。


そして、王子は、

まっすぐに俺を見ていた。


「あの、」


ガイザーって何?って聞こうとして、

廊下からヒールの足音が近づいて来るのに気づいた。


この病院を、

8センチヒールで闊歩するやつは

一人しかいない。


中澤涼子。


半年先の予約まで埋まってるこの病院自慢の人気医師だ。

最近は雑誌だけに飽き足らず、テレビにまで出てる。


「森本君!勝手なことされると困るのよ!」


ドアを開けるや否や、中澤涼子はそう言った。

さっきの看護師が言いつけたに違いない。


「ああ、すいません。」


俺が思ってもいない謝罪を口にするのと、

王子が悲鳴を上げたのが同時だった。

点滴が倒れるのも

構わずに布団の中にもぐりこむ。


「王子?!」


「わああああああああああ!!」


世界でも終わるのかと思うような

王子の叫び声が部屋中に響いた。


ペタしてね

あははー。今日なんて9時まで会社にいたよおお。頑張り屋さん。るるー。SHU:ベタ