小説~HAL~その唇を塞ぎたい。 | COCONUT☆HEADBUTT!!

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よろしくお願いしまーす(^0^)

「何でだか当ててみろよ。」


「は?」


「俺がどーして機嫌いいのか。」


俺の機嫌がいいのを見破るなら。


純、

おまえの答えのせいだと、

俺は正直に答えるから。


俺になら、

本当の自分を見せると、

俺に言ったからだと。


「……山好き?」


考えあぐねた末に、

純が言った。


「有り得ねー。」


「じゃ、白骨好き。」


当てる気、ないな。


「んなわけねーだろ。俺、適当に埋めてくるから、

ここで、待ってろよ。」


「あ、俺も行く。」


展望台と山を仕切る柵をくぐって

奥の森へ入ろうとする俺の二の腕を純が掴んだ。


そう。


こーゆーの。


こーゆーのが、

なんての、

20センチの身長差的に

どうしてもそうなるのかもしんないけど、

わざとじゃね?って思うくらい今、

ドキっとした。


「待ってろって。」


ちょっと乱暴だと思うくらいに、

二の腕に絡む指をほどく。


「何で?手伝うって。大変だろ、一人で埋めんの。」


「大変だけど、いい。」


「だからなんで?」


「俺のせいに出来んじゃん。」


「え?」


「俺のせいに出来んだろ?

なんかもし見つかってもさ、

おまえが埋めた場所を知らなければ、

知ってる俺の方が疑われるだろ?」


「何を、」


「ま、見つからねーよーに埋めるけどな。」


ゴミ袋をカッコ良く肩に担いだつもりだったけど、

とーちゃんの白骨は、

カラカラとマヌケな音を立てた。


「その為に、俺を呼んだんだろ?」


まだ何か言いたげな唇を、

唇で塞ぎたい衝動を辛うじて押さえて、

森の中に入る。


カラカラと背中で骨が鳴り、

足元の枯葉がガサガサと騒ぐ。


何でも自分で決めるくせに。


一人で生きてきたから、

人に相談とかしないくせに。

誰も必要じゃないくせに。


こんな時だけ俺を呼ぶ。


それがわかってて俺は、

ホイホイ何を捨てても

来てしまう。


ってか、俺、

暗闇苦手だっつーの!!


ペタしてね

そうそう、玲は、ホラー映画とか観ると、夜中に一人でトイレに行けないタイプですおばけ。。おっとそうだ、この2回前の「世界は、変わらない」が、自分で読んでも意味わからなかったので、ちょいとお直ししました。ニコッ