小説~ONESTAR番外編~ピンクのニョロニョロ。 | COCONUT☆HEADBUTT!!

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小説うさぎONESTAR番外編うさぎ


「……顔をあげて。」

「え?」


恐る恐る顔を上げる。

お姉さんは、にっこりと笑ってくれた。



「行こう。1曲目、終わっちゃった。」

「ありがとうございます!!」



もう一度頭を下げる。


良かった。


「え?え?チケットは?」って言ってるナツキを置いて、走って入り口へ向かう。

2曲目が始まった。

光りを遮断する為の黒くて重いカーテンを押し上げ中に入る。

みんなステージに夢中であたし達を振り返る人はいなかった。


客席のみんなは、

揃いも揃ってピンクのハンカチが巻かれた左手を振り上げるのに夢中だ。

ムーミン谷に生えているあの白い生き物が、

ピンクになって大発生したみたい。

ちょっとキモい。


肝心の演奏は、なんか、ギターの音がすごく重いのに、

ベースとドラムの音がなんかペラい。

ポコポコ軽い音がリズムを刻み、

お腹まで響きそうなギターの音が響く。


相変わらずアンバランス。


そう思いながら、リホちゃんのいる最後列真ん中2列目まで3人を誘導してたら、

フと、

ギターの音が変わったのがわかった。


え?

間違ったの?


暗くて転びそうだったのでずっと床を見てた視線をあげる。

その瞬間、

リュージと目が合った。


え?あたしを見つけたの?


リュージは、左眉を上げ、

俺がギターを弾いてるのに何やってんだよおまえ、とでも言わんばかりに、

不貞腐れた顔をされる。

どこまで俺様キャラなんだか。

あたしの後ろを着いてきてたお姉さんは、

急に立ち止まったあたしに驚いて、視線の先のステージを見た。


途端に、あたしの注意も聞かず、

うっとうしい前髪のままステージに立ってたヨッシーの動きが止まる。


こっちも見つけたの?

客席、こんなに暗いのに?!

と、思ってたら、

ヨッシーは、

前奏が終わったのに、

歌に入り損ねた。

げ。


何やってんの?!

ペタしてね 続きますうさぎってか、やっぱ携帯3行ずつ表示ですよね?なぜ?すいません、土下座読みにくくて。