『愛の流刑地』





日経新聞連載時オッサンからOLまでを虜にした、通称”愛ルケ”。
究極の純愛を問いかける作品です。
しょっぱなから聞こえる喘ぎにはビックリしました。
だってさ、映画に限らずこの手の作品はまぁまぁ見てますが、最初っから情事の真っ先中てあんまなかったから!(笑)
メロでエロなドラマだけどまずまず楽しめたかなーと。
不倫なんて褒められたもんじゃないハズなんですが・・
完全にフツーのこととして受け止められちゃうこのご時勢。
もはやそんな倫理観は効力を持たないんでしょうね。
この作品じゃー純愛になってるんで(苦笑)

Hばっかして中盤は眠かったです。
トヨエツと寺島しのぶがね、不倫だろーが何だろーがとろける程の熱い愛を育んでいる真っ最中だってのに、アタシは目が半分閉じていました(ぇ)
求める声とか喘ぎがね、同じ台詞しかないんだよ。
飽きる。
先生~・もっとくださいーーー・アタシをめちゃくちゃにしてぇぇぇぇ!!!等(書くなよww)
タケキリ読んでた方が興奮倍なんですが(どーなの)
もっと禁欲になってさ、1ヶ月とか耐えてね。

そんでヤルとめちゃくちゃなエクスタシーが得られると思うんだがね、この2人(笑)


まぁまぁまぁ、この作品の観どころは、身体をはったHシーンもそうかもしれませんが、後半の法廷劇です。
葛藤しながら冬香の首に手をかけたその理由をひたすら自問する菊治(トヨエツ)の姿。
愛に理由がないのなら、この殺人にも理由なんてない。
検察も弁護士もいろんな論理を持ち込むけど全て的外れ。
そらそーですよね。
人間の感情なんて当事者にしか解らないんだし簡単に説明なんてできるわけがない。
菊治が裁判の最後で口にする言葉は人間味にあふれててとてもよかったです。
自分にとっての”冬香”という存在を噛み締める様子も、なんか共感とはちょっと違うけど納得できた。
最後のそのシーン、感動して目頭熱くなりましたんで。
モチーフが不倫愛。
くだらないっちゃくだらないんですが、究極的な人の想いってのが感じられる作品でいい映画でした。

あえて突っ込むのなら(笑)無駄にエロを振りまくハセキョーがカナリ意味不明でイマイチ。

この役いらなくねー?的なまでにね。
そして、菊治の娘(貫地谷しほり)がものっそい理解ありすぎな点ですね。