Think Pad X220 is New "Right Arm" | KT Studio Works

Think Pad X220 is New "Right Arm"


KT Studio Works

ThinkPad X220を買いました。

こんな仕様でオーダー

■4286-CTO
intel Core i5-2520M (2.50GHz, 3MB L3, 1333MHz)
Windows 7 Professional 64ビット 正規版 SP1, 日本語
Windows XP Mode
12.5型HD液晶 (1366x768 200nit LEDバックライト) 3x3
インテル HD グラフィックス 3000
4GB PC3-10600 DDR3 (2スロット使用)
英語キーボード
指紋センサー
128GB SSD
6セル Li-Ion バッテリー
65W ACアダプター
Bluetooth 3.0
intel Centrino Ultimate-N 6300


昨年暮れに週末クーポンでそこそこお安くなったタイミングを見計らって「えいっ!」っと。
届いたのは確か仕事納めだった30日。大掃除をしながらせっせと環境移行をして、年明けからめでたくWindows7デビューとなりました。

このブログで早く使い心地をレポートしたかったんですが、予想以上の活躍を見せてくれたばっかりに仕事もはかどり、書いている時間ありませんでした、ということにしておいてください(笑)


何とも時の流れは早いもので、X61を手にしてから早4年、当時の悩みに悩み抜いての選択が正しかったと今でも思う名機です。

何度か買い換え計画がありましたが、見事に頓挫してきました。
途中でハードディスクをSSDに換装してパフォーマンスが劇的に上がって、「まだいける」って物欲を押し殺してみたり、静かな会議室での打ち合わせ中に気になるファン音を、自らのパーツ交換で解決してみたり、後継のX200やX201の外観のダサさ、特にディスプレイの縁のデザインに幻滅してみたり。仕事用でありながらほぼ100%自分で投資して手にした物だから愛着を持って接してきました。

当時は増設用のメモリと一緒に\150,000弱で購入、今やもっと安いマシンなんていくらでもあるので、思い切った投資だったと思います。でもThinkPadという製品が、値段なりに良い製品だったと言うことがこの4年間で確実なものとなりました。

今後の戦力としては全く問題が見当たらないくらい元気ですが、そろそろWindows7や64bit環境の経験値も蓄えていかねばならず、周りを見渡せば、お粗末な環境でだましだましに延命しながら業務に勤しむ仲間の姿が目についたので、その者の元へ嫁がせました。社内の人間と言えど、いつもギターを弾いてくれている同志なのですが(笑)
幸いにしてX61は、自分と同じくThinkPad愛好家である彼の元で第二の人生(!?)を歩むことになりました。


"道具"というものについて、改めて考えさせられます。
機械といえども、普段のパフォーマンスは使い手に絶対に似ると個人的には思うんです。
年間に100台以上のクライアントをメンテしていると、「どうしてここまで汚く使える?」ってくらい酷い汚れ方をしているものも少なくなくて、「調子が悪い」と手元に届くものの殆どは、お粗末な使われ方をしてきたと一発で分かるような外観してます。ディスプレイが手垢でベトベト、一度も掃除されたことがないであろうキーボードの隙間に入り込んだホコリ。もうね、道具を汚く使う人の気持ちは一生理解できない。「アンタ、この道具なかったら仕事出来ないんだろ?」って。だから道具にも感謝しなきゃ絶対ダメ。
と、「技術の人間が言うような台詞じゃないんですが」なんてお客さんとの雑談のネタにしてみたりすることもしばしば。



さてさて、3ヶ月強使ってみての感想です。
全体的に「申し分ない」最高のマシンなのですが、具体的にごこがどう良いのか、これから購入を検討されている中このブログにたどり着いた方のためにもなるよう、書き殴ってみます。

■サイズ
X61はスクエア型の液晶と本体が魅力でした。鞄に入れてもかさばらないと言う点で。
ワイド型は、時代の流れに逆らえない結果です。
実は、メーカー公称値でX61とX220は、あまり重量が変わっていないように思います。
SSDかHDDか、バッテリのセル数によっても変わるのでしょうけど、前者1.42kgに対し、後者1.46kg。ワイドになって、バッテリの持ちも良くなって重量据え置きですから、確実に進化を遂げています。
実際、鞄に入れて持ち歩いたときのずっしり感はX220の方が若干ながら軽いとさえ思えるくらい。

■バッテリ
6セルでオーダー。
素晴らしい。
最近殆ど、外回りでACアダプタを持ち歩かない。
最低でもまるまる半日は、液晶を暗くしたり、無線デバイスをOFFにしなくても余裕ではないだろうか。
店頭モデルだと6セルが標準だけど、オンラインでカスタマイズするときは4セルが標準なので、あえて6セルか9セルを選ぶ必要あり。

6セルを装着していると、本体の奥が数mm高くなります。
この高さが個人的には絶妙な傾斜で、思いもよらぬ収穫でした。

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■ワイヤレス
カスタマイズで液晶のタイプを
「12.5型HD液晶 (1366x768 200nit LEDバックライト) 3x3
とした場合に限り選択できる
「intel Centrino Ultimate-N 6300
にしてみました。
Ultimate-N 6300は、アンテナ3本で動作する仕様。本来ならばカメラが載るべきディスプレイの真上をアンテナとして使用するというもの。業務用なのでカメラは不要、社内には無線LAN常設なので、電波効率がよい方がありがたいということで。
ちなみにカメラなしだと、こんな感じで塞がれます。

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12.5型HD液晶 (1366x768 200nit LEDバックライト) 3x3の「3x3」は、アンテナの本数を指しています。

それと地味ですが、ワイヤレスのON/OFFを示すLEDについて少々。

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このランプの光り方は歴代ThinkPadでかなり違う模様。
X3x/4x/6x系は、トラフィックの大小で点滅の度合いが遅かったり早かったり。 当時のこの光り方が個人的には一番好みでした。それが後継のX6x/20x系では、トラフィックの発生毎にそのデータ量を問わず一定の速度で点滅、そして 最新のX22xでは、それぞれのデバイスのON/OFFだけを示すものになったようで、ONで点灯、OFFで消灯、点滅はしません。HDDのアクセスランプはデータアクセスに応じて点滅するのは今まで通り。精神衛生上の好みですが、過去を知っているだけにこの点は少々残念。


■SSD
CPUやメモリの性能はもちろんのこと、最近はコレがマシンのパフォーマンスに大きく影響します。
SSDもオーダー当時HDD高騰の煽りでか安くなっていたので、128GBを選択。
手元の個体には SUMSUNG MZ7PA128HMCDが搭載されていました。


■入出力、インターフェイス

左側面

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右手が利き手なので、左側に入出力系統が多いとありがたい。
Display Portが標準となりました。当初、HDMIと間違えてました(汗)
現に、HDMIの方が有り難かったかも。最近のプロジェクタやテレビはHDMIですもん。
でも昔ながらのVGAがあればほぼ困らないので良しです。

ワイヤレス・デバイスのスイッチは先代X20x系の時に接触不良が多くあった模様。
より小さくなりましたが、簡単にはスライドしない強固な印象。


右側面

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有線LANがこの位置ってのは正直いただけない。
このモデルの購入を躊躇した唯一のポイント。
昨今殆ど有線を使わなくなりましたが、右手には入出力系統を持ってきて欲しくないな...

黄色いUSBポートは3.0...じゃなくて、シャットダウン時でもここからならUSBデバイスへ給電可能。先代X201より装備されました。便利は便利ですが、USBでの給電は大体作業中に行うので、個人的には必須ではなかったかも。


■ヒンジ
何年も酷使されて、ヒンジがゆるゆるになって、「バタン!」て潔く閉じてしまう個体を少数ですが見てきました。どのメーカーにもあることだし、ThinkPadはタフな方だと思うのですが、さらに頑丈な印象。

KT Studio Works  KT Studio Works



■キーボード
これは相変わらずさすが!
開発陣もこの点は相当な自信を持っているよう。その辺は「ThinkPadはこうして生まれた 」をお読みなることをおすすめします。

個人的に、Panasonic Let's note、富士通系のノートを毛嫌いする理由はココ。
ペラッペラなあの質感、中途半端なキーピッチ。
Let's noteに至っては、[全角/半角]キーの位置がどうかしている。

配列が一部変わりました。[Esc]と[Delete]が縦長に。
これ、使い始めて最初の頃に[F1]の位置に少々戸惑いを覚えました。一つ分ずれるので。
でも慣れるまでにそう時間はかかりません。先代より快適かも!?


■全体的に...
すみません、100点ではないんです。
上から目線を承知で95点!
他のメーカー製ノートは50点以下です。なのでダントツなのです。
何も嘘は書いておりません、100%正直な個人的な感想です。

クラフトマンシップというか、作り手のこだわりを感じるし、仕事用として使われることを前提に、パーツ単体で湖心にも販売してくれるメーカーの体制には、頭が上がらない。

これからもホント、よろしくおねがいします。m(_ _)m



ThinkPadはこうして生まれた
内藤在正
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