USB to RS-232C Converter | KT Studio Works

USB to RS-232C Converter

「君、今日からエンジニアだから」
って先輩から告げられる訳じゃない。
そんなこと分かっていても、一日も早く卓前に座りたいって夢にまで出てきたのに叶わなかった、"エンジニア"というポジション。

その肩書きは自分にとって特別だから、今の仕事でも自分自身を"エンジニア"と名乗るのは、正直かなり烏滸がましい。
でも世間一般的には、そう呼ばれる仕事をしているそう。
そんな、ITにおけるネットワークをいろいろ設計したりしている、なんちゃってなエンジニアの一人が手放せない一品の話。


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シリアルポート接続の機器をUSBで接続するためのアダプタ・ケーブル。
Macシリアルが同時期にありましたね、RS-422。

写真は、つい最近まで酷使していた I-O DATA USB-RSAQ2
何年も前に終息して、メーカーからはXP向けのドライバ しか配布されていないながらも、32bit環境ならVistaでも7でも使えた頼れるヤツ。
ところが最近64bit Windows7デビューしてしまい、"勇退"することに。
後釜として、会社近くの秋葉原は秋月電商で購入した、その名も「USB・シリアル変換ケーブル[スケルトン]


はじめてパソコンというものを弄り始めた頃、外部にデータを流せるインター・フェイスと言えば、シリアルだったなーなんてふと。

だから、USB全盛の今でこそ超懐かしい、RS-232Cのデータリンクケーブルも昔持ってました(笑)あれはクロス結線。
今では考えられない低速度なのに、片方のWindows95からもう片方の98に数KBのテキストデータを転送できただけで、狂喜乱舞してた。そんなころから今日に至るまで、常に試行錯誤で物事覚えてきた自分です。
インターネットというものも、家庭環境に恵まれて(!?)、アナログ回線から経験しているのは、今でこそお客さんとの会話のネタでしかないけど、話せるとか、知ってるって、とても大きい。ダイヤルアップの経験なんて今更しても出来ないから。経験する意味もない。
だから、アナログテープやPCM-3348の時代を生き抜いてきたキャリアを持つその筋のエンジニアの方には、憧れや尊敬の念以外ない。今からそのキャリアを積もうったって、時代が許さない。

カメラや写真の世界も似ているのでは?
フィルムで撮影した写真の質感が好きなカメラマンさんは多いはず。
フィールドによるでしょうけど、たとえば写真週刊誌に載るようなスクープを追っているカメラマンがフィルムだったら...。メールやオンラインストレージで数秒のスピード感に敵うはずがない。


話を戻して、アナログ、ダイヤルアップの時期から少し後、ISDNが登場した頃、TAとパラレル接続のTA間をいかに細いケーブルで長距離に接続(といってもせいぜい3m)するか、その結果がUSBだったわけです。
当時の道具が今や、ネットワークの設計・構築になくてはならないアイテムになってくれようとは。

あ、フロッピー・ディスクも好きですよ、未だに。


ITも音楽も、温厚知新なんですね。忘れるべからず、と思います。