Synthogy IvoryIIアップグレード完了 | KT Studio Works

Synthogy IvoryIIアップグレード完了

先日めでたく導入した無償アップグレード付きSynthogy Ivory1.7ですが、IIへのバージョンアップセットが届いたのでレポートです。

前回はIvoryの昔じゃ考えられない大容量なライブラリをすべて持ち歩くために、Seagate Momentus XTというSSHDへ換装した話に終始してしまいましたが、今回はまたしても1時間以上掛けてじっくりインストールしている間に、Ivoryのすごさ等々について感想をお伝えしようと思います。

こんな感じで、中身が何なのか分からないプチプチ封筒に入ったメール便で届きました。

KT Studio Works   KT Studio Works

国内代理店のメディア・インテグレーションが運営する「MI ONLINE STORE」から発送された様子。

まず申し込み。無償アップグレードの申し込みを国内サポートのためのユーザー登録をすっ飛ばして行ったために、「まずユーザー登録からお願いします」のメールが届き、出直して登録しましたが、そんなやりとりを含めても今週頭に申し込んで週末には届いていたことになります。
MIさん、いい仕事してる。

KT Studio Works

中身にはアップグレードキットと、Pianoteqの案内が。
Ivoryのユーザーに同じピアノ音源のチラシ同梱されても、よっぽど満足していないかバリエーションが欲しいプロフェッショナルのお方しか振り向かないような...

KT Studio Works

大方の予想通り、箱は少し潰れてました。
「無償アップグレード」なだけに、無造作に何枚ものDVDだけが送られてくるもんだと思っていただけに、パッケージとはご丁寧 v(^-^)v

KT Studio Works

続いて箱の中身。
前作1.7は6枚組で、インストールが完了すると40GBのライブラリでした。
これのほぼ倍である11枚組です。圧巻...
計算してみればお分かりの通り、そのディスクのどれもがデュアル・レイヤーのDVD-ROMです。

1.7より以前のバージョンではシングル・レイヤーのDVDだって聞いたことがあるようなないような。
単純計算で、今回の11枚より多い枚数で提供されていた時期もあるのかな?
次回作はおそらくHDD?

KT Studio Works   KT Studio Works

左が前回1.7をインストールし終えた後のライブラリ専用パーティションの状態。ここにはBFD2のライブラリも入っています。
そして右、IvoryIIへアップグレードして、更に巨大なライブラリに。
このパーティションに収めた「Ivory Library」フォルダは実に81GB !!

KT Studio Works

前作のインストールでハマったというか、予想外だったのは、スタンドアロンで動作させるにはAUフォーマットのインストールも必要ということ。
録ったり、MIDIを編集しながらでない限りProToolsを起動したくないので、あとからAUもインストールしました。

KT Studio Works

そんなに普段から実機の音を聴いていないし、メンテの行き届いたホールでマイク立ててサンプリングされているというから"本物の音"に間違いはなく、、実際音色自体は最高ですよ。
でも1.7を導入してからそんなに弾き込んだ訳でもなく、2週間足らずでアップグレードとなったので、その前後でどんだけ音が良くなったかって正直分からないというか、体感出来なかったという残念な感想ですが、操作性の部分は初めて起動した瞬間から「おっ!」と感心する箇所がいくつも。

KT Studio Works

ライブラリのサイズは80GB前後と倍になりましたが、これには旧バージョンのプリセットも含まれているようです。
1.x世代と全く同じではないにせよ、長年使っていた人にとっては「気に入っていたあのプリセット」が引き続き使えるし、自分のようなユーザーにとっては、幅広いバリエーションで楽しませてくれそう。

KT Studio Works   KT Studio Works

KT Studio Works   KT Studio Works

KT Studio Works   KT Studio Works

左は1.7、右はII。
Ivoryは使っている方ならお分かりかと思いますが、「Program」、「Effects」、「Session」という3種類の画面で構成されています。今回のアップグレードで、これら各設定画面へのアクセスがしやすくなりました。
ビジュアルもいい感じに。
それと重要なのが、パフォーマンスが確実に向上しているっぽいです。
1.7時にプリセットを読み込もうとすると、選択した直後に数秒レインボーカーソルになってましたが、アップグレードでその時間すらもなくなっていました。そんなにストレスと言うほどではありませんでしたが、何とも快適!


前のエントリで伝えたかったことに似ていますが、こうして、とにかく"お手軽"になったことで、本当の意味での"本物"について考えさせられます。



10月19日 追記
「プリセットの読み込み速くなったかも?」というのはフェイクでした。
すみません、iLokへアップグレード分のオーサライズ情報をデポジットするの忘れていて、インストールの後にSynth Padの音しか出ないことに1時間近くも悩んでしまいました。
裏を返しますと、オーサライズしなくてもSynth Padは出る(出てしまう? 仕様なの?)様です。