この国の政治はもうお終いなんじゃないかと思える腐れっぷりに嫌気がさすこの頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。せめてサッカーとか音楽とか読書とか、そう言ったもので気を紛らわすしかない状況の三日坊主でございます。でんでん!!
本日も手抜きネタにしようかと思っておりましたが(そっちの方が人気がある?)、少し時事ネタを突っついてみようと思います。
ロシアのプーチン大統領から関係改善の為なのかどうかは知りませんが、福田首相に訪ロ招請とのニュースがあります。鈴木宗男議員をパージしてからというもの、すっかり冷えきっていたロシアとの関係に少し改善の兆しが見られるのかどうかはわかりませんが、いずれにせよ、前外相であった麻生さんの対露外交に関しての舵取りは、外務省のヘタレぶりを補う評価がありましたので、麻生さん自体は好きでもなんでもありませんが、それが功を奏したのかもしれません。
しかし本日はそんなことが言いたいのではないのです。
何かと言いますと対露外交というと必ず出てくるのが北方領土問題。今回も北方領土の問題解決の糸口か?的な報道が目立ちます。ロシアはそこも含めた、シベリアの共同開発など、様々な問題を進展させる為の協議をしましょうという話でしょう。北方領土を返還する気なんてさらさらないでしょうし、日本の政府も返してもらおうなんて思っているわけありません。解決しちゃえば利権が減るわけですから、解決しない事によって、解決だ!!と叫ぶ事に意味が出来、ステークホルダーが交渉するわけで、返してもらったら逆に対応に困るはずです。
そういう言葉をロシア政府がちらつかせる事によって、日本政府も交渉する言い訳にもなるし、日本人も歓迎します。こんなのは当たり前ですがパフォーマンスに過ぎません。
日本と中国の間に、ある意味、雪解けムードが少なくても政府レベルではあります。韓国とも若干そういう兆しが見えます。当たり前ですが中国は単に戦略としてそうしているだけで、日本と本当に仲良くしようなんて微塵も思っていないでしょうし、韓国もいずれ政治的に反日カードを切るためにリセットしているに過ぎません。
日本政府はそういった事を踏まえて戦略的に振る舞ってほしいものですが、外交や国益、経済成長なんかより、選挙で勝つ事が何よりの優先事項、国民の生活なんて二の次どころか十の次位でしょうから、絶対に不可能でしょうね。
役人も限られたパイの中での国内での利権争奪戦に勤しむだけで、パイを増やす為の戦略も交渉もする気がありません。その能力を省益と国益を結びつけるような方向には使わず、内向きの少ないリソースを国民そっちのけでいかに確保するかという事ばかりに邁進していますから土台無理な話です。
まあ国内の話はわきにおいて、その中国の戦略的な対日外交の路線変更、日本の何の戦略もない媚中外交は、中国の急速な発展によって警戒感を持ちつつあるロシアにとって、日中の雪解けムードは懸念材料かもしれません。
ロシアの太平洋艦隊が潜水艦8隻増強なんて話もありますから、中国の台頭を牽制しておきたい力学もあるのでしょう。とまあパワーポリティクスの話をしたいわけでもありませんのでそれもわきにおいておきます。
わきにおいてばかりで何が言いたいのかと言いますと、日本の対露外交を報じる時の、まあそれ以外の外交すべてに言える事ですが、バカメディアのまあバカだからしょうがないのですが、バカの一つ覚え的報道と、これに乗せられる国民性、ここに大きな問題を抱えている状態がどうにかならんもんかと思う次第であります。
北方領土解決ありき!!まずは北方領土!!絶対北方領土!!北方領土を無視する政治家も役人も売国奴!!と言った感じで断固決然バカ連鎖を招きます。アメリカのケツなめ外交の我が国にそんなコンピタンスあるわけありません。それに常識的に考えてロシアが譲歩なんてするわけない。ロシアが譲歩するとしたら、それなりのバーターに持ち込む以外有り得ない。
こんな事はバカでもわかる理屈です。そりゃ北方領土は日本の領土だ!!と叫びたい気持ちはわかりますが、何の効力もありません。善悪を論じてもしょうがない。実際にそうなっていない、間違っていると叫んでもそれを矯正させるだけの、実行力も交渉力も覚悟も影響力も何もかもすっからかんで無いのですから、無意味です。
そして当たり前ですがこれを解決したかったらタフにネゴシエートする以外方法はありません。北方領土を解決しなけりゃ話は一歩も進めませんでは、絶対に解決出来っこ無い。まあ解決する気が無いのだからしょうがないのかもしれませんが、ここに大手メディアがバカの一つ覚え的潔癖報道、北方領土は日本固有の領土です。というお題目を叫び、民意を惹起し、交渉に壁を作り話が前に進まない片棒を担いでいる。北方領土を返さないのはけしからんと思うのは確かに理解出来ますが、そんな事を言ってかえってくるのなら苦労しません。サンタクロースがいると思えば本当にいるという次元と全く同程度の絵空事です。子供だってそんなの嘘だとわかる簡単な話です。
こういう外交に蓋をして、潔癖主義的に国民も乗せられて吹き上がり、交渉は暗礁に乗り上げ一歩も前に進めないという状況を、この国は延々と繰り返しています。前大戦だってメディアが煽り、国民が弱腰外交と吹き上がって、泥沼に加速して行った側面があるのに、そういう歴史はきれいサッパリ忘れ、全部軍部が悪かった、国民は騙されていた、って言うのは勝手に言ってりゃいいけれど、何にも変わっていない。
安倍前総理が断固解決と吹き上がった、北朝鮮問題も全く同じ図式がある。拉致問題の解決無くして、国交正常化も援助もなし、なんて壁を自ら作った彼の戦略は、幼児並の知能しかなさそうでしたし、知恵袋のバカ保守オヤジ共も頭にカビが生えているおたんこなすだったのでしょうがないのかもしれませんが、大手メディアまでそろいもそろって、まあ談合利権集団だからしょうがないと言えばそれまでなんですが、拉致解決最優先とバカの一つ覚え的報道でどうなったかと言えば、一歩も前に進まず、かえって核開発を促進し、アメリカからは梯子をはずされ、見通しはほぼ立たない状況になってしまいました。
簡単な話です。解決する為には、交渉しか有り得ません。拉致問題解決しなかったら話し合いもしませんでは、解決するわけありません。正しい事だから、可哀想だからという事とは外交は無関係です。端から見て、どんなにスットコドッコイな国だって、その国なりの視点というのがあるわけで、外交する以上、一方的にこちらの視点の正しさが、例え客観的な正しさであったとしても、押し通すという事は武力で侵略するか、武力で脅すかしか方法がありません。交渉するのなら何らかの手打ち、フィクション以外には有り得ない。
賛否両論あるでしょうが、田中均が交渉して、小泉が訪朝して拉致解決の糸口を掴んだ、交渉のテーブルに乗せたわけです。それを元々拉致したのは北朝鮮なんだから現状復帰は当然だと交渉のテーブルをひっくり返し、まだいるはずだから返せと言って安倍さんは人気を博したわけです。ポピュリストの小泉もそこに乗った。
善悪で言えば安倍の言っている事は理解出来ない事は無いけれど、交渉ではあまりにも無力です。拉致被害者の現状復帰をするのならそれなりに根回しするとか、交渉の窓口は残さなくちゃ交渉継続が不可能になってしまいます。悪いのは北朝鮮だと吹き上がって交渉の窓口を閉めてしまい、結果的に何の進展も無ければ、核まで開発までされちゃったわけです。成功しているのかどうかはわかりませんし、安倍さんがどのような舵取りをしても結果は変わらなかったかもしれませんが、少なくとも彼らは強力な交渉のカードを握った事になる。
だいたい拉致被害者全員救済と叫ぶのは理解出来ない事ではありませんが、本当に生きてんのか?という問題は誰も突っ込みません。生きているはずだ、という前提で吹き上がっている。そんな事言おうもんなら売国奴扱いを受けるような風潮まである。
この問題は元々その問題に蓋をして来た、政府の責任でもあるわけです。ずっと知らん顔して来た。責任の一端は彼らにあるのに、北朝鮮に矛先を向ける事によって責任を全部北朝鮮に押し付ける事が出来ます。北朝鮮にももちろん責任はあるに決まっていますが、そういう無責任な外交をして来た日本政府が全くお咎め無し所か、反省もしないというのは大問題です。
それに安倍さんはこの問題を人気のリソースにしていましたから、解決する事が目的ではありませんでした。解決するぞと怒鳴り散らせば人気が上がる。韓国大統領が反日カードを切っている構図と全く同じです。解決する気なんて無い。こんなバカなタクティクスに日本人が乗せられるわけねえだろ、と思っていたら、まんまと術中にハマっている方々の大勢いた事。
何人生きているかもわからないし、北朝鮮だって把握しているのかどうかも怪しい存在を、被害者感情にさおさし、断固決然と吸い上げる事によって人気を博す。政治家としては非常に古いタイプの動員方法です。解決不能の問題点を断固解決と言っていれば人気を得る事が出来るわけですから、楽な話です。交渉力の無さ政府の無能さも全部北朝鮮のせいにしていれば済むわけですから。
六カ国協議で日本は孤立し、アメリカからも梯子をはずされました。断固決然とメディアを総動員して世論を煽動してしまったので、安倍さんは自爆しました。自業自得でしょうがないのですが、これはメディアがこの建て前を一緒になって潔癖主義的に吹き上がっていれば世論の人気を得られるという事に胡座をかいたものの結果です。
拉致問題を解決するのが目的であって、政治的なリソースに利用したり、視聴率や発行部数UPの動員に引っかからない民度が無ければ、こういった問題は絶対に解決出来ません。袋小路に陥って、政治家も世論は無視出来ませんし、人気になるからやっているだけで、そもそも解決しようとも思っていないという事もあり、いつまでたっても解決の糸口さえ見えない構図が繰り返されるわけです。
安倍はブッシュから、解決と叫ぶのはいいけれど、そのラインはどこなのだ?と尋ねられました。それを示さないと北朝鮮も解決出来ないだろ、という事です。まあ当たり前ですね。生きているかどうかも定かではない存在を生きているという前提で硬直化し、北も嘘をついているのかどうかは知りませんが、一応もういないと言っちゃっているわけです。
そうしたら交渉を続けて、まだ生存者がいるかどうか粘り強く引き出して、バーターで返してもらう以外、方法なんてあるわけないのです。俺達は正しい、だから返せと吹き上がっても、北からすればちょっと前まで拉致問題は無いという前提で、日本政府だって手打ちしていたじゃないか、と思っているわけですから、そこを粘り腰で交渉するしか無いのです。
生きていてほしいという願望と、生きているかどうかという事実は関係ありません。悲しい事ですがこればっかりはしょうがない。こういう事を言うと拉致被害者の気持ちを考えろ!!的なヒューマニストを気取ったバカが多いのでどうにもならないのですが、そんなのかえって来た方がいいと思っているのは当たり前です。当たり前だからこそかえってくる為に交渉しろという事を言わねば解決出来っこ無い。生きていてほしいと願えば生き返るのだったらいくらでも願うべきですが、それを外交でやられちゃたまらないわけです。
ブッシュに詰め寄られ、安倍はそれを示せなかったと言います。それが彼を追いつめた。だからなんとしてもテロ特と叫び、アメリカさん見捨てないで下さいとケツをなめなめしていたわけです。元々生きているかどうかもわからない、何人いるのかもわからない存在を全員救出と叫んでいるわけですから、解決のラインなんてあるわけありません。
いくら盗まれたのかわからないのに、金返せと言ったって無理ってもんです。それは北朝鮮が知っているはずだと叫び、盗んで残っているのはこれこれです、と言ってくればいくら盗まれたかわかっていないのに、嘘だと一刀両断しているわけですから、話なんて進むわけも無い、北の対応が不誠実なのは確かにそう見えますが、そういう存在であるなら尚更正論を何の武力的な後ろ盾も無しに言ったって無力なのです。
それにブッシュから拉致被害者の遺骨を第三者に鑑定してもらったらどうだ?という話も持ち込まれますが事実上、安倍はこれを拒否しています。日本は遺骨は本人のものではないと断定し、北は本人だと言う、平行線だから第三者に鑑定してもらって、どちらが言っている事が正しいのかを示す。日本が嘘をついていなければ、当たり前ですが合理的な判断です。
拒否する理由はそれほど多くはありません。日本を六カ国協議に引っ張りだし、ようは財布として日本から金を出させる為に必要だという事で、第三者が両成敗的な判断を下し、拉致問題をペンディングする。
これは外交上の手打ちから考えれば無いとはいえない可能性です。奴隷国家日本が必要な理由は金づるという意味以外では有り得ませんから、北朝鮮への援助を引き出す為の現状打開の為の縫策。これに拒否したのか?
しかしこれは深読みすればという事で、アメリカさんのおケツをなめなめしているわけですから、そんな孤立も辞さずなんて縫策をこの国の奴隷政府にとれるわけありそうには見えない。
普通に素直に考えれば、第三者に鑑定してもらっては困る何らかの理由が日本政府に存在する、という事になろうかと思います。ようするに本人ではないと断定した鑑定結果が実は本人かどうかは確認出来ない程度のものだった可能性があるわけです。これを明らかに歪曲して話を大袈裟にしてしまっている可能性がなきにしもあらずです。
とまあ北朝鮮ネタは散々書きましたので、今日はそんなことはどうでもいいのですが、ようするに拉致問題解決無くして国交正常化無しとメディアが煽る弊害について敏感にならないと、こういった問題点は絶対に解決出来ません。
ついでなので書いておきますが、六カ国協議で日本が孤立した理由は、プライオリティの無さです。核か?拉致か?となれば当たり前ですが核に決まっています。それで各国が連携しているのに、拉致の方が大切だと言っている日本人のロジックは論理的に考えても意味がわからないはずです。
国交だって正常化しちゃえば行き来できるようになるわけですから、拉致被害者も探し易くなると思うのですが、何十万人も死ぬ可能性のある核、体制が崩壊して北朝鮮から人が流出した時のパニック、拉致問題が重要なのは確かですが、ものごとには順番ってものがあります。
こういう意味の解らない主張をせざるを得ないのは、政府が国民感情を利用して、解決なんてどうでもよく、人気確保のツールにしている。メディアが潔癖主義的バカ報道で解決する事より、売り上げ視聴率主義であるという事。そして国民が情緒的な拭き上がりで簡単な順序付けをする事すら、メディアや政治家に煽られ被害者に対して不遜だと言う、自分の気持ち第一主義、論理性の無さ。この三位一体の構造が問題をややこしくしているわけです。
つづく!!
本日も手抜きネタにしようかと思っておりましたが(そっちの方が人気がある?)、少し時事ネタを突っついてみようと思います。
ロシアのプーチン大統領から関係改善の為なのかどうかは知りませんが、福田首相に訪ロ招請とのニュースがあります。鈴木宗男議員をパージしてからというもの、すっかり冷えきっていたロシアとの関係に少し改善の兆しが見られるのかどうかはわかりませんが、いずれにせよ、前外相であった麻生さんの対露外交に関しての舵取りは、外務省のヘタレぶりを補う評価がありましたので、麻生さん自体は好きでもなんでもありませんが、それが功を奏したのかもしれません。
しかし本日はそんなことが言いたいのではないのです。
何かと言いますと対露外交というと必ず出てくるのが北方領土問題。今回も北方領土の問題解決の糸口か?的な報道が目立ちます。ロシアはそこも含めた、シベリアの共同開発など、様々な問題を進展させる為の協議をしましょうという話でしょう。北方領土を返還する気なんてさらさらないでしょうし、日本の政府も返してもらおうなんて思っているわけありません。解決しちゃえば利権が減るわけですから、解決しない事によって、解決だ!!と叫ぶ事に意味が出来、ステークホルダーが交渉するわけで、返してもらったら逆に対応に困るはずです。
そういう言葉をロシア政府がちらつかせる事によって、日本政府も交渉する言い訳にもなるし、日本人も歓迎します。こんなのは当たり前ですがパフォーマンスに過ぎません。
日本と中国の間に、ある意味、雪解けムードが少なくても政府レベルではあります。韓国とも若干そういう兆しが見えます。当たり前ですが中国は単に戦略としてそうしているだけで、日本と本当に仲良くしようなんて微塵も思っていないでしょうし、韓国もいずれ政治的に反日カードを切るためにリセットしているに過ぎません。
日本政府はそういった事を踏まえて戦略的に振る舞ってほしいものですが、外交や国益、経済成長なんかより、選挙で勝つ事が何よりの優先事項、国民の生活なんて二の次どころか十の次位でしょうから、絶対に不可能でしょうね。
役人も限られたパイの中での国内での利権争奪戦に勤しむだけで、パイを増やす為の戦略も交渉もする気がありません。その能力を省益と国益を結びつけるような方向には使わず、内向きの少ないリソースを国民そっちのけでいかに確保するかという事ばかりに邁進していますから土台無理な話です。
まあ国内の話はわきにおいて、その中国の戦略的な対日外交の路線変更、日本の何の戦略もない媚中外交は、中国の急速な発展によって警戒感を持ちつつあるロシアにとって、日中の雪解けムードは懸念材料かもしれません。
ロシアの太平洋艦隊が潜水艦8隻増強なんて話もありますから、中国の台頭を牽制しておきたい力学もあるのでしょう。とまあパワーポリティクスの話をしたいわけでもありませんのでそれもわきにおいておきます。
わきにおいてばかりで何が言いたいのかと言いますと、日本の対露外交を報じる時の、まあそれ以外の外交すべてに言える事ですが、バカメディアのまあバカだからしょうがないのですが、バカの一つ覚え的報道と、これに乗せられる国民性、ここに大きな問題を抱えている状態がどうにかならんもんかと思う次第であります。
北方領土解決ありき!!まずは北方領土!!絶対北方領土!!北方領土を無視する政治家も役人も売国奴!!と言った感じで断固決然バカ連鎖を招きます。アメリカのケツなめ外交の我が国にそんなコンピタンスあるわけありません。それに常識的に考えてロシアが譲歩なんてするわけない。ロシアが譲歩するとしたら、それなりのバーターに持ち込む以外有り得ない。
こんな事はバカでもわかる理屈です。そりゃ北方領土は日本の領土だ!!と叫びたい気持ちはわかりますが、何の効力もありません。善悪を論じてもしょうがない。実際にそうなっていない、間違っていると叫んでもそれを矯正させるだけの、実行力も交渉力も覚悟も影響力も何もかもすっからかんで無いのですから、無意味です。
そして当たり前ですがこれを解決したかったらタフにネゴシエートする以外方法はありません。北方領土を解決しなけりゃ話は一歩も進めませんでは、絶対に解決出来っこ無い。まあ解決する気が無いのだからしょうがないのかもしれませんが、ここに大手メディアがバカの一つ覚え的潔癖報道、北方領土は日本固有の領土です。というお題目を叫び、民意を惹起し、交渉に壁を作り話が前に進まない片棒を担いでいる。北方領土を返さないのはけしからんと思うのは確かに理解出来ますが、そんな事を言ってかえってくるのなら苦労しません。サンタクロースがいると思えば本当にいるという次元と全く同程度の絵空事です。子供だってそんなの嘘だとわかる簡単な話です。
こういう外交に蓋をして、潔癖主義的に国民も乗せられて吹き上がり、交渉は暗礁に乗り上げ一歩も前に進めないという状況を、この国は延々と繰り返しています。前大戦だってメディアが煽り、国民が弱腰外交と吹き上がって、泥沼に加速して行った側面があるのに、そういう歴史はきれいサッパリ忘れ、全部軍部が悪かった、国民は騙されていた、って言うのは勝手に言ってりゃいいけれど、何にも変わっていない。
安倍前総理が断固解決と吹き上がった、北朝鮮問題も全く同じ図式がある。拉致問題の解決無くして、国交正常化も援助もなし、なんて壁を自ら作った彼の戦略は、幼児並の知能しかなさそうでしたし、知恵袋のバカ保守オヤジ共も頭にカビが生えているおたんこなすだったのでしょうがないのかもしれませんが、大手メディアまでそろいもそろって、まあ談合利権集団だからしょうがないと言えばそれまでなんですが、拉致解決最優先とバカの一つ覚え的報道でどうなったかと言えば、一歩も前に進まず、かえって核開発を促進し、アメリカからは梯子をはずされ、見通しはほぼ立たない状況になってしまいました。
簡単な話です。解決する為には、交渉しか有り得ません。拉致問題解決しなかったら話し合いもしませんでは、解決するわけありません。正しい事だから、可哀想だからという事とは外交は無関係です。端から見て、どんなにスットコドッコイな国だって、その国なりの視点というのがあるわけで、外交する以上、一方的にこちらの視点の正しさが、例え客観的な正しさであったとしても、押し通すという事は武力で侵略するか、武力で脅すかしか方法がありません。交渉するのなら何らかの手打ち、フィクション以外には有り得ない。
賛否両論あるでしょうが、田中均が交渉して、小泉が訪朝して拉致解決の糸口を掴んだ、交渉のテーブルに乗せたわけです。それを元々拉致したのは北朝鮮なんだから現状復帰は当然だと交渉のテーブルをひっくり返し、まだいるはずだから返せと言って安倍さんは人気を博したわけです。ポピュリストの小泉もそこに乗った。
善悪で言えば安倍の言っている事は理解出来ない事は無いけれど、交渉ではあまりにも無力です。拉致被害者の現状復帰をするのならそれなりに根回しするとか、交渉の窓口は残さなくちゃ交渉継続が不可能になってしまいます。悪いのは北朝鮮だと吹き上がって交渉の窓口を閉めてしまい、結果的に何の進展も無ければ、核まで開発までされちゃったわけです。成功しているのかどうかはわかりませんし、安倍さんがどのような舵取りをしても結果は変わらなかったかもしれませんが、少なくとも彼らは強力な交渉のカードを握った事になる。
だいたい拉致被害者全員救済と叫ぶのは理解出来ない事ではありませんが、本当に生きてんのか?という問題は誰も突っ込みません。生きているはずだ、という前提で吹き上がっている。そんな事言おうもんなら売国奴扱いを受けるような風潮まである。
この問題は元々その問題に蓋をして来た、政府の責任でもあるわけです。ずっと知らん顔して来た。責任の一端は彼らにあるのに、北朝鮮に矛先を向ける事によって責任を全部北朝鮮に押し付ける事が出来ます。北朝鮮にももちろん責任はあるに決まっていますが、そういう無責任な外交をして来た日本政府が全くお咎め無し所か、反省もしないというのは大問題です。
それに安倍さんはこの問題を人気のリソースにしていましたから、解決する事が目的ではありませんでした。解決するぞと怒鳴り散らせば人気が上がる。韓国大統領が反日カードを切っている構図と全く同じです。解決する気なんて無い。こんなバカなタクティクスに日本人が乗せられるわけねえだろ、と思っていたら、まんまと術中にハマっている方々の大勢いた事。
何人生きているかもわからないし、北朝鮮だって把握しているのかどうかも怪しい存在を、被害者感情にさおさし、断固決然と吸い上げる事によって人気を博す。政治家としては非常に古いタイプの動員方法です。解決不能の問題点を断固解決と言っていれば人気を得る事が出来るわけですから、楽な話です。交渉力の無さ政府の無能さも全部北朝鮮のせいにしていれば済むわけですから。
六カ国協議で日本は孤立し、アメリカからも梯子をはずされました。断固決然とメディアを総動員して世論を煽動してしまったので、安倍さんは自爆しました。自業自得でしょうがないのですが、これはメディアがこの建て前を一緒になって潔癖主義的に吹き上がっていれば世論の人気を得られるという事に胡座をかいたものの結果です。
拉致問題を解決するのが目的であって、政治的なリソースに利用したり、視聴率や発行部数UPの動員に引っかからない民度が無ければ、こういった問題は絶対に解決出来ません。袋小路に陥って、政治家も世論は無視出来ませんし、人気になるからやっているだけで、そもそも解決しようとも思っていないという事もあり、いつまでたっても解決の糸口さえ見えない構図が繰り返されるわけです。
安倍はブッシュから、解決と叫ぶのはいいけれど、そのラインはどこなのだ?と尋ねられました。それを示さないと北朝鮮も解決出来ないだろ、という事です。まあ当たり前ですね。生きているかどうかも定かではない存在を生きているという前提で硬直化し、北も嘘をついているのかどうかは知りませんが、一応もういないと言っちゃっているわけです。
そうしたら交渉を続けて、まだ生存者がいるかどうか粘り強く引き出して、バーターで返してもらう以外、方法なんてあるわけないのです。俺達は正しい、だから返せと吹き上がっても、北からすればちょっと前まで拉致問題は無いという前提で、日本政府だって手打ちしていたじゃないか、と思っているわけですから、そこを粘り腰で交渉するしか無いのです。
生きていてほしいという願望と、生きているかどうかという事実は関係ありません。悲しい事ですがこればっかりはしょうがない。こういう事を言うと拉致被害者の気持ちを考えろ!!的なヒューマニストを気取ったバカが多いのでどうにもならないのですが、そんなのかえって来た方がいいと思っているのは当たり前です。当たり前だからこそかえってくる為に交渉しろという事を言わねば解決出来っこ無い。生きていてほしいと願えば生き返るのだったらいくらでも願うべきですが、それを外交でやられちゃたまらないわけです。
ブッシュに詰め寄られ、安倍はそれを示せなかったと言います。それが彼を追いつめた。だからなんとしてもテロ特と叫び、アメリカさん見捨てないで下さいとケツをなめなめしていたわけです。元々生きているかどうかもわからない、何人いるのかもわからない存在を全員救出と叫んでいるわけですから、解決のラインなんてあるわけありません。
いくら盗まれたのかわからないのに、金返せと言ったって無理ってもんです。それは北朝鮮が知っているはずだと叫び、盗んで残っているのはこれこれです、と言ってくればいくら盗まれたかわかっていないのに、嘘だと一刀両断しているわけですから、話なんて進むわけも無い、北の対応が不誠実なのは確かにそう見えますが、そういう存在であるなら尚更正論を何の武力的な後ろ盾も無しに言ったって無力なのです。
それにブッシュから拉致被害者の遺骨を第三者に鑑定してもらったらどうだ?という話も持ち込まれますが事実上、安倍はこれを拒否しています。日本は遺骨は本人のものではないと断定し、北は本人だと言う、平行線だから第三者に鑑定してもらって、どちらが言っている事が正しいのかを示す。日本が嘘をついていなければ、当たり前ですが合理的な判断です。
拒否する理由はそれほど多くはありません。日本を六カ国協議に引っ張りだし、ようは財布として日本から金を出させる為に必要だという事で、第三者が両成敗的な判断を下し、拉致問題をペンディングする。
これは外交上の手打ちから考えれば無いとはいえない可能性です。奴隷国家日本が必要な理由は金づるという意味以外では有り得ませんから、北朝鮮への援助を引き出す為の現状打開の為の縫策。これに拒否したのか?
しかしこれは深読みすればという事で、アメリカさんのおケツをなめなめしているわけですから、そんな孤立も辞さずなんて縫策をこの国の奴隷政府にとれるわけありそうには見えない。
普通に素直に考えれば、第三者に鑑定してもらっては困る何らかの理由が日本政府に存在する、という事になろうかと思います。ようするに本人ではないと断定した鑑定結果が実は本人かどうかは確認出来ない程度のものだった可能性があるわけです。これを明らかに歪曲して話を大袈裟にしてしまっている可能性がなきにしもあらずです。
とまあ北朝鮮ネタは散々書きましたので、今日はそんなことはどうでもいいのですが、ようするに拉致問題解決無くして国交正常化無しとメディアが煽る弊害について敏感にならないと、こういった問題点は絶対に解決出来ません。
ついでなので書いておきますが、六カ国協議で日本が孤立した理由は、プライオリティの無さです。核か?拉致か?となれば当たり前ですが核に決まっています。それで各国が連携しているのに、拉致の方が大切だと言っている日本人のロジックは論理的に考えても意味がわからないはずです。
国交だって正常化しちゃえば行き来できるようになるわけですから、拉致被害者も探し易くなると思うのですが、何十万人も死ぬ可能性のある核、体制が崩壊して北朝鮮から人が流出した時のパニック、拉致問題が重要なのは確かですが、ものごとには順番ってものがあります。
こういう意味の解らない主張をせざるを得ないのは、政府が国民感情を利用して、解決なんてどうでもよく、人気確保のツールにしている。メディアが潔癖主義的バカ報道で解決する事より、売り上げ視聴率主義であるという事。そして国民が情緒的な拭き上がりで簡単な順序付けをする事すら、メディアや政治家に煽られ被害者に対して不遜だと言う、自分の気持ち第一主義、論理性の無さ。この三位一体の構造が問題をややこしくしているわけです。
つづく!!