前回の続きです!!!!

外資だのハゲタカだの大騒ぎしますが、一般庶民にはそれこそ何の関係もない話です。なんで企業のお偉いさんの肩を持つのか?市場に上場している会社が売っている株を買われるのはしょうがない話です。買われたくなければ、まともに経営して売り上げを上げて、利益を出して、従業員に還元して、価値を創出して、株価を高くすればいい話で、従業員の報酬をケチって、買収対策なんてやっている経営者の肩なんて持つのは止めましょう。

日本の市場というのは外国人投資家がほぼすべてのイニシアティブを握っていると言って差し支えないでしょう。外国人投資家が日本に魅力を感じなければ、当然日本の市場はしぼんでいきます。しぼんでいけば実体経済に跳ね返り、無関係だと思っている善良な市民を巻き込む事になります。日本の株式市場の不人気というのは日本の先の無さ、政治家のアホさ加減に対する客観的な評価であるわけです。

ここで重要なのはだったら市場なんて閉じてしまえというわけにはいかない構造に、外人なんてとっとと出て行けという事の出来ない構造に、この国はどっぷり浸かっているという状況を認識すべきです。だから進むべき道は市場を閉じる事ではありません。むしろ積極的に海外の金を取り込むしかないのです。それは当然実体経済に跳ね返って来ます。跳ね返れば、当然景気が良くなり、無関係だと思っている善良な庶民も恩恵にあやかれるってわけです。

しかしこれには時間がかかります。最初は当たり前ですが株主や大企業が儲かっているように見える。リスクを取っている人間がリターンを多く手にするのは当たり前と言えば当たり前です。だから外資に買われ、無能を宣告されたくない経営者、国民が裕福になる事を邪魔して、不安に叩き込む事を利権にしている役人ども、そしてその利権に巣食う政治家達、透明なシステムでは困る連中が騒いでいるのに乗せられているという事を自覚しましょう。

確かに非常識な奴もいるのは事実ですが、株主至上主義と煽られてけしからんと吹き上がっている言葉の本質は、経営者逃げ切り主義、ステークホルダー逃げ切り主義であるという事を。

バブルにトドメを刺したのは旧大蔵官僚だったという事を忘れてはなりません。それがこの国をここまで借金まみれにしてしまった原因でもあるわけです。その事で彼らは責任を取っていません。ノーパンしゃぶしゃぶで数人パクられただけです。どっち道バブルはやがてはじけたでしょうし、痛いめにもあったでしょう。しかしここまでメッタクソにならずに回避する方法はあったはずです。

外資にやりたい放題にさせない為には、まともに経営して黙らせる以外に無い。そしてこの戦略の為には、従来のビジネスモデルにすがっていたのではダメです。中国やインドと安売り競争したって勝てるわけない。ますますお先真っ暗です。

キャノンの工場は7割比正規社員、偽装請負がバレた際、御手洗は法律が悪いとほざいていました。企業にとっては人件費を切り詰めて、非正規化して労働力として使うのは当たり前、つまり同じ会社は家族、日本的経営は家族と言っていたわけですが、家族じゃなくて、単なる労働力だという事を自白したわけです。

それを正社員、ホワイトカラーのオフィス労働者についても同じ事を適応したいと考えている。株主の構造が外国人に依存しているので、社長としては数字を出していれば、よい経営という事になります。

経団連や御手洗なんかにしてみれば、中国やインドなんかより遥かに高い金を払っているわけだから、これしか存続の道はないという話になってしまっている。

もう加工貿易での産業基盤では先は無いという事が明らかになっているのに、古い成功体験から中々脱却出来ず、新しいビジネスモデルが描けていません。日本的経営と言って来たものを破壊しているわけです。新卒を取って教育をしてファミリーとして苦楽を共にし、繁栄を享受するという事が不可能だと経営者が告白している。

中国のような低コストで加工貿易を請け負う所が出て来ているのに、昔の成功モデルで勝負しようとしている事にそもそも無理があります。アメリカは同じような挑戦を日本から受けて、自らを変えて生き残った。グーグルやヤフーのような若い会社は、かつての日本のようなファミリー的な経営で、夢を育み、再生産されていくような形を担保している。

そしてこの時に金融市場を強化して勝負をするという方向性に変えて来ます。工学や数学を勉強した人間達の就職先が無かったので、金融の世界に行き、金融テクノロジーを生み出し、それを駆使し、投資先を探して金融が大規模化していく事になるわけです。大規模になれば当然副作用も出て来ますが、ゲームのルールを支配する事になるわけです。

戦後の日本も経営者がパージされることによって、新しい若い経営者や企業が育っていったわけです。若い力が戦後の復活を支えた。今は若い力を押さえ吸い取っている状況。老人が支配している大企業に若い人間は労働力として使われるという構造。大都市集中の構造は、個人、支配する人間、企業そのものの年齢構造でもある。

少子化、高齢化と日本の先行きは問題が山積しています。これに対してどういった方向性で舵取りをしていくのかというビックピクチャーが全くありません。短期的な彌縫策ばかり、次の選挙までの対策ばかりです。

本当に未来になって困る世代が真剣に考えないと、どうせその頃にはくたばっている連中が舵取りをしていたのでは無理があります。こういう構造で老人が君臨していたのでは、益々世代間の断絶はより深まっていき、老人は益々尊敬されなくなるでしょう。だから老後が不安で不安でたまらなくなってしまうという負の連鎖になっている。

自業自得ですがこの連鎖を断ち切る為には、未来の為の戦略を練る事であり、若い世代の頭を押さえつける事ではありません。それが尊敬を得て、世代間の溝も埋まり、感情的な安全も確保出来る事につながるのです。尊敬もされず、邪魔者扱いされ、恥知らずと語り継がれても手に入れる安全や生に何の意味があるのでしょう。

それに外資を黒船的に報道するのも間違っています。圧倒的に日本の企業の方が海外の企業を買収しています。その現実を見ないで、買収防止策なんてやっているから、結果的に庶民が苦しい思いをする事になります。日本株が下がれば年金の運用も悪くなりますし、景気が下がって雇用や報酬も減ります。不況になれば潰れる会社も出てくるでしょう。潰れるか?外資に買われるか?の選択となれば、選ぶ余地はないはずです。

外資がまるで悪魔かなにかのように言うのは、まあ実際そういう企業もあるでしょうが、一括りに決めつけるのはよくない言い方です。日本企業だっていろんな会社があります。

それに子供の教育、老人の老後、地方の過疎化、小さな商店の大店舗との競争、中小企業の安い人件費の諸国との競争、様々な分野が競争に叩き込まれています。そういう所は平気な顔して競争に叩き込んでいるのに、なんで力の強い連中だけが真逃れるのでしょう。特に大手メディアなんて完全な独占状態です。そういう連中が自分達の利権温存の為に、庶民の感情を煽って、自分達の都合のいい世論形成に躍起になっているわけです。

そもそも、外資がハゲタカだったのは日本人がバカだったからです。官僚が間抜けだったからです。それを自分達のせいにするわけにはいかないので、外資のせいにしているだけです。誰だっていいものが安ければ買うし、高く売れれば売るでしょう。高くても売ったらもったいないと思えば売りません。それだけの事なのです。外資が悪いとしてもその事を問題にしたってどうにもならない構造に我々は立っているのです。それを閉ざしても上手く行かない。開いて戦略的に向き合っていくしか道がないのです。

失われた10年、日本を長い列車に例えると、我が国は出口の無いトンネルを彷徨っていました。やっと出口を作り出して、先頭車両がトンネルの外に出た所で、株主至上主義だの、格差社会だの、弱者切り捨てだの、大企業ばかり儲けやがってだの、利権を手放したくないステークホルダーに煽られて、出口を埋めてしまいました。

格差というのは問題ではありませんが、その最低ラインが生きて行けないレベルであればこれは手当てしなきゃしょうがない。社会的コストが高くついてしまいます。そういう方々まで自己責任とか言って見捨てているようではどうしようもありません。当たり前ですが出口を埋めたのではそういう方々は絶対に救えませんし、政府にもそんな気はさらさらありません。政治的に利用しているだけです。

簡単な話です。トンネルから出たかったら、先頭車両にそのまま引っ張ってってもらわないと、一般庶民まで景気の良さは実感出来成せん。トンネルの外には出られないのです。後部車両に乗っている一般庶民や中小企業から先にトンネルの外には出られません。先頭車両に乗っている、大企業や大手の銀行から先に出る事は避けられないのです。しかし大手銀行や大企業が出口から外に出ている様を見て、あるいは投資家がガンガン儲けている様を見て、不公平だという気持ちを煽られ、まんまと出口を塞いで旧来の利権構造にすがりたい連中のタクティクスに乗せられ、一緒になって出口をふさいでいるわけです。

もちろん大企業や投資家が全部クリーンだなんて言いません。それなりに狡い事をしている人もいるでしょう。それにあまりにもアメリカンプラットフォームを無自覚に受け入れて、国民に還元する気などさらさらないのではないか?と感じる企業も少なくありません。短期的な逃げ切り野郎もたくさんいます。が、閉じてグズグズしている場合ではない。

一般の我々がそれほど偉そうに人様を断罪出来る立場かと言えばそんな事は無いはずです。労働者というのはダーティーな役割を、経営者やトップに押し付けているから自分はクリーンだと錯覚出来るわけでもあります。資本主義は競争ですから誰でも他人を蹴落としています。それを可視化出来ないような仕組みに守られているから自分はクリーンだと錯覚出来るわけです。

しかし一般の我々は法律に縛られ、税金という義務を課せられ、そこから逸脱すれば制裁を受けます。だから直接ダーティーな事はやりたくたって、合理性計算がまともに出来れば損だとわかりますから、一定の歯止めがかかりやりません。大企業や投資家も市場のルールを守らないとパクられます。守ってないのにパクられない企業や投資家もいますが、基本的にはルールがあるわけです。

しかし政治家及び官僚どもはルールを作ったり平気で変えて来ます。普通企業が客との間に取り決めた約束やルールを、勝手に変更すれば詐欺としてパクられますが、国はおかまいなしでそれを行えるわけです。しかもルールを破っても殆どお咎め無し、表にさえ出て来ませんし、出て来ても泥棒を泥棒仲間が厳しくチェックなんて出来るわけありませんので非常に恣意的なルールの適応を平気の平左で行うわけです。

グローバライゼーションに戦力的に向き合う姿勢が必要なのですが、そこがいっこうに進まない。相変わらずくだらない論点でいつまでもグズグズしている。

今の統治権力は例えば武士であったり貴族であったり、階級に固定されている人間では無い事に一応建前上はなっておりますが、この国では二世三世議員が溢れかえり、半ば世襲制的になっております。完全に固定化されている。

であるのなら、武士のように子供の頃から徹底した思想教育を受けて、骨の髄まで道徳を叩き込まれるという事をやって、ノーブレス・オブリージュのような精神を持ち、下々を自発的な服従によって統治するような崇高さがあればまだ話はわかりますが、そんなものは微塵もありません。1ミリも、ひとかけらもありません。

単なる薄汚い俗物共ばかりです。権力者であるが故に自らの手を汚してでも国民の為に働くという意味での薄汚さではありません。それこそ恥も外聞も無い、人間としては低俗で、下劣で、最も卑しいくだらないクズばかり、こんな連中がノーチェックでのさばっていれば、当然世の中よくなるわけもありません。こんな連中に公を牛耳られていたのでは、お先真っ暗です。官僚だって単に受験勝者に過ぎません。

無念!!つづく!!!