前回の続きです。
昨日、辞任の話が出て来て以降、様々な話をメディアは放火しまくっていますが、小沢さんが会見で散々いったメディア批判は全く届いていないようです。自分が観ていた番組で気になったのは櫻井よしこさんが出ている番組で、彼女が小沢さん的な安全保障をメッタクソにけなしていました。主権の話が置き去りにされているという問題です。彼女の話は理路整然としていて、普通の人では彼女の理論武装に太刀打ち出来ません。全くの正論です。その通り。だけど正論がまかり通らないのが世の中なんだよ。きれい事、潔癖主義がこの国に蔓延しています。
憲法を改憲して、主権の話をキッチリしろという事なんでしょうけれど、安倍のアホが吹き上がって憲法問題に対するアレルギー反応を国民すべてに植え付けてしまった状況で、きれい事を言って、それが実現しなければ意味がない。対米関係を相対化するという事がどれだけ難しいのか考えれば、取るべき選択肢なんてそんなにあるものじゃない。北東アジアが吹き上がらないように、日本が主権を持って主体的に武力行使出来る状況になど出来るわけがない。そういう能力のある政治家なんていない。アメリカの虎の尾を踏まないように、その微妙な舵取りや選択肢を選ぶのは容易な話ではない。ただ闇雲に反対したって難しいし、正論で主権国家としてあるべき姿で安全保障を担保するなんて事も難しい。
日本が自主独立する為には論理的に言って、非武装では絶対に不可能です。理想としては正しいのかもしれませんが論理的には不可能です。重武装化しかない。しかしそれには金がかかるし、前大戦のアレルギーもある。そして国家自体にその舵取りを任せるという事に危険性も感じる。もちろんそこを乗り越えないと主権国家として自立するのは難しいというのは正しいと思いますし、自分の国の事ぐらい自分達で責任取れなくてどうする、とも思います。しかしそれが可能かどうかを考えると非常に難しい舵取りが要求される。それをこの国の戦後満たされて来た空気、国民の民度、政治家の力量を考えると不可能にさえ感じる。
だから少なくとも現時点では戦略的にアメリカと付き合うしかない。だけどアメリカ一国に隷属している状況は回避しないと、日本の国内の軍事以外の安全保障がどんどん底が抜けきってしまっている。これを何とかする為にはきれい事や潔癖主義ではどうにもならない。
このきれい事の潔癖主義というのが日本国内を満たしています。今回のゴタゴタで小沢さんを批判している野党なんか典型です。もうこう言った非武装中立、アメリカから自立という勢力がアメリカ自身のリソースになっている事に気付けって感じです。こういう連中がいるかぎり、日本は絶対にアメリカからは自立出来ない。非武装では恐いとみんな思っているからです。密室密室と騒いでいますが、全部公開したって、何の内容もない話で政治家自身の立ち位置をアピールするような姿をパフォーマンスとして見せられたって、何の役にも立ちません。単なる政治家のアピールにしかならない。密室であったとしてもそれが国民益になる為の手打ちならば、そんな事は国民が知らなくたって別に構わないのです。それにその構造に寄生している野党も、民主党内のそっちよりの連中も国民不在とか密室談合とか、放火しまくって自分達の潔癖さを主張している。
だいたい何でも反対のバカ野党の連中は勝手にやってろと思いますが、民主党は小沢さんが党首になる前、瀕死の重体だった事を忘れてるんじゃないの?って感じです。誰がその状況を救って、参議院選で大勝をおさめる流れを作ったのかよく考えやがれ、と思います。困った時だけ担ぎ上げて、小沢さんのやりたい事には反対する。一人で決めれば独断だ、みんなで決めれば絶対反対、だったら党首になんて担ぎ上げるんじゃねぇよって感じです。それじゃまるっきり傀儡、そんな状況を小沢さんがよしとするわけねぇだろ、空気読め。
実際問題、前回の参院選だって自民党のアホさ加減に嫌気がさしたわけで、野党が大勝したとは言え、左の政党が票を伸ばしたわけでもなんでもありません。そういう理想論的な空論より、まだ小沢民主の方が現実路線で舵取り出来そうだと思っていたから、民主党の票が伸びたという部分もあったのではないかと思います。そういう現実を全く理解していない。まあ民主以外の野党は民主党ではないのですから勝手にしていればいいと思いますが、民主党の中で小沢路線に反対している連中は、自分達が旗印に掲げた御大将のやりたい事ぐらい理解しろという思いでいっぱいです。旗印に利用するだけ利用して、選挙で勝ったら後は用無しというのでは、小沢さんはかつてキング・メーカーだった時に何て言っていたか考えろって話です。本当に言ったのかどうかは知りませんが、「御輿は軽くてバカがいい」と宮沢を総理にした男ですよ。そういう人間がバカで軽い御輿として担ぎ上げられて、満足するわけねぇだろって話です。
小泉は郵政民営化というのをずっと旗印にして総裁選を戦って来た、そしてその変人を自民党は危機に瀕して担ぎ上げた、担ぎ上げたのに、担ぎ上げられた本人が言っている意見は聞きませんという状況に怒り、彼は憲法違反の疑いのある衆議院解散総選挙に持ち込み、まんまと彼のやりたい事が出来る状況を作り上げた。小沢さんはその事を散々批判して来た。自分もかつて同じ事をしていたのですが。そして自分が同じような立場に立たされた。しかし彼の言っている安全保障の原理原則という話は、郵政なんてくだらない話とは全然違う。そしたら彼が取るべき方法は自分に反対した人間を切るという事を否定して来たわけだから、民主主義として民主党の他の議員の意見を受け入れるしかない。受け入れるという事は自分のやりたい事は出来ないし、責任のある政党としてその役割を担えない。政治家の役割は国民の為に働くという一点です。それが第一で、政局なんて話は二の次です。それを考えれば取るべき選択肢は辞めるしかないと考えたってしょうがない部分もあります。
小沢さんの最近の、特にISAFの問題発言をした後から感じていた事ですが、ちょっと危うい感じがしました。安倍的な孤立に陥っているのではないかと感じたからです。今の福田総理や小泉さんが総理だった時と比べると、安倍さんは非常に危うかった。何か問題が生じたとき、真っ先に安倍さんが矢面に立っていた。そういう時に閣僚が矢面に立って、いったんクッションになってから、様子を伺うという事が無かった。例えば今回の小沢さん辞任に対して、まず自民党は町村や伊吹あたりが、それについて意見を言う、ほかの閣僚が意見を言う、他の野党や当の民主党自身の見解が世の中に出てくる、そして最後に福田総理が出て来て、たいした意見ではありませんが、やっと見解をボソっと言う。それはちょっと寛容さがあったり、さりげなく自民党には責任は無いよという事も盛り込みながら、何でも反対野党に対する嫌みじゃない程度のちょっとした批判にもなっている。そういうのに簡単にメディアや国民は引っかかる。
小泉さんの時なんかもそうでした。例えば田中眞紀子が外相を更迭される。まず田中眞紀子が泣いている。メディアは一斉に田中眞紀子擁護、国民も情緒を煽られそこに迎合する。ちょっと時間をおいて、福田官房長官が会見を開き、影の外務大臣なんて事を言われると、あくまでも影ですから、なんてさらっとかわす。批判の波もある程度おさまってくると、小泉が出て来て、女の涙はなんとやらとボソっと一見何の関係もないような話でさらりとかわす。何らかの不祥事があったはずなのに、その事を誰も言わず、総理大臣までもがその事を上手くかわす事によって、庇っているような印象操作さえ働いてしまう。
同じような構造で例えばほかの閣僚がクッションになったり、秘書官の飯島が会見を開いたりして、一番の責任者である、総理大臣が出て来た頃にはだいたいどういう経緯でその問題が起こり、どうしてそういう風に処理されたのかというのが、だいたいメディアのアホな報道や、関係者のリークを垂れ流す事によって、国民は知ってしまっている。加熱して並列化してしまった情報を、ちょっと本質とはズレたような一言二言で核心を言わずに煙に巻いてしまう。善いか悪いかは別として、それが安倍さんの時には全く無くなっていた。
何か問題が起こると、肝腎の閣僚達や側近はみんな逃げてしまい、クッションとなる前に、真っ先に安倍さんが矢面に立たされて、非難や批判を浴び、ムキになってそれに答えてしまう。それをメディアが面白おかしく伝え、人気が落ちていく。閣僚はそんな話は聞いてないとか、総理大臣の意見を真っ正面から否定はしなくとも、メディアの作った空気に迎合して、己の保身に走ってしまう。
それと全く同じ構造が、小沢民主の小沢さんの最近の立ち位置に見て取れる事が出来ました。ISAFなんて厄介な話題を全然真意も伝わらず、戦争には関わりたくないという国民の感情にさおさすメディアの報道で沸騰している所に、真っ先に小沢さんが矢面に立ってしまう。民主党内の意見が割れているという事ばかり、面白おかしく伝えられる。まわりが旗頭を守るという事より己の保身に走ってしまう。確かに自民党の議員より相対的に能力も無いし、選挙で厳しい局面に立たされている人々ばかりなのは理解出来ますが、安倍が自滅していった同じ病癖を民主党も抱えているように見えます。
安倍が自業自得だったのと同じように、もちろん小沢さんにも原因があるでしょう。あの人はそもそも説明をしなさすぎます。もちろん党内では多少違うのかもしれませんし、民主党の議員もそこを擁護し、小沢さんは変わった的な言い方もありますが、勘違いされる事に対して小沢さんは説明が足りないように見えてしまいます。議員なんだからそんな事いちいち言わなくてもわかるだろと思ってらっしゃるのかもしれませんし、バカなメディアに揚げ足取られるのもかったるいと思っているのかもしれません。
しかし大部分の国民というのはそういう馬鹿なメディアに踊らされて右往左往しているわけです。大騒ぎした小沢発言だって、まともに取り上げていた大手メディアは皆無です。どんな理念を持っていても伝えなければ絵に描いた餅になってしまいます。それに簡単に説明出来る事ではないのは理解出来ますが、であればあるほど国民はわかりやすさを求め、バカメディアの煽動に乗せられてしまいます。
メディアも面白おかしく視聴率が取れればいいのでしょうけれど、ポピュリズムにさおさし、単に無責任と切って捨てる。それに煽られ腐った感受性で流される国民もいっぱいいる。きれい事や潔癖主義というのは正しいか、正しくないか、と言えば理想としては正しいのだろうとおもいますが、実際大人であるのなら、きれい事や理想では上手くいかないという事を知っているはずですし、必ず手を汚しているはずです。そこを見ないで、幼児的な潔癖主義からはいい加減に卒業できんもんかとガッカリします。メディアのアホな報道に煽られる状況で結局誰が利益を貪っているのか考えろって感じです。わかりやすさを求めて薄っぺらな何の中身も無いバカな国会議員を増産している現実に気付かないと、本当にこの国はどうにもならなくなってしまいます。
やっと自民党は幼児的な潔癖主義から脱却して、福田体制となり、出来ない事に拳を振り上げるという構造から脱皮しました。もちろん問題は沢山ありますし薄汚い構造は相変わらずです。しかし少なくともわかりやすさを利用して情緒的に吹き上がり国民感情を吸い上げると言う、最悪のポピュリズム状態からは多少抜け出した感があります。そこに対抗すべき野党が相変わらず幼児的な潔癖性のままであるのなら、政権交代など不可能ですし、仮に起こっても、かつて社会党が政権を取った時の悪夢のような無能ぶりを発揮して、国民が絶望し民主党が終わる可能性が大です。
悪夢のような社会党が政権を取り、自民が下野した時ですら、政官の癒着が多少断ち切れて、風通しが良くなるという効力は間違いなくありましたから、そうであっても政権交代は必要でしょう。でもそのたった一回の政権交代の為に民主党がくたばってしまうのなら、その後また自民党が長期政権を担い、構造が腐っていくのは避けられません。自民党に問題があるとかそういう事ではありません。もちろん彼らに問題はありますが、政治家が危機感も無く政治を運営していける構造がシステムを腐らせるのです。いつでも政権交代が起こりかねないという危機感が、政治家や役人に国民益の為という舵取りをさせる為には絶対に必要です。小沢さんの後釜が誰になるのかは知りませんが、そういう危機感を政治家に持たせるという構造を構築するという希望からは一歩後退してしまったように見えます。
小沢さん自身の問題ももちろんありますが、彼の無責任さをただ単に追求して、どうしてそうなったのかを思考停止して、幼児的な潔癖主義から脱却出来なければ、この国にはもう希望もクソもありません。メディアはどうにもなりませんが、民主党の議員にはその事を自覚してもらいたいもんだとつくづく思います。
やっぱり辞めない的な報道もされていてどうなるのかわかりませんし、政界再編が必要だとは思いますが、その流れに一気に行くような空気も感じられない。潔癖主義的な思考停止から脱却出来る日が果たして来るのか考えると希望は果てしなく乏しいのですが、それでも世の中は動いていくわけです。バカメディアいい加減にしろ!!という事で今日はこれにて。
昨日、辞任の話が出て来て以降、様々な話をメディアは放火しまくっていますが、小沢さんが会見で散々いったメディア批判は全く届いていないようです。自分が観ていた番組で気になったのは櫻井よしこさんが出ている番組で、彼女が小沢さん的な安全保障をメッタクソにけなしていました。主権の話が置き去りにされているという問題です。彼女の話は理路整然としていて、普通の人では彼女の理論武装に太刀打ち出来ません。全くの正論です。その通り。だけど正論がまかり通らないのが世の中なんだよ。きれい事、潔癖主義がこの国に蔓延しています。
憲法を改憲して、主権の話をキッチリしろという事なんでしょうけれど、安倍のアホが吹き上がって憲法問題に対するアレルギー反応を国民すべてに植え付けてしまった状況で、きれい事を言って、それが実現しなければ意味がない。対米関係を相対化するという事がどれだけ難しいのか考えれば、取るべき選択肢なんてそんなにあるものじゃない。北東アジアが吹き上がらないように、日本が主権を持って主体的に武力行使出来る状況になど出来るわけがない。そういう能力のある政治家なんていない。アメリカの虎の尾を踏まないように、その微妙な舵取りや選択肢を選ぶのは容易な話ではない。ただ闇雲に反対したって難しいし、正論で主権国家としてあるべき姿で安全保障を担保するなんて事も難しい。
日本が自主独立する為には論理的に言って、非武装では絶対に不可能です。理想としては正しいのかもしれませんが論理的には不可能です。重武装化しかない。しかしそれには金がかかるし、前大戦のアレルギーもある。そして国家自体にその舵取りを任せるという事に危険性も感じる。もちろんそこを乗り越えないと主権国家として自立するのは難しいというのは正しいと思いますし、自分の国の事ぐらい自分達で責任取れなくてどうする、とも思います。しかしそれが可能かどうかを考えると非常に難しい舵取りが要求される。それをこの国の戦後満たされて来た空気、国民の民度、政治家の力量を考えると不可能にさえ感じる。
だから少なくとも現時点では戦略的にアメリカと付き合うしかない。だけどアメリカ一国に隷属している状況は回避しないと、日本の国内の軍事以外の安全保障がどんどん底が抜けきってしまっている。これを何とかする為にはきれい事や潔癖主義ではどうにもならない。
このきれい事の潔癖主義というのが日本国内を満たしています。今回のゴタゴタで小沢さんを批判している野党なんか典型です。もうこう言った非武装中立、アメリカから自立という勢力がアメリカ自身のリソースになっている事に気付けって感じです。こういう連中がいるかぎり、日本は絶対にアメリカからは自立出来ない。非武装では恐いとみんな思っているからです。密室密室と騒いでいますが、全部公開したって、何の内容もない話で政治家自身の立ち位置をアピールするような姿をパフォーマンスとして見せられたって、何の役にも立ちません。単なる政治家のアピールにしかならない。密室であったとしてもそれが国民益になる為の手打ちならば、そんな事は国民が知らなくたって別に構わないのです。それにその構造に寄生している野党も、民主党内のそっちよりの連中も国民不在とか密室談合とか、放火しまくって自分達の潔癖さを主張している。
だいたい何でも反対のバカ野党の連中は勝手にやってろと思いますが、民主党は小沢さんが党首になる前、瀕死の重体だった事を忘れてるんじゃないの?って感じです。誰がその状況を救って、参議院選で大勝をおさめる流れを作ったのかよく考えやがれ、と思います。困った時だけ担ぎ上げて、小沢さんのやりたい事には反対する。一人で決めれば独断だ、みんなで決めれば絶対反対、だったら党首になんて担ぎ上げるんじゃねぇよって感じです。それじゃまるっきり傀儡、そんな状況を小沢さんがよしとするわけねぇだろ、空気読め。
実際問題、前回の参院選だって自民党のアホさ加減に嫌気がさしたわけで、野党が大勝したとは言え、左の政党が票を伸ばしたわけでもなんでもありません。そういう理想論的な空論より、まだ小沢民主の方が現実路線で舵取り出来そうだと思っていたから、民主党の票が伸びたという部分もあったのではないかと思います。そういう現実を全く理解していない。まあ民主以外の野党は民主党ではないのですから勝手にしていればいいと思いますが、民主党の中で小沢路線に反対している連中は、自分達が旗印に掲げた御大将のやりたい事ぐらい理解しろという思いでいっぱいです。旗印に利用するだけ利用して、選挙で勝ったら後は用無しというのでは、小沢さんはかつてキング・メーカーだった時に何て言っていたか考えろって話です。本当に言ったのかどうかは知りませんが、「御輿は軽くてバカがいい」と宮沢を総理にした男ですよ。そういう人間がバカで軽い御輿として担ぎ上げられて、満足するわけねぇだろって話です。
小泉は郵政民営化というのをずっと旗印にして総裁選を戦って来た、そしてその変人を自民党は危機に瀕して担ぎ上げた、担ぎ上げたのに、担ぎ上げられた本人が言っている意見は聞きませんという状況に怒り、彼は憲法違反の疑いのある衆議院解散総選挙に持ち込み、まんまと彼のやりたい事が出来る状況を作り上げた。小沢さんはその事を散々批判して来た。自分もかつて同じ事をしていたのですが。そして自分が同じような立場に立たされた。しかし彼の言っている安全保障の原理原則という話は、郵政なんてくだらない話とは全然違う。そしたら彼が取るべき方法は自分に反対した人間を切るという事を否定して来たわけだから、民主主義として民主党の他の議員の意見を受け入れるしかない。受け入れるという事は自分のやりたい事は出来ないし、責任のある政党としてその役割を担えない。政治家の役割は国民の為に働くという一点です。それが第一で、政局なんて話は二の次です。それを考えれば取るべき選択肢は辞めるしかないと考えたってしょうがない部分もあります。
小沢さんの最近の、特にISAFの問題発言をした後から感じていた事ですが、ちょっと危うい感じがしました。安倍的な孤立に陥っているのではないかと感じたからです。今の福田総理や小泉さんが総理だった時と比べると、安倍さんは非常に危うかった。何か問題が生じたとき、真っ先に安倍さんが矢面に立っていた。そういう時に閣僚が矢面に立って、いったんクッションになってから、様子を伺うという事が無かった。例えば今回の小沢さん辞任に対して、まず自民党は町村や伊吹あたりが、それについて意見を言う、ほかの閣僚が意見を言う、他の野党や当の民主党自身の見解が世の中に出てくる、そして最後に福田総理が出て来て、たいした意見ではありませんが、やっと見解をボソっと言う。それはちょっと寛容さがあったり、さりげなく自民党には責任は無いよという事も盛り込みながら、何でも反対野党に対する嫌みじゃない程度のちょっとした批判にもなっている。そういうのに簡単にメディアや国民は引っかかる。
小泉さんの時なんかもそうでした。例えば田中眞紀子が外相を更迭される。まず田中眞紀子が泣いている。メディアは一斉に田中眞紀子擁護、国民も情緒を煽られそこに迎合する。ちょっと時間をおいて、福田官房長官が会見を開き、影の外務大臣なんて事を言われると、あくまでも影ですから、なんてさらっとかわす。批判の波もある程度おさまってくると、小泉が出て来て、女の涙はなんとやらとボソっと一見何の関係もないような話でさらりとかわす。何らかの不祥事があったはずなのに、その事を誰も言わず、総理大臣までもがその事を上手くかわす事によって、庇っているような印象操作さえ働いてしまう。
同じような構造で例えばほかの閣僚がクッションになったり、秘書官の飯島が会見を開いたりして、一番の責任者である、総理大臣が出て来た頃にはだいたいどういう経緯でその問題が起こり、どうしてそういう風に処理されたのかというのが、だいたいメディアのアホな報道や、関係者のリークを垂れ流す事によって、国民は知ってしまっている。加熱して並列化してしまった情報を、ちょっと本質とはズレたような一言二言で核心を言わずに煙に巻いてしまう。善いか悪いかは別として、それが安倍さんの時には全く無くなっていた。
何か問題が起こると、肝腎の閣僚達や側近はみんな逃げてしまい、クッションとなる前に、真っ先に安倍さんが矢面に立たされて、非難や批判を浴び、ムキになってそれに答えてしまう。それをメディアが面白おかしく伝え、人気が落ちていく。閣僚はそんな話は聞いてないとか、総理大臣の意見を真っ正面から否定はしなくとも、メディアの作った空気に迎合して、己の保身に走ってしまう。
それと全く同じ構造が、小沢民主の小沢さんの最近の立ち位置に見て取れる事が出来ました。ISAFなんて厄介な話題を全然真意も伝わらず、戦争には関わりたくないという国民の感情にさおさすメディアの報道で沸騰している所に、真っ先に小沢さんが矢面に立ってしまう。民主党内の意見が割れているという事ばかり、面白おかしく伝えられる。まわりが旗頭を守るという事より己の保身に走ってしまう。確かに自民党の議員より相対的に能力も無いし、選挙で厳しい局面に立たされている人々ばかりなのは理解出来ますが、安倍が自滅していった同じ病癖を民主党も抱えているように見えます。
安倍が自業自得だったのと同じように、もちろん小沢さんにも原因があるでしょう。あの人はそもそも説明をしなさすぎます。もちろん党内では多少違うのかもしれませんし、民主党の議員もそこを擁護し、小沢さんは変わった的な言い方もありますが、勘違いされる事に対して小沢さんは説明が足りないように見えてしまいます。議員なんだからそんな事いちいち言わなくてもわかるだろと思ってらっしゃるのかもしれませんし、バカなメディアに揚げ足取られるのもかったるいと思っているのかもしれません。
しかし大部分の国民というのはそういう馬鹿なメディアに踊らされて右往左往しているわけです。大騒ぎした小沢発言だって、まともに取り上げていた大手メディアは皆無です。どんな理念を持っていても伝えなければ絵に描いた餅になってしまいます。それに簡単に説明出来る事ではないのは理解出来ますが、であればあるほど国民はわかりやすさを求め、バカメディアの煽動に乗せられてしまいます。
メディアも面白おかしく視聴率が取れればいいのでしょうけれど、ポピュリズムにさおさし、単に無責任と切って捨てる。それに煽られ腐った感受性で流される国民もいっぱいいる。きれい事や潔癖主義というのは正しいか、正しくないか、と言えば理想としては正しいのだろうとおもいますが、実際大人であるのなら、きれい事や理想では上手くいかないという事を知っているはずですし、必ず手を汚しているはずです。そこを見ないで、幼児的な潔癖主義からはいい加減に卒業できんもんかとガッカリします。メディアのアホな報道に煽られる状況で結局誰が利益を貪っているのか考えろって感じです。わかりやすさを求めて薄っぺらな何の中身も無いバカな国会議員を増産している現実に気付かないと、本当にこの国はどうにもならなくなってしまいます。
やっと自民党は幼児的な潔癖主義から脱却して、福田体制となり、出来ない事に拳を振り上げるという構造から脱皮しました。もちろん問題は沢山ありますし薄汚い構造は相変わらずです。しかし少なくともわかりやすさを利用して情緒的に吹き上がり国民感情を吸い上げると言う、最悪のポピュリズム状態からは多少抜け出した感があります。そこに対抗すべき野党が相変わらず幼児的な潔癖性のままであるのなら、政権交代など不可能ですし、仮に起こっても、かつて社会党が政権を取った時の悪夢のような無能ぶりを発揮して、国民が絶望し民主党が終わる可能性が大です。
悪夢のような社会党が政権を取り、自民が下野した時ですら、政官の癒着が多少断ち切れて、風通しが良くなるという効力は間違いなくありましたから、そうであっても政権交代は必要でしょう。でもそのたった一回の政権交代の為に民主党がくたばってしまうのなら、その後また自民党が長期政権を担い、構造が腐っていくのは避けられません。自民党に問題があるとかそういう事ではありません。もちろん彼らに問題はありますが、政治家が危機感も無く政治を運営していける構造がシステムを腐らせるのです。いつでも政権交代が起こりかねないという危機感が、政治家や役人に国民益の為という舵取りをさせる為には絶対に必要です。小沢さんの後釜が誰になるのかは知りませんが、そういう危機感を政治家に持たせるという構造を構築するという希望からは一歩後退してしまったように見えます。
小沢さん自身の問題ももちろんありますが、彼の無責任さをただ単に追求して、どうしてそうなったのかを思考停止して、幼児的な潔癖主義から脱却出来なければ、この国にはもう希望もクソもありません。メディアはどうにもなりませんが、民主党の議員にはその事を自覚してもらいたいもんだとつくづく思います。
やっぱり辞めない的な報道もされていてどうなるのかわかりませんし、政界再編が必要だとは思いますが、その流れに一気に行くような空気も感じられない。潔癖主義的な思考停止から脱却出来る日が果たして来るのか考えると希望は果てしなく乏しいのですが、それでも世の中は動いていくわけです。バカメディアいい加減にしろ!!という事で今日はこれにて。