ちょっと前の総理大臣辞任劇もビックリしましたが、今回の小沢さんの辞任騒動はそれ以上にビックリ、そして大変残念な気持ちです。

この問題は今騒がれている、守屋元次官の背後に隠れている防衛利権、GEとの関係が、ひょっとすると表面化してくるかもしれません。検察はすでに内偵捜査を行っていると言います。守屋というのはそもそも旧経世会が握っていた防衛利権を旧清和会側に引きはがす為に小泉元首相当時に番頭役として任命されていたわけです。山田洋行というのも元々、金丸以降、旧経世会との人脈があったわけで、そこにひょっとすると小沢さんも一枚噛んでいた可能性があります。実際そういう噂もあがって来ている。

小泉安倍路線というのがポシャって、今バックフラッシュが起こっています。それは防衛利権だけではなく、例えば教科書問題などもそうです。福田総理も元清和政策研究会、町村派ですが、現在は一応無派閥。だからこれが旧清和会側の利権の闇を暴くのか、それとも旧経世会のそれに突っ込んでいくのか定かではありませんが、第二のロッキードになる可能性を秘めています。

現在の福田政権というのは媚米だった前政権から比べると、党四役を筆頭として媚中派が占め舵を切り替えているようにも見えますので、当然アメリカ側からのリークがあがってくる、もちろん民主党が次期政権を握る可能性があるという事にヘッジしてという部分もあるでしょう。

だから守屋の問題もゴルフ接待何て言うどうでもいい話ではなく、根本的な日本ミライズとGEとの関係なんかも表に出て来ているわけです。そこに乗っかって突っ込むという事は当然アメリカの後ろ盾があるわけで、小沢さんは対米関係を相対化しろという路線を打ち出していますので、根本的な所で福田路線と一部共闘出来る部分もあるし、ひょっとするとその闇をひっくり返されると小沢さん自身の問題に跳ね返ってくる可能性もあります。だからこの闇が暴かれると困る事になる、という事があるのかもしれません。

あくまでも憶測なのでわかりませんが、ひょっとするとそれが辞任の引き金になっている可能性もあるので、現在メディアで伝えられているような文脈で語っても実は意味がない可能性もあります。しかし現状ではそれはわかりませんし、推測の域を出ませんので、これらはわきにおいて書きます。それでは始めます。

安倍さんが辞めちゃった時、ちょっと突然すぎてビックリしましたし、今回の辞任騒動もビックリ仰天、そりゃないぜセニョールという感じです。メディアも安倍同様無責任な小沢という路線で叩いています。

確かに安倍さんが辞めちゃったのと同様、無責任な感じはします。理由はどうあれ。しかし何で彼が辞めねばならなくなったのかという事を考えると、安倍から福田の流れとは逆の流れで辞任している感じがするのです。

安倍から福田の流れは潔癖主義的な空疎なべき論ではなく、薄汚さ全開ですが政治家としてこの構造で出来る事を実行する重心の低い思考パターン。

逆に小沢さんの辞任劇というのは、現状の民主党の力量を考え、そして国民益の為に出来る事は前に進めるべきだ、という一見薄汚い密室談合政治に見えますが出来ない事を空疎に叫ぶのではなく、出来る事は自民党と組んででもやるべきで、それが国民益になるはずだという姿勢に対して、その表面的な薄汚さに幼児的に潔癖主義で反応してギャーコラ吹き上がっているように見える。

国民にはそっちの方が人気があるのかもしれませんが、実際役人や政治家に吹き上がっていても結局国民が一番痛い目にあってしまっている現状を考えれば、もちろん腐敗した構造に切り込む事は重要ですが、出来ない事をきれい事で叫んで、結果的に国民を傷つけているようでは本末転倒です。

自分は小沢さんも民主党も応援しているわけではありませんが、政権交代が普通に起こる状況というのが、現状のこの国の閉塞感を打破する為には是非とも必要だと考えていますので、基本的に政治家なんて、そもそもロクなもんじゃないし余計なことするなと思っておりますが、その一点においてのみ、民主党を支持せざるを得ないと思っておりました。

民主党自体にも相当問題も多く、果たして政権を担えるのかと思っておりましたが、小沢さんがまとめるようになってから、いろいろ賛否両論ありましたが、やっとなんとか政権交代という状況が実現可能な雰囲気になって来ましたので、そこに非常に期待をしていました。

ですから今回のこの騒動、どのように着地するのかまだわかりませんが、非常に残念な気分であります。

福田総理との密室協議に対してあれこれ批判を浴びせられ、嫌になって辞めちゃった的な言われ方がされています。密室、国民不在と言うけれど、どんな話をしていたのか、あくまでメディアが報道していることしか知りませんが、現状の政治的な停滞を打破する為に、与党が民主案を丸呑みすると言っているのなら、当然ですが民主党のやりたい事が出来るわけですから、それが国民益になるのであればほかに選択肢も無いのは確かです。それでは選挙で勝てない、という観点での反対であれば、これこそ国民不在です。国民の生活の為に有益な話であれば、それを模索するのが政治家の勤めです。政治的な停滞は何一つ物事は前に進みません。

個人的な感覚で言うと、与党と連立なんてとんでもない話だと思いますし、なし崩し的に民主を引きずり込む事で、与党の汚点の責任を分担し、所謂福田政権の抱きつきクリンチ戦略にみすみす乗せられてしまうのではないか?という懸念は感じます。現状の福田政権というのは官僚利権に切り込む姿勢は全くありませんし、そういう腐りきった構造を温存させたまま、消費税を国民から吸い上げようとさえしていますので、冗談じゃないという気持ちでいっぱいです。その前にやる事やりやがれと思います。

そして、二大政党が連立という状況は民主主義の危機に値するような危ない発想だと考えます。しかしその事をちょっとわきにおいて考えますと、だから何でもかんでも対立して、一歩も前に進めない状況というのも、確かに現状で与党や役人が作り上げて来た構造が見えているわけだからそこを突き崩せ、とは思いますが、国民益にとっては不幸な状況には違いありません。そんな事はとっとと片付けて、諸問題にさっさと対応しやがれ、という思いも間違いなくあるわけです。

そういう気分を利権を守りたいクソ役人や薄汚い利権政治家のゴミどもが吸い上げて、現状ではバックフラッシュが起こっているわけで、福田が総理になれば予想出来た事とは言え、そういう構造は腹が立つを通り越して、もはやアホらしくなって来ますが、それはムカつくけれど、実際の国民生活に根ざした政治をさっさとやってほしいと言う事を考えれば、民主党の案、しかも小沢さんのかねてから主張していた、自衛隊のあり方、安全保障のあり方を、丸呑みするとまで与党が譲歩しているわけですから、パーシャル連合的な案というのも理解出来ない話じゃありません。

ただ民主党案を与党が丸呑みしてくれると言う、恩恵は受けながら、与党の意見には一歩も譲歩は見せず、ちょっとでも気に食わなければ全部反対というのでは、ガキじゃないんだから筋は通りません。だから民主の案を丸呑みするという恩恵を受けるという事は、与党の言い分もそれなりに聞かねば筋は立たないと考えるのは大人であればクリアカットなソリューションではありませんがしょうがない。政治はきれい事やってんじゃないからです。そう思った小沢さんは大人としてはまともな感覚の持ち主です。

実際問題安倍的な拭き上がりで政権の舵取りをしたって上手くいくわけもないし、幼児的な潔癖主義で吹き上がるより、国民の益になる事を是々非々で対応していくのが政治家のあるべき姿です。

それをメディアも他の野党もピーチクパーチクうるせぇよ、って感じです。確かに小沢さんが辞めちゃった事について、無責任だと思うのはしょうがない。反対されようがなんだろうが、小沢さんには小沢さんの考えを通す努力をしてほしかった。あまりにもあっさり、諦めるには早すぎる気はします。

しかし小沢さんがなぜ辞めなければならない矢面に立ってしまったのかよく考えれば、無責任にただ反対という状況でいられるほどの小規模野党では民主党はもはやない。参議院では民主党が実際に実権を握っているわけです。停滞させているのは与党だけでなく、民主党の責任でもあるわけです。政権交代がベストだとは思いますが、それだって確実な話ではないわけで、いつになるかもわからない。そのボールは与党が握っている、それまで国会を空転させているという事が、どれだけ無駄かちょっと考えれば誰にでもわかる。

つづく!!