ゴア氏に「不都合な判決」=出演映画に9つの科学的誤り-英裁判所
10月12日0時0分配信 時事通信

 【ロンドン11日時事】11日付の英各紙によると、同国高等法院は10日、ゴア前米副大統領が出演した地球温暖化を警告する映画「不都合な真実」に科学的な誤りがあるとして、学校で上映する際には適切な説明を加えるよう求めた。
 同法院は(1)映画で「近い将来、氷が解けて海抜は最大20フィート上昇する」とされているが、これは数1000年ないしもっと後の話(2)「キリマンジャロの雪が解けたのは、地球温暖化による」とあるが、科学的に断定できない-など9つの誤りを指摘。学校での上映禁止要求は退けたものの、上映の際には生徒に対し「偏りがある」ことを注意喚起するよう促した。 

ゴア氏の映画「不都合な真実」、英裁判所が是正措置要求
10月12日0時13分配信 読売新聞

 【ロンドン=森千春】英高等法院は10日、アル・ゴア前米副大統領が地球温暖化について警告した映画「不都合な真実」について、政治的に偏向し、部分的に誤りがあるとして、学校での上映に際して是正措置をとるよう求める判決を下した。

 判決言い渡しで裁判官は、グリーンランドを覆う氷が溶けて「近い将来に」水面が7メートル上昇するかもしれないというくだりは、「科学的な常識から逸脱している」と指摘。地球温暖化でアフリカ最高峰キリマンジャロの雪が後退しているという主張も科学的裏付けがないとの判断を示した。ただ、「地球温暖化が人為的な原因で起きている」という全体のメッセージについては、妥当だと認めた。

以上引用


・・・・・何を今更という感じです。

世間ではノーベル平和賞にアル・ゴア氏とIPCC(気候変動に関する政府間パネル)に決まったと報道されております。環境保護にとってはエポック・メイキングな風が吹いております。これだけ環境問題に対しての意識が世間的に広まったのですから、アル・ゴア氏の言説は相当の影響力がありました。彼の果たした啓蒙は見事に世界を魅了しました。ですから彼に対する評価は妥当なものだとも思っています。しかしそれをわきにおいて書きますので誤解のなきように。

権威主義に弱いのが世の常ですが、トレンドがある一定のピークを示すと、必ず逆バネが働くのも世の常。

この話題については以前このブログでも書きましたが、あくまでも一つの仮説です。ですからアル・ゴア氏のこの映画は一種のプロパガンダ、フィンガー・ポインティングにすぎません。この映画が公開された当初から、例えばキリマンジャロの問題などは相当疑義があったわけで、おそらくアル・ゴアはあえてわざと使っている感がありました。

以前に書いた不都合な真実の感想です

以前に書いた環境問題についてのエントリーです。

ついでにダーウィンの悪夢について

もういっちょダーウィンの悪夢の続きです

ドキュメンタリーというのは嘘を描く事は出来ませんが、ある立ち位置からの一つの視座にすぎませんし、特にこの映画は不都合な真実に取って都合のいい真実ばかりを恣意的に集めたものにすぎません。しかもそれは単なる仮説にすぎないものでもある。アメリカの最近のドキュメンタリーはムーアの映画もそうですがこの手のものが増えています。日本もそれに追従している。

予防原則の観点から温暖化にコミットする事は重要です。仮説だからといって放っておくとなると、仮に真実であった場合、取り返しのつかない問題だからです。

しかし多くの人々は無関心。それに仮説だけどコミットしましょうなんて温い言い方で、簡単に便利さの追求を止められるほど、人間は賢くありませんし、特に老い先短い今の世の中を動かしている世代に取っては、どっち道死んだ後の話。

そんな事より、目先の年金問題だの格差是正の方が切実に決まっています。自分が死んだ後の事はその時の世代が何とかしろというのが、大方の本音でしょうし、現にこの国では、総理大臣である福田氏でさえ、そういう事を平気でいいます。自分はもう年寄りだから、未来の事は若い世代が考えてくれ的な物言いです。散々未来を借金まみれにした世代がよく言ったもんです。こういう恥知らずな連中が結構沢山いるのも事実。だったら権力の座にいて逃げ切り的な振る舞いをせめて止めてくれればまだ救いもありますが、全く手放すようなかけらも感じられない。

だからと言ってその下の世代だって、似たようなもんです。50年後、ましてや100年後の未来の話となれば、しかも仮説だとなると、それより今だぜ、と思うのも当然です。何より逃げ切り世代を見て、成長しているわけですから、似たような思考に落ち着くのも仕方ありません。鳶が鷹を生まないのです。蛙の子は蛙という事です。

そういう無関心という名のマインドは多かれ少なかれ本音の所ではこの国だけの問題ではないでしょう。そういう状況である程度動員を得るためには、人々の不安を煽り、明確な敵やビジョンを見せ、世論を煽動しなければ世の中は簡単に動かないし、それによってある程度の経済効果もなければ、経済面での支援も厳しい。だからあのようなプロパガンダにしたくなってしまう理由は理解出来ます。

続きます!!

不都合な真実/アル・ゴア

¥2,940
Amazon.co.jp

不都合な真実 ECO入門編 地球温暖化の危機/アル ゴア

¥1,260
Amazon.co.jp

不都合な真実 スペシャル・コレクターズ・エディション

¥3,138
Amazon.co.jp