時をかける少女 限定版

¥8,190
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時をかける少女 通常版

¥3,859
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ここ最近で観た映画の中でダントツに面白く、ぶっちぎりでナンバーワンの作品を見ました。しかも邦画であり、尚かつアニメーションです。自分はアニメーション作品だからと言って偏見などはありません。宮崎アニメはあまり好きではありませんが、ファーストガンダム世代ですし、押井守さんの作品も大好きですし、庵野作品も一通り観ましたし、ドラえもんの映画は好きじゃないですが、テレビは大好きでしたし、声優が変わった今でもたまに観てしまったりしますし。
まあでも、あまり詳しいとは言えないと思いますが、いい映画という評判があれば、まあ限度はありますが、比較的分け隔てなく観る方だと思います。しかしこの作品のようなタイプの映画で、しかも時をかける少女って、原田知世かよという世代でもあるので、評判がいいのは知っていましたが、さすがに戸惑いながら、あまり期待せず観ました。
ところがどっこい、凄い、面白すぎる、先の展開が全く読めない素晴らしい脚本と、切なく心が揺さぶられる演出と、清々しい爽やかさ、魂を引っこ抜かれて異次元に放り出されたような驚き、久しぶりに泣きそうになりました。参りました素晴らしい作品をありがとうございますという感じです。
当たり前だと思っている事や、何気ない事も、それが手が届かない状態にならないとそのありがたみに人は気付く事が出来ません。しかも気付いた時にはもう手遅れだったりします。
後悔先に立たずというやつです。後の祭りってやつです。時間というのを流れる川とするなら、人はその流れに身を任せながら生きています。流れは激しい激流です。逆らって逆行する事は出来ません。その流れに漂う中でたまたま巡り会えた人や、手にしたものというのは、手を放すとあっという間に手が届かなくなってしまいます。自分の近くにあるうちは手を伸ばせば届くし、捕まえる事も出来ますが、そのタイミングを逃すともう捕まえる事は出来なくなってしまう。それをしようと思えばそう簡単にはいかないし、二度と手にする事は出来ない可能性の方が高い。この映画は時間の不可逆性を、時間は過ぎ去っていくものだと言う、おそらく誰にとっても身近な出来事でありながら、この世で最も残酷でもある理不尽、しかし、であるがゆえに、この世界は美しくそしてかけがえのないものであるという真理を、逆説的に、タイムリープという時間を自由に行き来出来る能力をなぜか身に付けてしまった主人公を通して描いていきます。
同時に、自分が良い思いや、得をしているときは、必ず嫌な思いや損している人もいる。自分には関係ないと思うかもしれないが、世の中というのは繋がっていて一つの連鎖がめぐりめぐって、他人を傷つけてしまったりもする、そういうこれまたこの社会の一つの真実を、時間は不可逆であるという人類最大の理不尽に絡ませて見事に描ききっています。
若者の恋愛の切なさと、誰でも嫌な事があったりすると一度は過去にさかのぼってやり直したいと思う願望をフックに、非常に深く、痛く、そして爽やかに観せてくれます。いやあ参りました。邦画でこの面白さは久しぶりです。洋画でもここまで揺さぶられたのは久しぶりだと思います。
かえってアニメーションで描いた事がここまで面白く観れた部分でもあるのかもしれません。これが実写であれば、主人公は女子高生ですから、若いへたクソな女優を使ったり、同級生の男の子なども、若い有名だけど演技は全く出来ない俳優など使ってしまったらその瞬間にすべて台無しです。こういった直球勝負の演出ではあらが目立ってしまうのではないでしょうか。最近のクソアニメーションにありがちなのは、有名なだけの女優や、ジャニタレを使ったりもよくありますが、それをやっても台無しだったでしょう。決して派手さはありませんが、最近のクソ映画にありがちな手法を用いなかったのは良かったと思います。こういう素晴らしい作品を作る人が正当に評価されて、好きな映画が作れる環境を整える事にバックアップすれば、この国の映画事情もまともになるのではないかと思います。本当クソとしか言いようの無い、しょうもない映画にバカみたいに金かけたり、またそれがそこそこ売れてしまったり、この国の映画事情は何かと溜息が出る事ばかりですが、この映画は希望を感じました。皆さん絶対に観ましょう。
時をかけるというタイトルにもなっている言葉通り主人公は時を駆け巡りますが、この言葉はもう一つの意味も含んでいる事に気付きます。主人公は現実世界を自分の足で走り回ります。目的地や何かに向かって走るという行為は、速く走れば走るほど時間を短縮する事になります。そういう意味でも、時をかける少女、という姿が描かれています。何に向かって走るのかそれを言ったら野暮ってもんです。
物語として決して絶望を描いたわけではなく、かといって御為ごかし的希望を描いたわけでもなく、この世の痛みを描きつつ、それでもポジティブに前へ進んでいく姿勢を描いたこの作品は、現代日本に決定的にかけている何かを感じさせてくれる非常に優れた作品だと思います。子供から大人まで、男も女も是非見るべき作品なのではないかと感じました。いい映画についてああだこうだ御託を並べるような文才もありませんので、面白いという事以外うまい事言えませんが、固定観念を捨てて、騙されたと思って観る事を是非オススメします。否、こんないい映画観なきゃ損です。人生の楽しみを一つ損しています。
まあ大袈裟かもしれませんが、いい映画を観ると、もの凄く得した気分になります。逆に下らない映画を観ると、非常に損した気分になります。人の幸福を測る尺度というのは存在しませんが、人それぞれ幸福だと思う感覚というのは違うと思います。お金を儲けて、消費に費やす事が幸福だと感じる人もいるでしょうし、仕事にやりがいや幸福を感じる人もいるでしょう。家族、友人、恋人、人それぞれ何を嗜好し、何を持って幸福と思うかは様々だと思います。その一つとして、いい映画や、いい音楽、いい書籍を体験し、何かを感じるという事も間違いなく人が幸福を感じる瞬間の一つだと思います。つまるところ人生、どれだけそういった幸福な体験が出来るか、それによって幸せの体感度も変わって来るのではないかと感じます。一度きりの人生、幸福な思いを沢山体験したもの勝ちだと思います。他人に迷惑をかけず、僅かな料金と、僅かな時間で体験出来ますので、是非。

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ここ最近で観た映画の中でダントツに面白く、ぶっちぎりでナンバーワンの作品を見ました。しかも邦画であり、尚かつアニメーションです。自分はアニメーション作品だからと言って偏見などはありません。宮崎アニメはあまり好きではありませんが、ファーストガンダム世代ですし、押井守さんの作品も大好きですし、庵野作品も一通り観ましたし、ドラえもんの映画は好きじゃないですが、テレビは大好きでしたし、声優が変わった今でもたまに観てしまったりしますし。
まあでも、あまり詳しいとは言えないと思いますが、いい映画という評判があれば、まあ限度はありますが、比較的分け隔てなく観る方だと思います。しかしこの作品のようなタイプの映画で、しかも時をかける少女って、原田知世かよという世代でもあるので、評判がいいのは知っていましたが、さすがに戸惑いながら、あまり期待せず観ました。
ところがどっこい、凄い、面白すぎる、先の展開が全く読めない素晴らしい脚本と、切なく心が揺さぶられる演出と、清々しい爽やかさ、魂を引っこ抜かれて異次元に放り出されたような驚き、久しぶりに泣きそうになりました。参りました素晴らしい作品をありがとうございますという感じです。
当たり前だと思っている事や、何気ない事も、それが手が届かない状態にならないとそのありがたみに人は気付く事が出来ません。しかも気付いた時にはもう手遅れだったりします。
後悔先に立たずというやつです。後の祭りってやつです。時間というのを流れる川とするなら、人はその流れに身を任せながら生きています。流れは激しい激流です。逆らって逆行する事は出来ません。その流れに漂う中でたまたま巡り会えた人や、手にしたものというのは、手を放すとあっという間に手が届かなくなってしまいます。自分の近くにあるうちは手を伸ばせば届くし、捕まえる事も出来ますが、そのタイミングを逃すともう捕まえる事は出来なくなってしまう。それをしようと思えばそう簡単にはいかないし、二度と手にする事は出来ない可能性の方が高い。この映画は時間の不可逆性を、時間は過ぎ去っていくものだと言う、おそらく誰にとっても身近な出来事でありながら、この世で最も残酷でもある理不尽、しかし、であるがゆえに、この世界は美しくそしてかけがえのないものであるという真理を、逆説的に、タイムリープという時間を自由に行き来出来る能力をなぜか身に付けてしまった主人公を通して描いていきます。
同時に、自分が良い思いや、得をしているときは、必ず嫌な思いや損している人もいる。自分には関係ないと思うかもしれないが、世の中というのは繋がっていて一つの連鎖がめぐりめぐって、他人を傷つけてしまったりもする、そういうこれまたこの社会の一つの真実を、時間は不可逆であるという人類最大の理不尽に絡ませて見事に描ききっています。
若者の恋愛の切なさと、誰でも嫌な事があったりすると一度は過去にさかのぼってやり直したいと思う願望をフックに、非常に深く、痛く、そして爽やかに観せてくれます。いやあ参りました。邦画でこの面白さは久しぶりです。洋画でもここまで揺さぶられたのは久しぶりだと思います。
かえってアニメーションで描いた事がここまで面白く観れた部分でもあるのかもしれません。これが実写であれば、主人公は女子高生ですから、若いへたクソな女優を使ったり、同級生の男の子なども、若い有名だけど演技は全く出来ない俳優など使ってしまったらその瞬間にすべて台無しです。こういった直球勝負の演出ではあらが目立ってしまうのではないでしょうか。最近のクソアニメーションにありがちなのは、有名なだけの女優や、ジャニタレを使ったりもよくありますが、それをやっても台無しだったでしょう。決して派手さはありませんが、最近のクソ映画にありがちな手法を用いなかったのは良かったと思います。こういう素晴らしい作品を作る人が正当に評価されて、好きな映画が作れる環境を整える事にバックアップすれば、この国の映画事情もまともになるのではないかと思います。本当クソとしか言いようの無い、しょうもない映画にバカみたいに金かけたり、またそれがそこそこ売れてしまったり、この国の映画事情は何かと溜息が出る事ばかりですが、この映画は希望を感じました。皆さん絶対に観ましょう。
時をかけるというタイトルにもなっている言葉通り主人公は時を駆け巡りますが、この言葉はもう一つの意味も含んでいる事に気付きます。主人公は現実世界を自分の足で走り回ります。目的地や何かに向かって走るという行為は、速く走れば走るほど時間を短縮する事になります。そういう意味でも、時をかける少女、という姿が描かれています。何に向かって走るのかそれを言ったら野暮ってもんです。
物語として決して絶望を描いたわけではなく、かといって御為ごかし的希望を描いたわけでもなく、この世の痛みを描きつつ、それでもポジティブに前へ進んでいく姿勢を描いたこの作品は、現代日本に決定的にかけている何かを感じさせてくれる非常に優れた作品だと思います。子供から大人まで、男も女も是非見るべき作品なのではないかと感じました。いい映画についてああだこうだ御託を並べるような文才もありませんので、面白いという事以外うまい事言えませんが、固定観念を捨てて、騙されたと思って観る事を是非オススメします。否、こんないい映画観なきゃ損です。人生の楽しみを一つ損しています。
まあ大袈裟かもしれませんが、いい映画を観ると、もの凄く得した気分になります。逆に下らない映画を観ると、非常に損した気分になります。人の幸福を測る尺度というのは存在しませんが、人それぞれ幸福だと思う感覚というのは違うと思います。お金を儲けて、消費に費やす事が幸福だと感じる人もいるでしょうし、仕事にやりがいや幸福を感じる人もいるでしょう。家族、友人、恋人、人それぞれ何を嗜好し、何を持って幸福と思うかは様々だと思います。その一つとして、いい映画や、いい音楽、いい書籍を体験し、何かを感じるという事も間違いなく人が幸福を感じる瞬間の一つだと思います。つまるところ人生、どれだけそういった幸福な体験が出来るか、それによって幸せの体感度も変わって来るのではないかと感じます。一度きりの人生、幸福な思いを沢山体験したもの勝ちだと思います。他人に迷惑をかけず、僅かな料金と、僅かな時間で体験出来ますので、是非。