盛り上がっていますね、厚労相叩きの言葉狩り、前回のエントリーにも書きましたが、沸点の低い方々の多さにグッタリです。この話題は次の獲物が現れるまで、しばらくお祭りが続くのでしょうが、今日はそもそも少子化って何がそんなに問題なのか考えてみたいと思います。その前に今回の顛末を整理して考えてみます。
まず今回のこの騒ぎがここまで盛り上がった原因の一つとして、納豆ダイエット捏造問題の大騒ぎを、いい加減メディアも幕引きしたかったというのがあるだろうと前回も書きましたが思います。あまりこの話題に突っ込みすぎると、どこの放送局も明日は我が身ですので、一応民意の盛り上がりに迎合しないと非難されかねませんし怪しまれます。自分の放送局は捏造のような汚い事はしていないと言うプロパガンダにも利用出来ます。これだけ大騒ぎしている所に乗っかる事によって視聴率稼ぎのおいしい局面でもあり、視聴率は欲しい、かといって一通り叩いた後いつまでも引きずると自分達の捏造も発覚するかもしれず、何か世論が吹き上げる次の獲物はないか探していた所に、まんまと厚労相がへたくそな例えで失言した。厚労相が何が言いたかったのかはどうでもよく、叩きやすいキーワードをまんまと口にしたのが運のつき、宮崎県の新知事を盛り上げる事によって、当初は納豆問題の陰を薄めようと考えたが、ネガティブなニュースでないとなかなかネガティブなニュースを打ち消す事は難しく、その網に引っかかったのが厚労相という事なのだろうと思います。確かに宮崎県の新知事というのも話題にはなるでしょうが、やたら盛り上げすぎている所はおそらくそういう背後があったのではないでしょうか。
国民も納豆ダイエット捏造問題は確かに酷い話だが、まんまと乗せられて納豆争奪戦に狂乱していた事もあり、騙されて踊らされた後ろめたさも重なって、次のお祭りにシフトした。そんな感じでしょうか。直接的な被害で考えれば、不二家や納豆捏造のほうが遥かに多大な迷惑と、経済的ネガティブなコストを社会にかけているはずであるにもかかわらず、大臣の言葉尻のほうが後ろめたさもなくおもいきり叩けるという事なのでしょう。まんまとメディアのキャンペーンに乗せられている事にも気付かず、断固決然的に吹き上がって、スッキリ感を得たい方々がこれほど沢山いるのには正直がっかりです。お先真っ暗という感じですね。
それから今回の機械発言に食い下がっている野党の方々は、ある種マッチポンプ的に国民を煽り、そこに乗っかる事によって、争点化するのに好都合と考えたのでしょう。ホワイトカラー・エグゼンプションを与党があっさり引いてしまったので、わかりやすい対立軸が消滅してしまった。憲法改正手続き法案には民主党は基本的に賛成ですので、社民党などの護憲派はそこの所では与野党の対立軸として争点化出来ません。かといって護憲派だけで抗っても厳しい、そこに丁度いいエサが引っかかったというわけです。女性差別絶対許せんという旗が立ったので、そこをシングルイシューにして一点突破、野党共闘を画策しているのではないでしょうか。民主党も憲法改正手続き法案は与党に相当譲歩させましたので、ここまで来て反対に転じてしまえば、何でも反対野党と思われて選挙に響いたのでは厄介です。しかし野党の足並みはなるべく乱したくはない、党内もバラバラですので、左側の勢力にも気を使わねばならず、一応、野党と足並みをそろえる姿勢を見せるいい材料となる。与党がなるべく争点をぼやかして上手く選挙に持ち込もうという腹がありますので格好のネタになったという事なのではないでしょうか。政治と金の問題は突っ込みすぎると自爆する可能性がどこの党にもあります。社民党には秘書給与流用で有名な議員もいますし、民主党だってあまりその事は争点化したくないという方々が沢山いるという事なのではないでしょうか。バカバカしいですが、機械発言を突破口にして政権交代が出来るのなら悪くないかもしれませんが、難しいと思います。何か次の話題が出れば国民は簡単に忘れ去ってしまいますから。格差問題も争点化したくてうずうずしている、本気でそれで世の中がよくなると考えているあんぽんたんもいるのかもしれませんが、小さな政府路線から再配分路線に舵を切る事によって、利権を残したいと考える浅ましき連中も沢山います。メディアなんかもその一味です。単純な格差是正を行えば、より絶望的な格差や失業はむしろ増えるでしょう。消費者利益を最優先にし、大店法の規制緩和を行った事によって、シャッター街だらけになり、バナキュラーな地域性をぶっ壊し、似たり寄ったりの同じような町並みばかりになってしまいましたし、風俗の取り締まりを厳しくしてどうなったかと言えば、よりアンダーグラウンド化し取り締まりづらくなってしまいました。目先の利益だけを考えた改革は余計物事を厄介な状態にしてしまう事が多々あります。長期的なフィージビリティスタディに基づいた戦略的な思考が要求されますが、果たしてそこまで考えて格差問題を叫んでいるのかと言えば、どうも怪しく感じます。
民主党はバラバラで、まったくダメ野党ですし、政策的なものには何一つ期待出来ませんが、政権交代という一点において存在意義があります。それが何より手っ取り早く構造改革になるからです。政権が変わるだけでも官僚のマインドはだいぶ変わるでしょう。政官の癒着を断ち切るだけでも風通しが良くなるはずです。
そしてこの局面で安倍さんが厚労相を切ったら安倍政権はもうおしまいでしょう。自民党の中にそのケツを拭く事が出来て、尚かつ選挙で勝つ事が出来るであろう人材は存在しませんし、いたとしてもそんな厄介な役回りは御免被りたいと思うでしょう。これだけ向かい風が厳しい状態でこの局面を上手く打開する事が出来る確実性のある人はいないのではないでしょうか。一人を除いては。そう小泉前首相が再び御輿に乗るのであればひょっとするとこの局面を打開するかもしれません。あの人一般受けがいいですからね、アジって国民を乗せるのも上手いですし。いい加減国民も気付いても良さそうなもんだと思うのですが、今回の一件を見ていると、簡単に支持しそうですね。まあしかし可能性としては低いでしょう。
社民党はメディアや国民が食いつかないような地味な、しかし怪しげな法案に結構食いついて頑張っている人もいたりしますので、そういう意味では頑張ってほしい部分もあるのですが、あの党首の戦略はまったくお門違いで話になりません。ポピュリズムに乗っかってかつて政権を奪取した時のような夢物語を再びなどと思っているのだとしたら、政治家をお辞めになったほうがいいのではないかと思います。もしあの党が再び政権を取るような事があったらこの国はもうおしまいでしょう。かつてあの党に期待した愚か者がたくさんいたこと自体、この国がここまで腐った原因の一端です。社民党もいい仕事している人達はいるのですから、あんな汚い御輿や、犯罪者を前面に出さないで、少数野党なりの地味だけど堅実な活動をしたほうが好感度も上がると思うのですが。自分は例え犯罪を犯したとしてもその罪を償えば、普通の生活を送るレベルでは一般人と変わらぬ扱いをするべきだと思いますが、そう簡単に政界に復帰するのは考えものだと思います。駄目だと言いたいわけではありませんが、もう少し反省するべきだと考えます。
そんな所が今回の一件の裏でひしめく鍔迫り合いなのではないでしょうか。前置きが長くなってしまいましたがそろそろ本題に行きたいと思います。
さて、少子化少子化と騒いでいますが、何がいったい問題なのでしょう。自分にはよくわからないのですが、厚労相を叩いている方々も、少子化対策が叫ばれているのに、厚労相が何たる醜態だと吹き上がっています。しかし吹き上がっている方々は何が問題なのかわかって少子化を是正しろと叫んでいるのでしょうか。案外よくわかってなかったりするのではないかと思ったりします。一番の問題点は年金という事なのだと思いますが、前回のエントリーでも書きましたが、賦課方式から積み立て方式に変えれば別に何の問題もないと思うのですが、積み立てだと差がつくのがいやなのでしょうか。年金の方式を移行する過程で、ずっと年金を払い続けて来た方々が少子化によって、自分の取り分が減るのがいやなのでしょうが、そもそも国民の年金を箱ものに変えたりしてしまい、借金だらけにしてしまった事が問題であるはず、しかし少子化を叫んでいれば、年金の問題の諸悪の根源は少子化にあり、と誤摩化す事が出来ます。冷静に考えましょう。積み立て方式に移行しないで、従来の賦課方式のままにしておけば、ほとぼりが冷めた所で利権を再びむさぼろうと考えている浅ましき連中がいるかもしれませんよ。
年金の方式を移行する事によって困る人とそうでない人がいます。困る人だけが何とかしろと考えているのはまあわかりますが、国民全員の由々しき事態というわけではないはずです。それを少子化と叫ぶ事によって何となくみんなの問題のような感じがしてしまう。確かに身内に困る人がいればそれは我が事の問題として何とかしろというのはわかりますが、少子化を何とかしようっつったって、そんなに簡単に打開出来る問題でもありませんし、今年から急に子供が増えたとしても成人するのに最低二十年かかります。本当の原因は国民の年金を使っちゃった事であるはずです。そうは言っても何とかしなければ困る人達はいるわけですからそこをどうするか、それが一番問題なはずです。つまりこのまま何もせず、ただ少子化を叫んでも、積み立て方式に移行しても、遅かれ早かれ困る人達が出てくるという事で年金のシステムはとっくに破綻しています。その事を認めずに問題を先送りにし続ける格好の口実となっているのが少子化問題なのではないでしょうか。いつの間にか年金の問題も少子化のせいにすりかえようとしているような気がします。本気で少子化を問題だと考えている人もいるのでしょうが、現在この国を動かしている政治家や官僚のトップの多くは、自分が現役の間は逃げ切れます。つまり時間稼ぎして先送りしていれば、後の人が困る事なのでなるべく目をそらさせる為に、少子化是正と叫んでいるのではないかと感じます。後の事は無責任に、前総理もなんか似ていますね。
しかし少子化が原因ではなく問題は他にあると言っても、使っちゃったものは戻ってきません。無い袖は振れないわけですから、そこをどうするかが肝心要の部分のはずです。消費税率の引き上げというのが一般的なコンセンサスなのだろうと思いますが、そこに踏み込むと選挙に負ける恐れがありますので、政治家は及び腰になりがちです。少子化が年金問題の諸悪の根源だというデマには騙されない事が肝心だと思います。
少子化になると労働人口が減るのが問題だという考えもあると思いますが、減るのは労働人口だけではなく、全体の人口も減りますので別にたいした問題ではありません。経済のダウントレンドと同じで永久に減り続けるという事は考えにくいと思います。ある程度減りやがて底を打ち、再び上昇するものだと思います。人口が減れば経済の活力や国際競争力がが弱まる可能性はありますので、今のままというわけにはいかないと思いますが、だからと言って滅亡するわけでもありません。今より多少不便になるかもしれませんが、人口が減れば間違いなく環境は良くなるでしょうし、車が減るので事故も、渋滞も減ります。どこかに行って今ほど混雑するという事もなくなるかもしれません。土地の値段も当然安くなり、今より広い家に住めるかもしれません。別荘だって夢ではなくなるかもしれません。人口が減るのでさびれる地域はあるでしょうが、それは現時点でもかなり顕在化しています。経済大国として世界と張り合う為、一極集中している現在のこの国のシステムが問題でもあるのですから、経済活力が弱まれば何も一極集中する理由もなくなります。ヨーロッパ的な余暇をたっぷりとってのんびり過ごすスローライフも不可能ではないでしょう。消費に煽られながら物質文明にまみれて暮らす事は難しくなるのかもしれませんが、むしろ健全なんじゃないでしょうか。もちろん弊害だってあるでしょう。労働人口の低下を補う為に、移民を受け入れたりするかもしれませんので、今よりは流動化した社会になるかもしれませんが、移民を受け入れている国なんて沢山あります。そこに住んでいる方々がみんな不幸かと言えば、全然そんな事はありません。経済大国、先進国と呼ばれながら、幸せそうな人ばかりではない今よりも、むしろ悪くないのではないかと考えます。子供だって健全に育つのではないでしょうか。少子化が問題なのは今のままのこの国の形を、維持していかなければならないと考えるからだろうと思います。人口減少したってそれで回る経済や仕組みが整えば何も問題はないはずです。他にも少子化によって起こる弊害はあるのかもしれませんが、人々が急に沢山子供をつくる政策などそう簡単に打てないのではないでしょうか。フランスのように育児手当をたっぷり保証すれば増えるかもしれませんが、少子化になっている一つの原因として、子供を産み育てる事が何も幸福な事だとは限らないという考え方が浸透している事にもきっと原因はあると思います。価値観を簡単に是正するのは難しいと思います。そこにインセンティブが働くような政策をこの国の政府が適切に打てるとも思えません。少子化対策を打つのは悪くはありませんが、ダウントレンドの時には何をやってもあまり上手くいきません。例えば流行遅れのファッションをいくら安く売ったって、売れないのと同じです。ある意味この小さな島国で暮らしていく為に最適化している最中だと考えれば悪い話ばかりではないと思います。ヘタにこの国の政府が少子化対策を打つと、箱ものが沢山建ってしまったりしそうですので、余計な干渉はより状況を悪化させかねません。少子化がこの国の絶望的な状況を作り出すわけではないと思いますので、冷静に考える事が大切なのではないでしょうか。
最後に年金問題に戻りますが、自分は一番この問題の本質的な疑問としていつも感じるのですが、自分の親ぐらい、年老いたら面倒見るのが当たり前なんじゃないかと思うのです。本当にお子さんがいなかったりどうしてもそれが無理だという方以外は、基本的に子供はいるのでしょうから、子供のとき世話になっているのですから、裕福な暮らしはさせられなくとも一緒に暮らせば何も問題はないのではないかといつも不思議に思います。ご自分のお子さんに面倒も見てもらえない親御さんは、ご自分の教育の結果ですので、ある程度仕方のない事なのではないかと不謹慎かもしれませんが考えてしまいます。どうしても何か理由があり身寄りのない方は国がきちんとケアする。他にも経済的な理由や諸事情はあると思いますが、子供を産む女性の尊さをこれだけ吹き上がって大騒ぎするのですから、自分の親に育ててもらった恩はきちんと返す、それが機械ではなく人間のあるべき姿だと思います。以上、少子化についてあれこれ考えてみました。
まず今回のこの騒ぎがここまで盛り上がった原因の一つとして、納豆ダイエット捏造問題の大騒ぎを、いい加減メディアも幕引きしたかったというのがあるだろうと前回も書きましたが思います。あまりこの話題に突っ込みすぎると、どこの放送局も明日は我が身ですので、一応民意の盛り上がりに迎合しないと非難されかねませんし怪しまれます。自分の放送局は捏造のような汚い事はしていないと言うプロパガンダにも利用出来ます。これだけ大騒ぎしている所に乗っかる事によって視聴率稼ぎのおいしい局面でもあり、視聴率は欲しい、かといって一通り叩いた後いつまでも引きずると自分達の捏造も発覚するかもしれず、何か世論が吹き上げる次の獲物はないか探していた所に、まんまと厚労相がへたくそな例えで失言した。厚労相が何が言いたかったのかはどうでもよく、叩きやすいキーワードをまんまと口にしたのが運のつき、宮崎県の新知事を盛り上げる事によって、当初は納豆問題の陰を薄めようと考えたが、ネガティブなニュースでないとなかなかネガティブなニュースを打ち消す事は難しく、その網に引っかかったのが厚労相という事なのだろうと思います。確かに宮崎県の新知事というのも話題にはなるでしょうが、やたら盛り上げすぎている所はおそらくそういう背後があったのではないでしょうか。
国民も納豆ダイエット捏造問題は確かに酷い話だが、まんまと乗せられて納豆争奪戦に狂乱していた事もあり、騙されて踊らされた後ろめたさも重なって、次のお祭りにシフトした。そんな感じでしょうか。直接的な被害で考えれば、不二家や納豆捏造のほうが遥かに多大な迷惑と、経済的ネガティブなコストを社会にかけているはずであるにもかかわらず、大臣の言葉尻のほうが後ろめたさもなくおもいきり叩けるという事なのでしょう。まんまとメディアのキャンペーンに乗せられている事にも気付かず、断固決然的に吹き上がって、スッキリ感を得たい方々がこれほど沢山いるのには正直がっかりです。お先真っ暗という感じですね。
それから今回の機械発言に食い下がっている野党の方々は、ある種マッチポンプ的に国民を煽り、そこに乗っかる事によって、争点化するのに好都合と考えたのでしょう。ホワイトカラー・エグゼンプションを与党があっさり引いてしまったので、わかりやすい対立軸が消滅してしまった。憲法改正手続き法案には民主党は基本的に賛成ですので、社民党などの護憲派はそこの所では与野党の対立軸として争点化出来ません。かといって護憲派だけで抗っても厳しい、そこに丁度いいエサが引っかかったというわけです。女性差別絶対許せんという旗が立ったので、そこをシングルイシューにして一点突破、野党共闘を画策しているのではないでしょうか。民主党も憲法改正手続き法案は与党に相当譲歩させましたので、ここまで来て反対に転じてしまえば、何でも反対野党と思われて選挙に響いたのでは厄介です。しかし野党の足並みはなるべく乱したくはない、党内もバラバラですので、左側の勢力にも気を使わねばならず、一応、野党と足並みをそろえる姿勢を見せるいい材料となる。与党がなるべく争点をぼやかして上手く選挙に持ち込もうという腹がありますので格好のネタになったという事なのではないでしょうか。政治と金の問題は突っ込みすぎると自爆する可能性がどこの党にもあります。社民党には秘書給与流用で有名な議員もいますし、民主党だってあまりその事は争点化したくないという方々が沢山いるという事なのではないでしょうか。バカバカしいですが、機械発言を突破口にして政権交代が出来るのなら悪くないかもしれませんが、難しいと思います。何か次の話題が出れば国民は簡単に忘れ去ってしまいますから。格差問題も争点化したくてうずうずしている、本気でそれで世の中がよくなると考えているあんぽんたんもいるのかもしれませんが、小さな政府路線から再配分路線に舵を切る事によって、利権を残したいと考える浅ましき連中も沢山います。メディアなんかもその一味です。単純な格差是正を行えば、より絶望的な格差や失業はむしろ増えるでしょう。消費者利益を最優先にし、大店法の規制緩和を行った事によって、シャッター街だらけになり、バナキュラーな地域性をぶっ壊し、似たり寄ったりの同じような町並みばかりになってしまいましたし、風俗の取り締まりを厳しくしてどうなったかと言えば、よりアンダーグラウンド化し取り締まりづらくなってしまいました。目先の利益だけを考えた改革は余計物事を厄介な状態にしてしまう事が多々あります。長期的なフィージビリティスタディに基づいた戦略的な思考が要求されますが、果たしてそこまで考えて格差問題を叫んでいるのかと言えば、どうも怪しく感じます。
民主党はバラバラで、まったくダメ野党ですし、政策的なものには何一つ期待出来ませんが、政権交代という一点において存在意義があります。それが何より手っ取り早く構造改革になるからです。政権が変わるだけでも官僚のマインドはだいぶ変わるでしょう。政官の癒着を断ち切るだけでも風通しが良くなるはずです。
そしてこの局面で安倍さんが厚労相を切ったら安倍政権はもうおしまいでしょう。自民党の中にそのケツを拭く事が出来て、尚かつ選挙で勝つ事が出来るであろう人材は存在しませんし、いたとしてもそんな厄介な役回りは御免被りたいと思うでしょう。これだけ向かい風が厳しい状態でこの局面を上手く打開する事が出来る確実性のある人はいないのではないでしょうか。一人を除いては。そう小泉前首相が再び御輿に乗るのであればひょっとするとこの局面を打開するかもしれません。あの人一般受けがいいですからね、アジって国民を乗せるのも上手いですし。いい加減国民も気付いても良さそうなもんだと思うのですが、今回の一件を見ていると、簡単に支持しそうですね。まあしかし可能性としては低いでしょう。
社民党はメディアや国民が食いつかないような地味な、しかし怪しげな法案に結構食いついて頑張っている人もいたりしますので、そういう意味では頑張ってほしい部分もあるのですが、あの党首の戦略はまったくお門違いで話になりません。ポピュリズムに乗っかってかつて政権を奪取した時のような夢物語を再びなどと思っているのだとしたら、政治家をお辞めになったほうがいいのではないかと思います。もしあの党が再び政権を取るような事があったらこの国はもうおしまいでしょう。かつてあの党に期待した愚か者がたくさんいたこと自体、この国がここまで腐った原因の一端です。社民党もいい仕事している人達はいるのですから、あんな汚い御輿や、犯罪者を前面に出さないで、少数野党なりの地味だけど堅実な活動をしたほうが好感度も上がると思うのですが。自分は例え犯罪を犯したとしてもその罪を償えば、普通の生活を送るレベルでは一般人と変わらぬ扱いをするべきだと思いますが、そう簡単に政界に復帰するのは考えものだと思います。駄目だと言いたいわけではありませんが、もう少し反省するべきだと考えます。
そんな所が今回の一件の裏でひしめく鍔迫り合いなのではないでしょうか。前置きが長くなってしまいましたがそろそろ本題に行きたいと思います。
さて、少子化少子化と騒いでいますが、何がいったい問題なのでしょう。自分にはよくわからないのですが、厚労相を叩いている方々も、少子化対策が叫ばれているのに、厚労相が何たる醜態だと吹き上がっています。しかし吹き上がっている方々は何が問題なのかわかって少子化を是正しろと叫んでいるのでしょうか。案外よくわかってなかったりするのではないかと思ったりします。一番の問題点は年金という事なのだと思いますが、前回のエントリーでも書きましたが、賦課方式から積み立て方式に変えれば別に何の問題もないと思うのですが、積み立てだと差がつくのがいやなのでしょうか。年金の方式を移行する過程で、ずっと年金を払い続けて来た方々が少子化によって、自分の取り分が減るのがいやなのでしょうが、そもそも国民の年金を箱ものに変えたりしてしまい、借金だらけにしてしまった事が問題であるはず、しかし少子化を叫んでいれば、年金の問題の諸悪の根源は少子化にあり、と誤摩化す事が出来ます。冷静に考えましょう。積み立て方式に移行しないで、従来の賦課方式のままにしておけば、ほとぼりが冷めた所で利権を再びむさぼろうと考えている浅ましき連中がいるかもしれませんよ。
年金の方式を移行する事によって困る人とそうでない人がいます。困る人だけが何とかしろと考えているのはまあわかりますが、国民全員の由々しき事態というわけではないはずです。それを少子化と叫ぶ事によって何となくみんなの問題のような感じがしてしまう。確かに身内に困る人がいればそれは我が事の問題として何とかしろというのはわかりますが、少子化を何とかしようっつったって、そんなに簡単に打開出来る問題でもありませんし、今年から急に子供が増えたとしても成人するのに最低二十年かかります。本当の原因は国民の年金を使っちゃった事であるはずです。そうは言っても何とかしなければ困る人達はいるわけですからそこをどうするか、それが一番問題なはずです。つまりこのまま何もせず、ただ少子化を叫んでも、積み立て方式に移行しても、遅かれ早かれ困る人達が出てくるという事で年金のシステムはとっくに破綻しています。その事を認めずに問題を先送りにし続ける格好の口実となっているのが少子化問題なのではないでしょうか。いつの間にか年金の問題も少子化のせいにすりかえようとしているような気がします。本気で少子化を問題だと考えている人もいるのでしょうが、現在この国を動かしている政治家や官僚のトップの多くは、自分が現役の間は逃げ切れます。つまり時間稼ぎして先送りしていれば、後の人が困る事なのでなるべく目をそらさせる為に、少子化是正と叫んでいるのではないかと感じます。後の事は無責任に、前総理もなんか似ていますね。
しかし少子化が原因ではなく問題は他にあると言っても、使っちゃったものは戻ってきません。無い袖は振れないわけですから、そこをどうするかが肝心要の部分のはずです。消費税率の引き上げというのが一般的なコンセンサスなのだろうと思いますが、そこに踏み込むと選挙に負ける恐れがありますので、政治家は及び腰になりがちです。少子化が年金問題の諸悪の根源だというデマには騙されない事が肝心だと思います。
少子化になると労働人口が減るのが問題だという考えもあると思いますが、減るのは労働人口だけではなく、全体の人口も減りますので別にたいした問題ではありません。経済のダウントレンドと同じで永久に減り続けるという事は考えにくいと思います。ある程度減りやがて底を打ち、再び上昇するものだと思います。人口が減れば経済の活力や国際競争力がが弱まる可能性はありますので、今のままというわけにはいかないと思いますが、だからと言って滅亡するわけでもありません。今より多少不便になるかもしれませんが、人口が減れば間違いなく環境は良くなるでしょうし、車が減るので事故も、渋滞も減ります。どこかに行って今ほど混雑するという事もなくなるかもしれません。土地の値段も当然安くなり、今より広い家に住めるかもしれません。別荘だって夢ではなくなるかもしれません。人口が減るのでさびれる地域はあるでしょうが、それは現時点でもかなり顕在化しています。経済大国として世界と張り合う為、一極集中している現在のこの国のシステムが問題でもあるのですから、経済活力が弱まれば何も一極集中する理由もなくなります。ヨーロッパ的な余暇をたっぷりとってのんびり過ごすスローライフも不可能ではないでしょう。消費に煽られながら物質文明にまみれて暮らす事は難しくなるのかもしれませんが、むしろ健全なんじゃないでしょうか。もちろん弊害だってあるでしょう。労働人口の低下を補う為に、移民を受け入れたりするかもしれませんので、今よりは流動化した社会になるかもしれませんが、移民を受け入れている国なんて沢山あります。そこに住んでいる方々がみんな不幸かと言えば、全然そんな事はありません。経済大国、先進国と呼ばれながら、幸せそうな人ばかりではない今よりも、むしろ悪くないのではないかと考えます。子供だって健全に育つのではないでしょうか。少子化が問題なのは今のままのこの国の形を、維持していかなければならないと考えるからだろうと思います。人口減少したってそれで回る経済や仕組みが整えば何も問題はないはずです。他にも少子化によって起こる弊害はあるのかもしれませんが、人々が急に沢山子供をつくる政策などそう簡単に打てないのではないでしょうか。フランスのように育児手当をたっぷり保証すれば増えるかもしれませんが、少子化になっている一つの原因として、子供を産み育てる事が何も幸福な事だとは限らないという考え方が浸透している事にもきっと原因はあると思います。価値観を簡単に是正するのは難しいと思います。そこにインセンティブが働くような政策をこの国の政府が適切に打てるとも思えません。少子化対策を打つのは悪くはありませんが、ダウントレンドの時には何をやってもあまり上手くいきません。例えば流行遅れのファッションをいくら安く売ったって、売れないのと同じです。ある意味この小さな島国で暮らしていく為に最適化している最中だと考えれば悪い話ばかりではないと思います。ヘタにこの国の政府が少子化対策を打つと、箱ものが沢山建ってしまったりしそうですので、余計な干渉はより状況を悪化させかねません。少子化がこの国の絶望的な状況を作り出すわけではないと思いますので、冷静に考える事が大切なのではないでしょうか。
最後に年金問題に戻りますが、自分は一番この問題の本質的な疑問としていつも感じるのですが、自分の親ぐらい、年老いたら面倒見るのが当たり前なんじゃないかと思うのです。本当にお子さんがいなかったりどうしてもそれが無理だという方以外は、基本的に子供はいるのでしょうから、子供のとき世話になっているのですから、裕福な暮らしはさせられなくとも一緒に暮らせば何も問題はないのではないかといつも不思議に思います。ご自分のお子さんに面倒も見てもらえない親御さんは、ご自分の教育の結果ですので、ある程度仕方のない事なのではないかと不謹慎かもしれませんが考えてしまいます。どうしても何か理由があり身寄りのない方は国がきちんとケアする。他にも経済的な理由や諸事情はあると思いますが、子供を産む女性の尊さをこれだけ吹き上がって大騒ぎするのですから、自分の親に育ててもらった恩はきちんと返す、それが機械ではなく人間のあるべき姿だと思います。以上、少子化についてあれこれ考えてみました。