亀田選手が防衛しましたね。内容は作戦勝ちという感じでしたが、亀田選手に万人が期待している試合内容とは、ちょっと違ったのかなと思いました。話題なので見るには見ましたが、自分はそれほど興味がありません。しかし所謂、亀田選手のような大言を吐くステレオタイプ的なボクサーは常にKO勝ちという結果を期待されてしまうので、大変なんだろうなと思います。テレビなどでバカなコメントをするやからがよく言っている、態度が悪いとか、子供の教育によくないとか、そう言うアホな批判は的外れもいい所だと思っています。あれは演出なのだろうし、不愉快ならば見なければ済む話です。やらされているのか、自ら望んでやっているのかわかりませんが、放っておけばいいのにと思います。日本人の恥だとまでいう方がいましたが、一人や二人仮に無礼な振る舞いしか出来ない奴がいたって、別に日本人全員が恥をかく事はありませんし、また逆に一握りの素晴らしい方がいるからといったって、日本人が全員素晴らしいとはなりません。善い奴も、悪い奴も、どちらともいえない奴も、どちらともいえる奴も、色々いるに決まっています。仮にその事で日本人が嫌いになってしまう人が存在したとしたって、そんな事どうだっていいじゃないかと思うわけです。自分のやるべき事をやっていればいいのです。
実際に一部の外国人が無礼な振る舞いをしてくるので、その事でその国が嫌いになる事もあるでしょう。実際に、北東アジアの方々に対してはそういうコミュニケーションが存在しています。朝鮮半島や中国の方々の事ですが、彼の国の方々は日本人の事が嫌いだと日本にいると聞こえてきます。ですから自分もどちらかと言えば不愉快には感じます。しかし全員がそういう方々ばかりではない事位バカでもわかります。日本という国と友好関係をうたって得られるベネフィットより、国内のルサンチマンのはけ口として得られるベネフィットの方が相対的に多いという理由がある以上、政治的なリソースとして、国民世論の不満をかわす為にも利用され続けるでしょうし、国民も断固決然的にスッキリ感を得られるのでしょう。ある意味この国に甘えているともいえます。民度が低いと言いますが、この国だって似たようなものです。まして国防や外交ともなればそういう事とは無関係なはずです。感情的な不安のポピュリズムに迎合したり、それを煽るなどナンセンスです。しかしそのナンセンスな振る舞いをしているようにも見える所が厄介なのですが。
逆の場合も然りです。韓流ブームだとか言って散々煽っていた事も記憶に新しい所ですが、一方的に友好を気持ち悪いくらい、まるで全体主義のように回れ右的に煽る、あまり煽られている人達も少なかったように感じますが、好きな人もいるだろうけれど、興味のない人や、嫌いな人もいる。それが当たり前なはずです。仮に亀田選手の振る舞いによって、日本人が嫌いになる人がいたとしても、全体からすれば僅かなはずです。サッカーでジダン選手が頭突きをかましたから、フランス人は野蛮だとは思いませんし、マテラッツィ選手が汚い言葉を吐いたから、イタリア人は全員スポーツマンシップにかけているとは思いません。仮にアメリカ人が見て、ランダエタ選手が紳士的な方だからと言ったって、ウーゴ・チャベス大統領が友好的な大統領だとはならないはずです。ジダン選手はフランス代表ですが、ジダン選手はジダン選手ですし、マテラッツィ選手もマテラッツィ選手です。ランダエタ選手とウーゴ・チャベス大統領はヴェネズエラ人ですが、彼らはそれぞれ彼らなのです。それが国に対しての見方にしても同じです。アメリカは石油利権の為か、はたまた産軍複合体の為か、戦争ばかりやって酷い国だなと思いますが、次の選挙でどうなるかはわかりませんが、政権交代がちゃんと起こる。そういう意味ではこの国よりはまともに民主主義が機能しているともいえます。日本に原爆だの、無差別絨毯爆撃だの、酷い事やってくれたぜと思いますが、色々ありますがなんだかんだで沖縄も返してくれました。酷いなと思う所もありますし、凄いなと思う所もある。
子供の教育云々に関しては、ゲームのやり過ぎで現実と虚構の区別が出来なくなっているとか昔騒いだのと全く一緒で、あれはテレビで、自分達の日常と本当に区別が出来ない子供がいるのだとしたら、それは教育の問題です。そう言う子供は別に亀田選手を見ようが見まいが、無礼な振る舞いをするようになるという事です。若者に悪い影響を与えているのは、ビートルズの音楽がいけないのだ、と言っていた時代から何も変わっていないのだなとバカバカしく感じます。世の中には本当に亀田選手が演じているようなキャラで振る舞うコミュニケーションというものが現実に存在していますし、テレビや映画や漫画に至るまで、そういうコミュニケーションがカッコいい事かのように溢れています。そういうものの影響で子供達が凶暴になるのなら、世の中の子供はみんな凶暴化してしまいます。またそういうものをいくら子供の目につかないように隠した所で、現実の世界はそういうコミュニケーションに溢れているのですから、結局きれい事なんだとわかったときの落差は逆に危険です。そういうものが世の中には溢れていて、亀田選手のように演出ではなく、本当に傲岸不遜な振る舞いをし、他人の権利を侵害してくる輩が現実に存在している、しかしそういうコミュニケーションは善い事ではないんだよ、と教育する事が大切なんだと思うわけであります。
亀田選手の親父さんの言動や振る舞いが気に食わない人もたくさんいるようですが、問題がないとは思いませんが、息子達にあれだけ情熱を注いで、信頼されているようにも見えますので、自分の子供もしつけられない親よりはマシだと思います。演じてらっしゃるのか、本当にああいう方なのかはわかりませんが、星一徹のような大昔の鬼コーチを考えれば、そこには人権もへったくれもありません、そう思えばコーチであり父親として尊敬されているようには見えますので、周りがとやかく言う事じゃないと思います。仮に息子達が本当は嫌々やっているのだとしても、息子達自身が声をあげないかぎり、周りがとやかく言う筋合いの話じゃありません。嫌々あんなにストイックに出来るもんじゃないと思いますが。亀田選手が期待をされているような試合ではなかったとは思いますが、それがボクシングです。フットワークを使い逃げながら的確にポイントを重ねていく。ランダエタ選手も殆どダメージは受けていないように見えましたが、捕まえきれなかったという所で僅かに及ばなかった、ドラマティックな派手さはありませんでしたが、ドラマじゃなくスポーツですのでしょうがないと思います。スポーツと言ったって、殴り合いの、へたをすれば命のやり取りをしているのですから、嫌なら見なければいいんだと思います。
しかし中継のやり方や演出は酷いを通り越して、終わっています。一種のエンターテイメントですから入場のやり方などは仕方がないでしょう。そういうものを必要としている需要もあるのでしょうし、最近の格闘技は派手な演出が売りです。ボクシングだけ地味でなければいけない理由もわかりませんし。そこはおいといても、実況と解説は酷すぎます。亀田選手の方が殆ど当たっていませんでしたし、効いているようにも見えませんでしたが、ラッシュをしたり手数も僅かながら上回っていました、フットワークを使い打ち合いを避け、守りのボクシングで面白くはありませんでしたが、判定勝ちも納得がいきます。だけどあの実況と解説が騒いでいるほど、圧勝って感じではなかったように感じるのですが。お互い決定機はありませんでしたが、亀田選手のパンチも当たってましたし、ランダエタ選手のパンチも当たっていました。どうも意図的に亀田選手有利とばかり騒いで、前回のように亀田選手が不利ともとれる言動は一切しないようにしていたんじゃないかと感じてしまいます。前回解説した方で今回も解説をされた方が、鬼塚さんだけだったのも象徴的な感じがしましたし。亀田選手は才能のある方だとは思いますが、いわれているほどパンチがあるように見えません。ノーモーションで繰り出す左が結構ヒットしていましたが、殆どランダエタ選手にダメージが見られなかったので、それほど強烈なパンチがあるわけでは無いように感じました。もし看板選手として、視聴率が欲しさに、亀田選手の実力に無理矢理衣を着せるような事をしているのなら、遅かれ早かれ国民は気付きます。前回のバッシングのときも殆ど判定に対するもので、亀田選手の態度は気に食わないが、誰にも文句がいえない強さで勝っていれば、そんなに抗議もなかったはずだと思います。亀田親子のサクセスストーリというドラマ性は確かに今の日本が失ってしまった物語ではあるのかもしれません。そこに魅力を感じる人がたくさんいる理由も何となくわかります。しかしスポーツはドラマではありません。真剣勝負の結果としてドラマよりドラマティックに見えるだけです。そこを踏み間違えると本末転倒になってしまいます。
亀田選手はロッキーが好きだと言っていました。入場曲もロッキー関連です。しかしロッキーに出てくるボクサーで大口を叩くキャラは、必ずロッキーにぎゃふんと言わされます。もしあのチンピラのような振る舞いが演技であるなら、その事に思い及んでも良さそうなものなのにとは個人的に思っていますが。
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ボクシングと言うと自分は何と言ってもあしたのジョーを思い出しますが、映画では、マーティン・スコセッシ監督の、レイジング・ブルを思い出します。ボクサーの光と陰を、デ・ニーロが神懸かり的な演技で演じています。亀田選手の光の部分しか我々は見えていませんが、光が射せば必ず陰が出来ます。ビジネス化して盛り上げるのはかまいませんが、あくまでもスポーツなんだという事を忘れないで頂きたいと思います。
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